日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

あなたがここにいるのには意味がある 

まだ20歳台で米国の食品会社Marsにいたころ、
よく外国人の上司が参加するシニアマネージャーや
役員との会議に同行していました。
私はまだ若手も若手、「ついて来て」と言われれば
もちろんついて行きますが、
「コピーとったりお茶を出せばいいんだよな~」としか
考えておらず、軽い気持ちで同行していました。

「Kayo、あなたはどう思うの?」
会議終盤で急に問われた質問には最初面くらいました。
「いやいや私 下っ端だし、まだ経験ないし、、、」と。
ですが、彼女が続けたのは
「あなたにマネージャーレベル視点の意見は
求めてない、若手としてあなた自身が感じることを
述べなさい」と。

今思えば素晴らしい機会をいただいたものです。
すごい意見を述べられる訳ではありませんでしたが、
「意見なしに会議に出るべからず」を教わったのは
この時です。これは現在も私の鉄則の考えです。

そして、もし上司やリーダーの皆さんも共感されるなら、
これはまだまだ年長のリーダーから働きかけていくべきでしょう。
「あなたがここにいるのは意味があり、
あなたの視点がこの場に必要」と。

これはEQのワークでもよく紹介する組織の生産性を上げるための
心理的安全性の確保」にもつながります。
チームの中で、自分の存在と意見が尊重されることが、
一人ひとりが力を出すことにつながっていくからです。

グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ(小林 雅一) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

昨年からのワークショップ開催が先週36期を迎えた
日系メーカーの Diverisity x EQワークショップでも、
この心理的安全性をワークを通して紹介しています。

かつての私がそうだったように、上司やリーダーの意図的
な巻き込み(inclusion)が若手の意識と行動に影響を与えます。
私の場合は自分の意見をもってきちんと発していくまでに
かなり時間がかかりましたが、20歳台のあの経験がなければ
きっと今も理解が進まないままでしょう。

どんなチームを創りたいのか、
それは私たち自身が描くように創られていくことになります。 

・・・・・

今回の対人関係知性ワークコンテストの上位入賞者です!
おめでとうございます!ご参加協力、ありがとうございました!
(掲載はご許可済です)

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