日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』トークショー

終日東京駅近くのクライアントでこもって会議の
連続だった夕方のつかれた時間に、FBで見つけた
山口揚平さんの書籍トークショーのお知らせ!
一日の流れを変えたくて早速会場に向かいました。

書籍タイトルが
『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』
すでに彼の書籍は数冊拝読しており、この本もすでに
読ませていただいています。それでも著者の生の話は
聴きたいものです。

■「考える」を考える人

私が思わずメモをとったトークをご紹介します。

・ 人はだれもが「天才性」をもっている この天才性を人生の前半でみつけて人生の後半にいかそう
・ 自分の位置づけを限定的に考えない→だから自分は著術家よりも思想家と名乗る
・ 本質を考え抜き、たった一つを集中して行うことで結果的に効率的になる
・ 情報という的に対して意識という矢をあてる意識的な行為が「考える」ということ
・ 情報と意識を分けて格納する→ 情報化社会は情報に価値がなくなる 無駄な情報に意識が吸着されて無駄な行動が増える 
・ 文字からの情報よりも風、空気、など感覚から得るもので自分の意識を醸成させていく 

「考える」を”考え方を学ぶ”でなく、徹底的に
自分の意識を意図をもって磨きぬいて継続的に
表現を模索している。
この過程をご自身で楽しんでる
「考える」を考える人でした。

アメリカの子供たちのテキストにあったFact/Opinion ドリル

彼の話を聴いて思い出したことがあります。

情報と意識を分けて考えるとういうことについて、
学生時代にアメリカで教育学を学んでいた時、
アメリカの子どものワークブックに
Fact (事実や情報)と Opinion(意見や推察)を
分けるドリルが多くて驚いたことを思い出しました。
一つの文章について、それは事実としての情報なのか、
もしくは誰かの推察や意見なのかを判断していくのです。
本の学校で教科書に書いてあること、先生が発する
ことが盲目的に正しい、という風潮だったことを
思い知らされてそれ自体に驚愕しました。

もう25年以上前の話です。
アメリカの教育が全て「正」とは
思いませんが、少なくとも一つの情報が
事実であるのか、だれかの意見なのかを自分で
判断する訓練を社会に出る前にしていることは
社会での情報の波にもまれる前にありたい
時間の使い方なはずです。

そういえば、国語の問題で
「筆者の考えを以下の4つから選びなさい」
という質問に、すごーく違和感を感じてました。
筆者が記したのはあくまで「作品」である文章
であって、それが筆者の考えそのものなのか?という
疑問。また、考えを4つの中から必ず選べという
逃げ場のないのない強制感を感じたからです。
テストの点数をとるというゲームには従って
一応の点数はとっていましたが、
どうも違和感がぬぐえなかった。
そんな記憶も思い返したりして。

■2020年以降の働き方への言及も

トークショーではあまり触れられませんでしたが、
この書籍には2020年以降の世界(働き方、キャリア、
経済インフラ、、)などについても興味深いページ
が続きます。

オリンピック後の「仕事」では
IC(独立事業者)が1/4を占めると予測されています。
同時にお金よりも「信用」に価値が構築され、それが
お金に回帰する循環も解説されています。
ICやってる私のところには、
”会社にいると時間もお金も搾取されて信用できない
から早くICになりたいです”、という質問やコメントを
いただいたりします。
が、我々ICこそお金の話ぬきに自分という個が
貢献できる分野を表明し、相手との「信用」につながる
縁を紡ぐことが将来の「円」につながっているからです。
「縁を円にする」、「円から縁をつくる」
双方向である気がしますが、
これはICなどが活躍する社会も、
そして一つの目的を達成する仲間が集う会社でも
同じ価値の話なはずです。

ということで、山口さんの書籍を読んで
思わず膝をうっちゃった次第です。

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トークショーは満員のお客さんで皆さんが
興味津々に聞き入っておられました。
山口らしく、飾らず、正直で、そして目の前の
参加者との対話を心掛けるチャーミングさ
に、会場は時折笑いがこぼれてました!

実はこの本、3月の発売とすぐに購入して
息子の留学先である海外にもっていったんです。
私のトランクからこの本を見つけた彼が
「1日3時間だけ働いてとかって楽でいいじゃん」
と若者らしい軽ーい受け答えだったのでお土産と
して置いてきた1冊です。
「考える」こと自体をアスリートのように徹底する
山口さんが書かれた本を、
高校卒業したてで、本当にアスリートとして活動
(うちの息子はプロのウィンドサーファー)し、
「考える」についてはできるだけ避けて楽をしたい
彼どう解釈するのか、

ちゃんと読んでたら聞いてみたいもんです。

ありがとうございました! 

1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法

1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法

 

 


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