日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

HRカンファレンスで登壇しました(5/16)

 5/16  HRカンファレンスにて『伊藤忠商事の挑戦 ~ベテラン事務職女性をカギとした組織風土改革5つのステップ』として、伊藤忠商事エネルギー化学品カンパニー経営企画部人事総務担当 佐藤泰美氏、事務職リーダー 絈野衣久子氏とともに、伊藤忠商事での風土改革事例について発表させていただきました。 

 
 会場は定員を超える方々にお越しいただき、会場後方には急きょ増設した椅子席におかけいただく対応となりました。各社の「風土改革」、「ダイバーシティ」、「女性活躍」のニーズの高まりを肌で感じる盛会ぶりでした。

 今日は、祖の取り組みの一部をご紹介いたします。

Target: 事務職層のターゲット

→どの組織でもその影響力や重要性は増すものの、なかなか意識開発が難しい「事務職」にまとを絞ったプログラムであること

  • How: 研修→プロジェクト型へ
    →従来のような単発研修から6ケ月という比較的長期プロジェクトによって組織を変えていくスタイルへの変換
  • What1: スキルだけでなく、マインド変革をもたらすコンテンツ
    →EQ(感情知性)をベースとした自分の感情と行動の理解から個人開発を実施することによるマインドと意識の変革
  • What2: 個人開発の実践の場としての風土改革プロジェクト
    →個人の意識や行動変化の実践の場としてタスクフォースを活用すること

大きな特徴はこの4点でした。発表では、実際のプロジェクトにもメンバーとして参加されていた絈野様からメンバーの気持ちや行動の変化、佐藤様からは組織的な成果や周囲からの気づきについても共有いただきました。

 終了後の反響が大きく、現在も問い合わせを多くいただいております。一つひとつ話をうかがい、出来る限りの提案をさせていただく所存です。リ・カレント社のHPには近日レポートが掲載される予定となっておりますので、ぜひ、ご覧下さい♪


たくさんの方にお越しいただきました。

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こんなお茶目な写真とっていただき、感謝です。

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いよいよ、メイヤー博士とカルーソ博士にお会いしました!

 EQ提唱者であるジョンメイヤー博士(現州立ニューハンプシャー大学教授)、そして同じく理論提唱者であるピーターサロベイ博士らとともに米国大手企業を中心にEQ理論をベースに人材コンサルティングや開発を提供するデイビッドカルーソ博士(現イェール大学教授)が来日されました。今回は、東京での2日間のHRサミット講演、および京都大学での講演があり、光栄ながら3日間同行させていただく機会をいただきました。今回はカルーソ博士とご一緒したGoogle社の研修についてご紹介します。

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Google社EQ導入事例
 カルーソ博士が長年関わっておられるGoogle社でのEQ導入事例と実際の研修体験をご一緒させていただきました。

 チームに与える影響力を考える時、リーダーにとってもっとも重要な要素のひとつがEQであることは明白。自らの感情を知り、コントロールし、相手の感情を理解し、成果に向けたマネジメントを行うことこそがキーという共通理解のもと、Google社ではマネージャークラスほとんどの方が彼のEQプログラムを受講しています。
 代表的なコンテンツとして Map­-Match-Manageのステップを演習で体験しました。これは、まず個人のエネルギー(元気度)のレベルとフィーリング(感情的な抑揚)の位置を把握(Map)し、その上で対象となる相手やチームメンバーの感情の位置を理解し(Match)、そして目的に合わせて自他の感情と行動を調整(Manage)していくものです。


 だれにでも経験があると思いますが、リーダーのテンションについていけなくて場がしらける、または、こちらがやる気満々なのに、他メンバーがついてこない、、、よくあることです。そんな時、あなたらどうやって自分の感情を理解し、相手の感情に関与しますか?
 唯一の「正解」はなくても、膨大は研究結果から導かれた法則や、周囲を観察する目をもつことで得られる情報があることを演習では学びます。カルーソ博士のエネルギッシュかつ理論に基づいた研修は、笑いと気づきのアッという間の時間でした。

次回は、京都大学のセッションにつして報告します。

 

⇓ジョンメイヤー教授(ニューハンプシャー大学、EQ理論提唱者)

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⇓デイビッドカルーソ教授(イェール大学とEQトレーナーの仲間達)

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書評コーナーからの紹介『評価基準』

私の担当する書評コーナーから抜粋のご紹介です♪ 

日経BP ヒューマンキャピタルオンライン

人事の超プロが明かす評価基準 | ヒューマンキャピタル Online

  

