日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

子どもの気持ちを知るための「自分を知る」 

”「子どもが私の話を聴いていない」でなく、
 「私が子どもの話を聴く姿勢を見せていなかった」でした”

■自分と向き合う

以前EQコーチングで担当した方がおっしゃっていたことです。
会社で受けたEQ検査で「共感力」のスコアが低く、共感力を
高めることを目標にコーチングを進めました。会社では面倒見のよい
指導力のあるリーダーで、専門性も高い仕事をしています。

何度かコーチングを進める中、彼女が話してくれたのが当時6歳の
娘さんのことでした。とってもおしゃべりが好きで上手な娘さんが、
最近は私の言うことを聴かなくなった、早めの反抗期なのかと
つい私も叱ることが多くなってる気がする、仕事が忙しくて
なかなか娘に向き合う時間がなくて、と。

3ケ月の間コーチングで自己理解と共感力を高め、最終の
コーチングの日に彼女が話してくださったのが冒頭の言葉です。
EQを通して「自分のことを知る」中で、ご自身の
子どもへの向き合い方やコミュニケーションの方法を自己観察
した結果、人の話を聴くときの自分の姿勢が課題と気づかれました。
彼女は子どもの話を聴く姿勢に課題を感じていたのですが、
自分と向き合うことで自分の「聴く姿勢」を見直すことができたのです。

自分と向き合うことが、一番の成果だったと語ってくださいました。
あ、もちろん、会社でのリーダーの仕事にも活かされています。
チームの関係性はとてもよくなったと成果につながっていますので。
ただ、彼女自身は、もっとも反応の変化を感じたのは娘さんとの
関係性向上だったようです。

■子どもを知る<自分を知る

先日、アイズプラスで「子育てxEQ」のセミナーを実施しました。
テーマは「子どもの気持ちを理解する”見つめる力”」。
セミナーの様子は、アイズプラスのEQオウンドメディア【EQ+LAB.】
そしてシリコンバレー支店長でもある杉山さんがコラムにまとめて
いますので、ぜひご覧下さい→


アンケートにご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました!
アンケートにたくさんのコメントを入れてくださっていることに感動しつつ、
同時に私が着目したのは、設問
「今後EQはどのようにいかせると思いますか?」という質問への回答です。
トップ4が、
1位: 自分を知る 以下は2位が3つ
2位: Well-being(心身の健康)
2位: 子どもや家族との関係
2位: 人間関係      でした。

このセミナーは「子どもの気持ちを理解する」テーマで集まった
はずですが、1.5時間皆さんとご一緒する中で皆さんが見出した
「EQの活かし方」は「自分を知る」になったのです。

■知ることは力になる

イギリスを代表する哲学者、フランシス・ベーコン
「知は力なり」という有名な言葉を残しています。

知識を得ること、知ることが、思考や行動の源泉になるという言葉
で、実験的な経験を通じて「未来を変えるため」とも明言されています。
ただ「自分を知る」だけでなく、未来を自分の「ありたい姿」に
変えていくためには、自ら実験的に動いて経験を積む必要がある
ということです。

とはいえ、私にとって自分自身と向き合い、「自分を知る」に
踏み込むことは非常に勇気のいることでした。
自分の強みにも出会いますが、同時に嫌な自分にも出会いますから。
それでも、これが自分と自分の大切な人との関係を少しでも
良くしていくなら、自分が描く未来に向かうものになるなら、
ちょっとした勇気も出したいと思うのです。
自分だけでは難しさを感じた時は、友人やメンターを巻きこんだり、
EQ検査などを活用して自分と向き合う時間を楽しむようにしています。

今回ご一緒した皆さんに、「自分をしる」大切さをあらためて
教えていただいた気がしています。

ご参加の皆さん、ありがとうございました! 

 


セミナーでご紹介した 小学生がMOOD METERを使って
「自分の気持ち(機嫌)に名前を付ける」動画です。
まさに、「自分を知る」「そこから始める」ワーク例です↓ 

www.youtube.com



 




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