日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

イケてる人事部(イケてる採用) 第一回

女子学生インターンのゼロイチプロジェクトを通して知り合った Loupe INC.の浅谷さん、同じオフィスの住人であることが分かって話が盛り上がり、「採用をみんなで学ぼう!」ということになりました!

当日やっぱりもりあがって全ての質問にお応えしてなかったので、今日3つほどこちらで公開質疑応答します。

■ 外国人の現地採用ってどう考えればいい?
⇒これも話すとながーくなりますが、私の経験から。当たり前といえば当たり前ですが、現地の方々の文化、習慣、価値観を尊重すること、これが一番だと思ってます。以前、事業会社で中国地区の採用も担当していた頃、中国に工場を作り、そこで働く方々のお昼ご飯の場所をどうするかという議論がありました。現地に詳しい方にヒアリングをし、その時に現地の方の一日の生活の仕方もうかがったところ、現地の方は「冷たいランチは食べない」とのこと。現地ではほぼほぼ皆さんが”火の通った、あたたかいお昼ご飯を食べる”と。これがとても良い情報となり、当時はシンプルな厨房を作り、外部から温かいランチを調達することになりました。結果、これがある意味の差別化ポイントの一つとなり優秀な方々の採用にいたりました(もちろん、この他にもいろいろやってますが)。

その他にも、マネジメント層の採用では面談で意気投合した(と思っていた)方に意気揚々とオファーレターを出した候補者から、「競合を受けたらオファー金額が日本円で1000円高かったので」という分かりやすい理由ではっきりとの断られたり、、、。日本で仕事をしているだけではなかなか理解できない部分もあったりしましたが、一つひとつが彼らの文化や価値観を学ぶ出来事だった気がします。現地に詳しい方からアドバイスをもらえるよう関係構築しておくことも、重要ですね。


■どこの会社でも(うちの会社でも)求める「優秀な人」はどう採用する?

⇒ 私もこのセリフいっぱい聞きました!求人要件の「優秀な人材」。これには、「我社の”優秀”は具体的に何をしたら優秀と言えるのか」を議論し、みんなの「優秀」な像を固めていくしかないと思います。
この「優秀さ」を企業理念から結びつけるのか、現場の好業績者の行動から結びつけるのか、はたまた3年後に必要な行動を定義して結びつけるのか、これもいくつかの方法があるかと。

必要なのは「優秀」などの一見誰もが疑わないけど、イメージしたり言葉に出すと違う言葉の定義を作る時間をしっかりととることかもしれません。ゼロからが難しい場合は、ぜひ「人材育成シート」使ってください。ゼロから定義つくるのはむずかしくても、選択することで時間も短縮になります。これは結構壮大なプロジェクトですから、ぜひ一緒に時間とっていきましょー。ご一緒します! 

 

■面接の時に何を言えばいいか?面接官のトレーニングをどうすればいいか?
どのレベルのどんなポジションが対象にもよりますが、期待するポジションでの期待行動がある程度明確になっている、または過去にどんな行動を実際にしてきたかを見るのであれば、さらっとご紹介した STAR 手法をおすすめします。
この手法の胆は、これからの未来を一緒に作っていく仲間やメンバー候補に、「未来」よりも「過去」を聴くことです。”これからどうしたいか?”という作文上手な相手に思わず感心してしまう時間よりも、”これまで実際にどうしたのか?”という事実ベースで行動を語っていただく時間をとることで、その方が実際に発揮した言動、周囲の反応等の情報を収集することができます。この情報から未来の行動を予測するのがこのSTARの方法です。
参考資料 ⇒ 

Googleも採用!採用ミスマッチを防ぐ「構造化面接法」を実践するための3つの重要ポイント


この際、STARだけでは結構味気ない面接になりますので、ぜひ Emotion(感情)の変化への理解や対応を聴いてみてください。仕事現場で実際に周囲を巻き込める人は、自分と周囲の感情を理解してうまく活用している人なのですから。

そして、e-STARは、過去の行動から未来を予測することはできますが、曖昧で予測のつかないこれからの時代のビジネスにおいて、ぶっ飛んだ「馬鹿力」や想定外の動きを期待する場合にはこの面談手法だけでは足りません。その場合は、一緒に旅に出るとか、一緒にサーフィンするとか山登りするとか、そんなフィールドワーク採用なんてのもいいかもしれませんね。

採用面接官をトレーニングする場合も、e-STARをいったん皆さんで学ぶことをお勧めします。何かあれば、お手伝いします!

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懇親会も楽しかったですねー、ありがとうございました。

それにしても、浅谷さんの「苦手なことを克服したい」という学びへのあくなき探究心とそれに向けた人の巻き込む力にはただただ感服。水泳、漫才、そして中国語とどんどん追加されているテーマにワクワク通り越してドキドキしていました(んー、、こんどは何???ってね)。

イケてる人事部のネーミングもステキです。ぜひこれ、続けていきましょー!感謝!