人事の超プロが明かす評価基準 (単行本)

人事の超プロが明かす評価基準 (単行本)

 

 

 

200人でDivesity浸透 

Diversity浸透を目指した某企業の全社Diversityセッションのファシリテーターを担当させていただきました。全社対象は1000人以上、東京だけで200名を中心に日本各所の拠点数か所をWebでつなぐ該当企業初の一大イベントです。

私は、この中で最大参加者数の東京本社を担当し、私の仲間であるファシリテーター軍団は全国の拠点各所に散らばります。今回、私達ファシリテーター軍団が担当したのは、Diversityを通した「気づき」を認識し、グループディスカッションから各グループで定義や議論の結果をまとめていただくセッションとワークでした。

「気づき」に関しては、働く上で、および職場に関しての複数の問いを投げかけ、その事象に対して自分がどう感じるかを素直に表明していただくワークを実施しました。これがなかなか面白い結果となり、その後の議論の起爆剤となりました。
いくつかの「問い」を紹介しましょう。

1)自分より年下の女性上司 
2)土日、深夜にもメールを出す上司 
3)日本語がまだ上手ではない外国人同僚 ・・・

これらの問いに対し、あくまで自分自身はOKか、Noか、もしくはグレイか、を参加者全員の方が意思表示をしていきます。そして、各拠点それぞれで一番バラつきが多かった(=多様な視点が存在する)問いのトップ5を見いだしていきます。

ちなみに、私が担当していた東京本社の一例では、

2)の土日・深夜にメールを出す上司 

がバラつきのあったトップ5に入っていました。

皆さんご自身、皆さんの職場ではいかがでしょうか?


その後実施されたワールドカフェ方式のテーブルディスカッションでは、

「互いをもう1歩ずつ知ることが必要」
「自分の価値をいったんうたがえ!」等の気づきが発表されました。

この企業のトップマネジメントは外国人社長の方で、自らも「違い」に気付き、会場の様々な気づきを肯定的に受け止め、成果を出しつつも互いを認め合う風土づくりへの宣言が力強く発表されていらっしゃいました。

 

大規模イベントの終了時には、事務局の方々も、我々ファシリテーターも大きな達成感!今後は、この気づきを、成長を加速させる風土づくりにいかすことを誓いました!

一度は皆で集まって同じテーマで各自の視点をぶつけ合う、そして話合う、こんな機会を頻繁につくることは難しいかもしれません。が、一度に集まって同じ方向を見る意味が多いにありそうです。

Divesityを加速させたい組織には、ぜひおススメのセッションです♪

 

2016年 春 目黒川の桜です🌸

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全社の教育体系づくり 

全社の教育体系を創り上げていくプロジェクトは、毎年のようにどちらかのクライアントでお手伝いさせていただく事案です。

特に昨年は、全社から選抜された社員の方々に向けた選抜者研修や、経営の後継者人材プールを作るための教育体系づくりをお手伝いする機会をいただいています。昨年のうち2例はコンセプト作り、企画、社内プレゼンテーションを経て1例は昨年からスタートし、もう一つは今年からスタートすることになります。


 このようなお仕事をお手伝いする上で、一番時間をかけ、丁寧に議論をしながら最初につくるのが 「ニコニコプロジェクトシート」です。特に、目標よりも目的(なんのために?)の部分を ”10年後にこの会社をリードする人材”イメージを共有して作っていきます。10年後、この会社はどんな製品やサービスでお客様を魅了するのか、それにはどんなしくみやインフラ、人材が必要か、そしてどんな外部と協働しているべきか・・・! 

多くの場合、トップの方からご相談をいただく「教育体系を作りたい(見直したい)」のイメージをうかがい、私が青写真を作ることでそれを「たたき台」として他のメンバー(多くの場合は役員または人事メンバー)と議論を進めます。ですが、もうこのスタートの時点で同じ社内で使われる「教育体系」のイメージが異なっていることが多くあります。


 研修メニューをリストアップする、教育=若手のみが必要なものと思っていた、など、これまでのご経験などから、「教育に対してのイメージ」の多くは、最初に入った会社で経験したものを思い浮かべている方が多いようです。
私のプロジェクトでは、時間の許す限り、現在の社員数や男女比などの基本情報を把握し、「10年後の会社」をイメージすることからスタートしていきます。新人のA君が34歳になる10年後、彼にはどんな活躍をしてもらい、それまでにどんなことを学んでほしいのか? そんな問いからスタートしていきます。

いつも感じるのは、トップの方々の社員の方々を想う気持ちの熱さです。他人事制度も同様ですが、「教育体系を作り、その意図を発信する」ことこそが、この想いを社員の方々に伝えるメッセージ(=ラブレター)になると捉えています。今年も、熱いラブレターを作っていきましょう。

 

⇓先日差し入れにいただいた虎ノ門ヒルズアンダースカフェのエクレア💕
 全員が女性という会議で披露され、一気に皆さんのテンションがあがりました⤴
 ご馳走様でした!

