日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

振り返らないでおいた昔の「強み」が今の時代に「弱み」になっちゃう話 

日々のあたりまえな行動を見直すための一冊

日経BP社 ヒューマンキャピタルオンライン
【池照佳代の人事・人材育成担当者が読んでおきたい本】
では、9月にお会いしたサリー・ヘルゲセン氏著の書籍を
紹介しています。

■池照佳代の人事・人材育成担当者が読んでおきたい本
コーチングの神様が教える「できる女」の法則

コーチングの神様が教える「できる女」の法則 | ヒューマンキャピタル Online

 
サリー先生はパワフルでとっても気さくな方でした→

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 私たち女性がキャリアの初期で学んだ強みや様々な思考や習慣が、
ある時キャリアを広げ、高める上で阻害要因にもなりえてしまう。
書籍には”これまで”に私たちが信じて継続してきたいくつかの
仕事上の「強み」が、”これから”の「弱み」に転じてしまう
12のリストが紹介されています。
ビジネスの世界にいらっしゃる方なら、誰もがドキッとする
項目があるはずです。

女性リーダー、そしてその予備軍と自覚する皆さんには
超おススメです。

「初日から協力者を得ようとしない」

私たち女性の悪癖となっている行動の一つと紹介されています。
同じような結果を、EQセミナーでも確認しました。

私は、日経ビジネススクールでは、定期的に女性リーダー向けの
セミナーに登壇させていただいています。(次回は来年1/31)
【女性リーダーのための「周囲を巻きこむ」コミュニケーションスキル】


お陰様で毎回満席でのお申し込みをいただき、
毎回全国、時には海外から女性リーダーが集まります。
このセミナーのなかでは、当日集まりになった方全員が
EQI(行動特性検査)の結果を見ながら自身の行動特性を
把握して今後の行動にいかします。また、これと同時にその場に
集まる30名の方々を対象に「組織診断」を紹介しています。
毎回実施するこの組織診断ですが、現在では300名を超える
参加者のデータが集まっています。

いくつかの特徴がありますが、そのうちのひとつは、
「自主独立性」という項目の高さです。
この自主独立性は、”人に頼ったり同調したりせず、物事を主体的
に自分の責任において遂行する”ことです。

このセミナーに集まる多くの女性リーダーの多くは、
新しいチャンレジを目の前にするとまず自分の力で
なんとかしようとする。知識を得ようと膨大資料を読み込み、
まずは自分自身が専門家と対峙できるようにする。
誰かに質問された際にある程度答えられるようにと
「What:何を」「How:どのように」をマスターしようと
するのである。自主独立性の高さは、一見主体的な
動きでリーダーに求められるものの一つであることは
間違いありませんが、一人で実施することには限界があります。

一方別のアプローチとしては、新たなれチャレンジに
対し、「With Who: 誰と組むことでこれが解決に向かうか?」に
フォーカスすることができる。全て自分で解決しようとせず、
すでに専門性を持っている人や、自分とは違う視点を
もっている人と結びつこうとするのである。このアプローチの
利点はよりサポートを得られ、孤立することが少ない。

自らが経験を積むことはもちろん重要ではあるが、
時間も労力もかかる。しかもこの専門性はあなたのパワーの
一つでしかありません。
チームで成果を出すことにフォーカスするのであれば、
サポートを得るための人間関係の構築にすぐに動く方が
得策なのです。それでもなお、多くの女性が「まずは
自分で学ぶび経験を積む」ことから手を付け、人間関係
の構築に多くの時間をかけてしまっています。

EQIのスコアの高さは、行動特性としてのメリット
もありますが、同時に弱みに転じる場合もあります。
自主的に思考し動く強みをビジョン描きにいかし、
実際のタスク実行段階ではどれだけ周囲を巻きこめるかに
”初日から”挑戦する。今後女性リーダーが意識したい
ポイントの一つになりそうです。

■ ただいま、「巻き込む」トレーニング中

【女性リーダーのための「周囲を巻きこむ」コミュニケーションスキル】の講師を長年担当しているにも関わらず、実は私自身は「周囲を巻きこむ」ことは非常に苦手なことの一つでした。

私の専門分野は私が一番よく知っている、
自分でやった方が早い、
巻きこむ手間が面倒くさい、、、
恥ずかしながらこんなことを本当に感じていましたから。

ところがやはり限界が来る。

最初の限界は自分が管理職になった時、
全てを自分では「管理」できなくなった、その次は
子育てしながら働くことになった時、
全てを自分でやろうとすると、寝られないことに気づいた。
そうか、「誰か」とチームで仕事をするに挑戦しよう、です。
そして幸いなことに、EQの項目は開発が可能です。
自主独立性を低めるには、とにかく何かを始める際に
いくつかの役割は人に任せ、巻き込み、自分は自分の役割に
集中することです。そして、できるだけ手を出さない。

今でも私はこれを「開発中」であり、年に4-5回
満席でお迎えするセミナー参加の皆さんは、いわば私の
「同志」なのです。 だから毎回のセミナーは、私にとっても
同志と課題を共有し、同志と相互に学びを得る場なのです。

この他にも、
書籍には女性対象のコーチングからサリー先生がリストアップ
した”これまで”の強みがキャリアが転換して広がる過程で見られ方
が変化する”これから”には弱みになりえる12の行動が紹介
されています。

その多くが、開発可能なEQの項目と重なっています。
ということは、多くの分野は「トレーニング」が可能なのです。
思い立ったら、「初日から」誰かを巻き込んで開発
スタートできるのです!


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