日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

ICの仕事術 【自宅仕事の4つのコツ】

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アイズプラスチームミーティングの一場面



IC(インディペンデントコントラクター)の働き方として代表的なのが自宅を仕事場にすることです。私も起業した最初のころは自宅をベースに仕事をしていました。

2018年時点、日本でいわゆるフリーランスで働く人の数は1,119万人(全労働人口の35%)で、3年間で22%以上の伸びを見せています。フリーランスの約80%は自宅をベースに働いていると言われ、その意味でも「家で仕事をしている」人の数はここ数年で飛躍的に増えていると言えます。在宅勤務、リモートワーク、テレワーク、モバイルワーク、ワークアットホームと言い方は様々あれど、この働き方はすでに日本で働き方を語る際に代表的なものの一つと言わざるをえません。

・通勤時間がなくなる分が有効に使える
・自分の仕事に集中できる
・何より、組織(のわずらわしさ)から開放される!
といいことづくめのように言われたものですが、実際にICやフリーランスになって”そこまで薔薇色な働き方でもない”と感じる方も多いようです。事実、私の知る数名の方はこの働き方にどうしても慣れずにICから企業人に働き方変更した方もいらっしゃいますし。 

今日は、この13年間のIC経験から”自宅仕事で成果を出す4つのマネジメント”をお伝えします。ぶっちゃけ、自宅仕事(リモートワーク)はこの4つをマネジメント(目標を設定してありたい姿に具体的ステップでもちこむ)することでとても上手くいきます。 

1. 場のマネジメント
2. 時間のマネジメント
3. 業務のマネジメント
4. 自分のマネジメント

1.場のマネジメント
アメリカのドラマにでるような広大な家に住んでいない限り、または自宅で仕事をすることを前提にしているフリーランスでもない限り、「仕事のためだけ」に部屋をもつことはなかなか難しいものです。多くの方は、仕事場というより、仕事のスペースということでパソコンの場所が仕事の定位置となっているのではないでしょうか。隣では家族が食べたおやつのお皿がそのまま置いてあり、子どもがやりかけている漢字練習帳が開いたままなんてこともあるでしょう(私はそうだった)。 

自宅仕事をする時間の長さにもよりますが、仕事に集中できるスペースをできる限り確保しましょう。理想的には部屋、でなければデスク一つ分、もしくはパソコン+αのエリアをプライベートな空間と分けておけるようにするのです。これにより、家の電話や家族が見ているTVを言い訳にしない集中の場をえることができますから。

「こっからは私のお城よ」自分の城の境界線は自分でひかなきゃわからない、ですから。

2.時間のマネジメント 
自宅仕事をしようと思う人の多くが目指すのは、時間を効率的に使うことでしょう。スマホの画面すら見にくい満員電車での往復通勤時間や何日に何度も遭遇する退職する人のうわさ話の時間、こんな時間がなくなるだけでも私の仕事生産性は2倍にはなるんじゃないか!とは皆が想うことらしい。

”あなたに時間がどれだけあるかというのは問題ではない。むしろ、時間をどう使うかが問題なのだ”とは、米国の能力開発の権威、ケイリー・グリーソンの言葉です。どの時間にどのくらい自分が集中し、この時間内に内を達成するのか、どの時間に何をするのかをマネジメントすること。私は、自宅仕事こそ”時間当たりの生産性=時給の質を上げること”にストイックになる必要があると考えています。仕事の時間、インプット&アウトプット、そして家族との時間と休む時間、これらを”自分で”マネジメントする力が必要なのが自宅仕事なのです。私は子どもが学校で配られる時間割をなぞらえて、自分で時間割を創るようにしています。子どもの時間割に見る学習(大人としては仕事)時間に体育の時間(運動)や給食時間(食事会食)、そして休む時間も含めて、大人には自分の時間割をクリエイトすることが必要になってくるものです。

パジャマでも仕事はできる。だからこそ意図をもつ時間の使い方が自宅仕事を強くする。

3.業務のマネジメント
人と関わるのが煩わしてくて、人に仕事をじゃまされたくなくて自宅仕事をしたいという話もよく聞く話です。でも考えてみましょう。私たちがする仕事はチームで、組織でする仕事なんです、だからあえての「自宅仕事」に意味がでるんですね。もとより業務委託などで一人で山にこもってでもできる仕事なら、あえて「自宅仕事」を選択することはないでしょう。チームで仕事をする以上、自宅だからといって引きこもらず、自らの仕事を「見える化」することが周囲にも、そして自分自身にも安心感を与えます。報告、連絡、相談、新入社員の頃に教わったこの3つは、実は、新入社員はよりもこの「自宅仕事」の極意なんです。

人は視覚からの情報を得ることが一番多く、そして視覚からの情報を一番信頼してしまうことはデータが示しています。この一番信頼する見える関係から物理的になくなる「自宅仕事」を選択するなら、それを補うような「見せる化」が必要になってくるのです。いつでもTV会議などでミーティングができるようにしておくのも一緒に働くメンバーに安心感を与える「見える化」のひとつですね。

弊社アイズプラスは関わるメンバー全員がリモート(自宅)ワークです。その中で私が気を付けていることの一つがプロジェクト進捗や目的などの数値で見えることはもちろん必要ですが、私がよりこだわるのは数値で見えない定性的な部分の「見える化」「見せる化」です。何を感じ、想っているか、そんな部分が見えるようになることは、物理的な距離よりも心が近くなったりするものです。

業務の進捗や工程管理だけでなく、あなたが何を感じ、何を不安とし、何を喜びとしているのか、そんな「心の状態」も見えるx見せるかすることが「うまーくいく自宅仕事」のキーポイント。

4.自分のマネジメント

一日中パジャマのままでいても仕事ができるもの自宅仕事です。そう、誰の目にもふれなくても仕事ができるのが利点でもあります。 

よく女性から言われるのは「メイクしなくても、髪の毛セットしなくてもいいんですよね」ですが、本当にそうしたのはこの10年以上の間で2日程度です(でも、してる、、、)。たまにしか自宅仕事をしない人ならもちろんそれでよいでしょう、ですが、誰かとチームになり日常的に自宅仕事を続けたいという人なら「仕事に向かう自分」をセルフマネジメントすることが継続の肝だと考えています。朝同じ時間に起きる、身支度をする、場を整える、仕事へのモードを入れる、これ、とっても大事なスイッチです。私の場合は、「仕事はじめまーす!」と元気よく声を出す事にしています。人間は声を出すことによって自分に暗示をかけられるといいます。そして、サポートが必要な時、誰かの知恵を借りるときも同じです。自分の得意・不得意、好き・嫌い、モチベーションの有無、コミュニケーションスタイル、などなど自分を知り、自分のキャパをしり、どんな時にサポートが必要かも発するのは自分です。そのためには、定期的な客観的視点での質問の時間「どうよ最近?」の自問自答も必要ですね。

快適な自宅仕事を継続するためには、「自分」に興味をもって常に問うこと。スイッチ入れるxスイッチ消すはご自身で!


なんてブログを自分に向けて書いていたら、こんな記事をみつけました。書いていることはかぶっている部分もありますね。自宅仕事の悩みも課題も、万国共通な部分が多いようです。

ICの仕事術、今後もご要望に応えられる部分をできるだけブログにしていきます♬ 

写真はアイズプラスのチームミーティングの様子です。今回のチームは5名の4名のファシリテーターとプロジェクトコーディネーターのチーム、全員がリモート(自宅)ワークです。1時間での会議を終え、今月からスタートする某メーカー企業の全国イベントをリードします。今年も、楽しみな仕事が満載です!

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