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今年は冷えません!

「池照さんていっつも元気ですけど、
何かやっているんですか?」と長年ご一緒している
クライアントの方に聞かれました。

はい、私元気ですよね、確かに。


基本的に体は丈夫なほうで、
これまで大きな病気やケガもなく、
そして仕事を長く休んだりすることもなく
過ごしてこれたのは、丈夫に産み育ててくれた
両親のお蔭かと感謝しています。

ですが、そこはやはり私も人間、
睡眠時間が短かったり、疲れが溜まればやっぱり
体にきてしまう、、、子どもが小さい頃は、子ども
の風邪が移ったりしてなかなか治らないことも、
正直ありました(T_T)

会社員の頃は、何とかチームで助けていただいたんですが、
さすがに独立して仕事をするようになってからは、
そうそう休むことはできません。

「心身ともに健康でいることが、最高の仕事のための一番の準備」
と決めた数年前から、実はいくつか自分で決めて続けていることがあり、
今日は一部を紹介します。

1. 感情の予約
  朝一番でベランダに出て、プチ瞑想で今日一日の感情の
  予約をします。EQを知ってからこの時間が何より大切になりました。

2. みんなの体操
  毎朝6:25- NHKでやっている「みんなの体操」やってます。
  うちの祖母もやってたんですよ、なんか毎朝祖母が一緒な気がして
  今日もがんばろって思います🌞

3.朝のリンゴ+果物いろいろ 生ジュース
       毎朝家族分もジューサーで作ってゴクゴク飲んじゃいます。
  これを初めてからは、家族もほぼ風邪ひきません。

・・・とここまでは「朝の習慣」なのですが、昨年からはこれに
「夜の習慣」が一つ増えています。

いつもの年なら、この時期までに1度くらいは
風邪気味になったりするんですが、この夜の習慣が
増えてからは今年はまだ一度も風邪をひいていません。

それは、 夜寝る前の1~2粒のサプリメント

大人の“カラダ冷え” 悩みを救う!? 日本初!生姜オイルサプリメント | HOT MAINTENACE & DIET 燃える生姜
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業界初の、生姜オイルサプリメントだそうです。
夜寝る前に1-2粒飲むと、ちょうど眠りにつく頃に
お腹がじんわり温まります。お蔭で今年の冬は
冷え性知らずで熟睡です。
どちらかと言えば寝つきが悪く、手足が冷えると余計に
眠れなくなってしまっていたのですが、今年は眠りに
つくのが早いです。

今年風邪ひいてないのは、これのお蔭ですね。きっと。

実はこれ、前の会社でお世話になった先輩が
開発・プロデュースされたもので、開発最終段階で
私もモニターをさせていただいたんです。
*でもこのモニターの時期が真夏だったんで、
外が暑いのか、生姜でお腹が熱いのか、よく
わかんなくなってたんです。が、冬になった今
は良く分かる!ほんとに効いてますから!

Tさん、素晴らしい製品、ありがとうございます!
「冷え」が気になる方には、個人的におススメめします。

すでにインフルエンザも流行りだしているようですが、
この習慣達でどのくらい防げるだろうか・・・。

朝の習慣と、冬の夜の習慣、
今年の私をを、もう少し元気に保ってと月に願っています。

☆燃える生姜☆は、
こちらのサイトのみで販売です。
→ DRESS CLOSET『燃える生姜』

 

 



 

会社人を社会人に【キャリア教育NPO参加のWhy】

アイズプラスを起業したとほぼ同じころに
NPO法人キーパーソン21に参画し、その後しばらく
して理事に就任しました。
クライアントからもよく質問いただく「結構忙しい
はずなのに、なぜこのNPOの理事まで?」のご質問、
講演などでも時々お話をさせていただいておりますが、
あらためて私の経験に基づいてのお話させていただければと。


