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日々是Is'+ (アイズプラス)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

ポジティブに人生100年を考えてみる 

 10月は、2人の教授のお話をうかがいました。ビジネスにも人生にも有用なお話ばかり、皆さまにご紹介します。
 

■エドワードホフマン教授 

イェシーバー大学(Yeshiva University)特任准教授、臨床心理学の教鞭を執る心理学者。東京大学客員研究員も務め、アルフレッド・アドラーアブラハム・マズローの主要な伝記をはじめ、心理学の著作は15冊以上を数える。今回は、一般社団法人ポジティブビーイング協会の顧問に就任したことから記念講演会が開かれました。

 

 講演では主にポジティブであることのメリットや課題に対する具体的な解決策等が示されました。 

‣励まされる、褒められる経験がない子供は、受動的になり精神的な安全を求めるようになる⇒これは大人になっても言えることであり、「受け身」姿勢の人には声掛けや励まし等の頻度を高める関わりが必要

‣人は世界をどう見るかによって現実を構築する
⇒人は失敗やつらい経験があっても見方やとらえ方を変えることによって記憶を変えていくことができる


 など、人材育成だけでなく人生をよくするためのヒントの数々が紹介されました。また、教授が大切なポイントとして挙げたのは、ポジティブな視点をもつためにセルフエフィカシー(自己肯定感)の醸成です。これは「自分にはできる」という自信のこと。残念ながら日本の子供達はこの肯定感のスコアが低いという調査結果が、先日政府からも出されていました。
*内閣府特集  

特集 今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~|平成26年版子ども・若者白書(概要版) - 内閣府

 この傾向は、一部の層で大人でもみられます。私が担当するリーダー候補者や初級リーダー向け研修では、適切なフィードバックや振り返りを行うことで自信や肯定感を確認していただくしくみをつくります。博士にもこの取り組みについてお話をうかがったところ、「フィードバックと振り返りの時間をとるのは非常に有効」とのことでした。

 

 今後も成果に向けた意図的な取り組みを、ますます実行していきたいと思っております。ありがとうございました。

 

 また、もう1名は『LIFE SHIFT ~100年時代の人生戦略』の著者であるロンドンビジネススクールのリンダ・グラットン教授です。今回は新著『LIFE SHIFT』 の講演会に参加してまいりました。

 書籍のメインメッセージは、“100歳まで生きる”を前提に人生を再考する、です。すでに現在の医療や社会制度を考慮すれば我々の寿命は100歳までとして考えるべきとのこと。現在のように教育を受ける期間のあと仕事に没頭する期間を経て、60歳や65歳で仕事の現役を退いた後は35~40年ある長い引退の期間を経験することになります。つまり、これまで私たちが前提としてきた3ステージ(教育、仕事、引退)の人生モデルを、根本から考え直す必要があるのではという問いです。講演ではたくさんのデータ共有があり、新しい時代への新しい示唆がありました。


 旧来の3つのステージからの転換には、視点や考え、そして行動の転換が必要である。特に働き方にフォーカスすれば、:エクスプローラー(探検者)、インディペンデントプロデューサー(独立生産者)、ポートフォリオワーカー(異なる種類の活動を同時に行う働き方)がそれられにあたるとのことです。また、これらの新しい働き方は、AI(人口知能)の急速な発達と共存していくことになります。

 そして、このような働き方の転換に向けた大切な要素のひとつは「無形資産」:健康、活力、自己再生の人間関係などがこれにあたりますが、意識してこれらをマネジメントし続け、具体的に行動することが何より大事というメッセージでした。 

 これまでの常識を変えなきゃ、、、というデータの数々に「危機感」を感じる方もいらっしゃったようですが、教授のわかりやすいお話やポジティブな視点に、私自身は 「人間関係をより豊かにする行動=EQの開発」、「ポートフォリオワーカー=IC的な働き方の情報発信」、そして 「会社人を社会人に」といった現在私自身が活動している分野との接点をみつけては励まされているような気持ちになりました。

 今月は”視点の広がりと視座の高まり”を感じる素晴らしいインプットをいただきました。ぜひ、今後の活動に、いかしてまいります!

 

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)