日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

【EQx子育て】強制から魅力で伝えるに

学校で保護者会に出た際、
クラス内での先生への質問の時間にあるお母さまが
質問しました。
「まったく勉強に興味を示さないし、
勉強しないのですが先生がたはどう指導していますか?」



他の親御さんらも「うん、うん、うちもー」も
賛同しながら聴いています。

「大学に行くならもうギアをいれなきゃいけない時期ですからね、
いつまでもお遊び気分でいるな!と葉っぱはかけています」
「この時期に何をしなきゃいけないかは一目瞭然ですから、
ご家庭でもしっかりと声かけをお願いします」

うーん、違和感。

何かを学ぶとか、何かを習得するとか、スキルを身につけるって
大きくは2つ別れる気がしています。

一つは、強制で何かをできるようにする、
もう一つは、魅力で何かをできるようにするか。

憧れたり、ステキと思えたり、
こんなことやってみたい、できる!とその魅力から
何かをはじめれば夢中になれます。
これは子どもも大人も一緒です。
そういえば、勉強させても30分ともたない我が息子は、
ウィンドサーフィンの練習にはお昼ご飯も食べずに
7時間でも海の上にいられたりする。。。 まさに夢中でした。

では夢中をつくるにはどうしたらいいか。

これはどんな時にその人が時間を忘れて何かに
没頭できるか、わくわくできるか、表情が違っているか、
を自分も、周りも見極める。そしてこの「夢中」になれる
場づくりや環境づくりをすることが「魅力」で伝えること
なのです。

この「魅力」を見いだしその環境をつくるために、
子育てをする保護者として必要な力の代表的なものは、

・相手を観察し、相手の情緒を理解する力 
 =情緒的感受性

です。
情緒的感受性は相手の気持ちの変化にフォーカスし、
相手のしぐさや表情などの様子から相手の気持ちや
状態を察するようにすることです。

これに関しては私は大きな反省があります。
息子が塾行きを嫌がってさぼったりした時期がありました。
私としては仕事の合間をぬって送り迎えしたり、
宿題をするようにうながしたりとそれなりに時間を
かけて行かせるようにしていましたし、
「本人が決めたことなんだから、きちんと行くべき!」
と鼻息荒く子どもにきちんと行かせるように、それこそ
強制力をきかせていたのです。

そんな時、主人から言われた一言は、
「あいつ全然笑ってないじゃん、最近」

そう、言われてはっとしました。そういえば
「行くべき」「やるべき」と躍起になっていましたが、
本人の表情をまったく見ていなかったのです。

そこから、どんな時にこの子は表情が変わるのか、
どんな状態なら夢中になるのか、
そこに意識むくようになってきたことも確かです。

葛藤はありますよね。
そんなこと言っても大学に行けなかったら、、、とか。
それはきちんと本人や家族と話しましょう。

大学に行くことがその子の生きる目的やゴールなのか、
それともそこは通過点なのか、
もしくは違うルートで生きる目的やゴールに近づくこと
もできるのか?
でも、10代のころに自分自身で見いだした
「夢中になれること」に「魅力」を感じて
没頭した時間は、絶対に無駄にはならないと私は
確信しています。

これは、様々な企業で採用面接をしていても感じることです。

相手を観察し、その変化に少し敏感になってみること、
今日はこんなEQの力について、お話をしてみました。

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私の講座でよくやる「10x10x10」というワークでは、子どものころに夢中になったことを思い出して描く時間があります。最初は思い出せない方も、はっとすると夢中で描きはじめたりなさいます!それを説明する時のいい顔ったらない!