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■1つ目は、採用の仕事で出会った社会に貢献する
会社人達との出会いです。

20歳台のころの1990年代(もう20年も前!)、
米国の食品会社Marsの日本法人で採用を
担当していた私は、仕事を通して多くの企業人の方々と
お会いしています。ポジションによっては日本人も
外国人(主に欧米の方)も同じように面接をします。
日本人の候補者と欧米人の候補者に多くお会いして
気づいた異なる点の一つが「会社以外の活動」に対する
取り組みです。

”会社の活動のほかに、子供の野球チームのコーチやPTAの
役員をています。子供たちの成長を支援することが自分の
仕事にもとっても役立っている気がして。
何より、毎週楽しみなんです。”
”コミュニティの中でホームレスの団体との交渉窓口役を
手伝っています。もちろんボランティアだけど、社会の
課題解決は自分にとってもいい勉強になっている” 
と答えるのはその当時欧米人の候補者だけでした。

「会社の仕事のほかに何かしている活動はありますか?」
という同じ質問に対して、日本人の候補者の方々はその
多くが ”いえいえ、PTAとかそうゆうのはちゃんと家内
に任せていますから”、
”いえ、会社の仕事に集中していますから、忙しいですし”
というそもそもこの質問に対する怪訝な顔が多かったかも
しれません。

もちろん、ポジションの仕事を実施していだくことに対し、
会社外の活動はMUSTではありません。ただ、欧米の候補者
の方々の社外活動との関わりの話を聞き、私は単純に
「カッコいい!」と感じたんです。

そして同時に、おそらく日本にも、「会社以外の活動を
する人がより幅広い視点や高い視座をもっていることに
気づく。そんな人がますます求められるはず」という
確信がありました。

自分自身のことを想えば、
学校を卒業して会社員になった時、家族から「これで貴方も
社会人ね」なんて言ってもらえたことを今でも覚えています。
私にとっては憧れの会社員になってがむしゃらに
その後数年を上司・仲間、そして仕事恵まれて過ごした時、
ふと気づいたことは、

”「会社」に少しばかり貢献しているかもしれないけど、
私って「社会」には貢献していない。今の自分は
「会社人であって社会人でない」、でした。

そこに、欧米の方々の社会に目を向けた生き方を見たとき、
本当に単純ですが、「かっこいい!」と。

その頃から、
”どうしたら社会にも貢献できる「社会人」に自分も近づけるか”
が私のテーマになりました。

仕事の話はもちろんでしたが、社外の活動から学んでいる欧米
の候補者との話で盛り上がり、予定時間を大幅に超えて話こんだり
したこともあったりしました(笑)

こんな想いをもちながら出会えたのが当時すでに素晴らしい
キャリア教育コンテンツをもっていたキーパーソン21でした。
代表の朝山さんからこの団体の活動を話を聴き、学校現場でプログラム
見た瞬間、私が一番に感じたのは現場の子供たちの変化を感じとった
時に見せる関わる大人の変化でした。
プログラムは子供たちの可能性を広げるために作られていますが、
実は そこに関わる大人にこそ気づきの多いプログラムではないか、
と。そして、自分自身もまず関わらせてもらおうと仲間に入れて
もらいました。

実際に、今では多くの会社人の方々にご参画いただき、皆さん
会社外の活動の場で多様な方々と協働することに意味・意義を
感じて活動されていらっしゃいます。

ある方は、自分の視点を広げたい、
ある方は、様々な方々との協働が楽しい、
ある方は、これがビジネスの現場でもいかせる!、
そしてある方は、次世代を担う子供たちに何かできないかと、
いろんな参加動機がありますが、子供たちに向けた活動を
通して、我々大人がより可能性を広げていることは確かです。

そして何より、活動している大人の方々の表情!
これが活動しながらみるみるポジティブに変わっていく姿を
私はみています。

”会社人を社会人に” 現在私は、この言葉をスローガンに
より多くの課題意識と意思のある大人が社会に関わる一つとして
NPO等の社外活動に関わることを支援・応援しています。
自分の「ホーム」以外の場所での居場所・活動の場は、
確実に視座を高め、視野を広げ、気づきを与えます。
たとえ関わる時間は少なくても、一年にたった1日でも数時間でも
良いと思います。

私も含め、私たち大人が少しでも次の社会や次世代を担う
子供たちに想いをめぐらせて行動をすること、これが社会と自分
自身をつくるひとつになると本気で確信しています。


キーパーソン21
www.keyperson21.org