日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

「らしさ」の話1 【○○さんらしさって】

先日、一緒に仕事をする先輩から
「池照ちゃんらしい色使いだよね」と
着ている服装を褒めていただきました。

とっても、嬉しい。

私たちアイズプラスは、
2018年の株式会社化から会社の基本方針
【Our Way】新たな活動コンセプト 
~Live your own~ あなたらしい生き方を 
を加えました

is-plus.jp

 

「らしさ」ってなんだろう。。。 
今日はちょっとそのことを私なりに
まとめてみたいと思います。

「女の子らしくしなさい」
「日本人らしく会議では静かにしててさ。。。」
外資系らしい感じがする」
などとよく使う「らしさ」ですが、これは
よく考えてみれば外側からみる「属性によるラベル付け」
にあたりますよね。何かを集団単位でラベル付けして
その集団を一般化して「普通○○っていったら」
というくくり方なのかと思います。
集団としてひとくくりにされることを安心と
感じて心地よく想う人もいれば、
ひとくくりで語られることに違和感を感じる人も
いるでしょう。 

一方、個人単位の「らしさ」はどう見いだすのか。
私自身が書き出しているのは以下の方法です。

好き ⇔ そんなに好きでない
得意 ⇔ 不得意なほう
大事(価値観)⇔ そんなに価値をおいてない
夢中になる ⇔ そうでもない
こだわってる ⇔ そうでもない 


左側に入るものを出していくと
なんとなく自分の「らしさ」が言語化されて
いきます。 

 人が好きで、
 人の成長するプログラム企画が得意、
 今は家族との時間がすごく大事で、
 最近は近所の散歩に夢中になっていて、
 研修は制度設計にはどこかしらにユーモアを
 入れることにこだわってる 

自分のことをこう書き出してみると
上位3つ(好き、得意、大事)は
自分の内面にコアにある部分で
(比較的長時間自分の核になってる)
下位2つ(夢中になる、こだわり)は
ここ最近の自分の中の流行になっている部分。

あくまで自分から発する
この5つを整理することで
「あなたらしさ」は他のだれのでもない
「今のあなたの”らしさ”」に
なっていきます。

一方、周囲の人が指摘してくれる「あなたらしさ」
は自分から発する上記5つとは違うこともあります。
周囲から見える「あなたらしさ」はどうやって
言語化されているのでしょう。

私たちが意図をもって周囲に伝えない限り、
あなたが自分の「らしさ」と思う上記の
コアな部分(好き、得意、大事)は相手
からは見えにくい部分です。

周囲の人はあなたの、
 服装、これまでの言動や言葉遣い、家族構成、
 経験や経歴、身に着けるもの、よく食べているもの
 友人のタイプ、雰囲気、属性  などからあなたを見て
「あなたらしさ」と言ってくれるのです。
これは、よくあなたを観察していたからこそ
言えること。これは感謝ものです。

ですが、違和感を感じる人もいるでしょう。
「本当の私はそうじゃないのに、、、」
「誤解されてるかな、、、」と。
それは、あなた自身が自分のコアな部分を
相手に伝えきれていないからではないから
でしょうか。軸となるコアな部分は自ら伝え
ていかなければ相手には決して伝わらないのです。

私は事業会社にいた時代からダイバーシティ施策や
女性活躍推進プロジェクトを担当していますが、
その時によく聞かれた言葉が「女性らしい仕事の仕方」
や「女性らしい感性を発揮する仕事」という言葉です。
「池照さん、すごく女性らしい感性でいいね」と
褒めていただくこともありましたが、私が一番嬉しかった
のは「この企画、池照さんらしいね」という
長年私の仕事ぶりを見てくれた
尊敬する上司からの言葉でした。
女性という属性でくくらず、私という個人を
それまでの私の発言や価値観の置きどころから
感じて言ってくださった「らしさ」だったからです。

これは私にとってかなり嬉しいこと。
この経験から、私はリーダーがメンバーに
関わり、観察して「らしさ」をみいだし、
メンバー自らも「らしさ」を表現できる習慣
をつくり、それを「つよさ」にしていく
しくみやしかけ作りをすることを心に決め
EQ事業や組織開発を進めています。

自分の「らしさ」を知りたいと思ったら
まずは3つのコアな部分、そしてその他の
部分をあれやこれやと書き出してみることを
おススメします。
自分ではなかなか書き出せない場合は、
「感情」に着目してください。
何をしていると嬉しいのか、つまらないのか、
笑顔でいるのか、疲れているのか、、、。 
そんな自身の感情の気づきから、
好き⇔嫌い 心嬉しい⇔心が曇る 快⇔不快
が分かってきます。
それでも見いだせず、だれかの手を借りたいなら
素直に周囲に頼ってみましょう。
「らしさ」を表す言葉を3つずついただく、
または、様々な言葉の中から選んでいただく
ようにするなどです。 

そして誰かから「らしさ」を指摘してもらったら、
嬉しければ見て下さったことや共感してくださった
ことに感謝を伝えましょう。
逆に、違和感を感じたら、
自分のコアな部分をきちんと伝えることに
もう少し時間をかけていきましょう。
まだ相手には属性や見えやすい部分のあなたしか
映っていないということです。もしその人と
一緒に仕事をしていく、「らしさ」を出して
仕事したいとあなたが想うなら、伝える努力を
していくのです。

「らしさ」は誰かに決めてもらうものでは
ありません。
ましてや「自分らしさ」は自分でみつけて
自分で形創るもの、そして完成形を無理やり
創る必要もありません。
それからもう一つ、
「らしさ」は変化していくもの、
アップデートも必要です。

「らしさ」は自分を表し、
自分にエネルギーを与え、
自分を肯定するパワーワードです。
だからこそ、自分も相手も肯定する
パワーワードとして使いたいと
あらためて感じています。 

「らしさ」を「つよみ」にする
そんなコンセプトで、アイズプラスは活動を
続けていきます。 

こんなことを考えながら出張時間の合間に友人と話しながら描きました↓

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