日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

弱みでなく「課題」な訳

10月はたくさんの企業向けプログラムも機会をいただいています。

①毎年この時期にトレーニングをしている企業(リアルだろうがオンラインだろうが)、
②コロナで少し休んでいたけど「オンライン」でEQなどのトレーニングも可能と知って急遽企画が進む企業、
そして、
③コロナでメンバーの一体感やエンゲージメントに課題を感じており、「EQ」をキーワードに検索してアイズプラスに問い合わせくださる企業 

実は、今年は③のケースがとても多いのです。
コロナで皆が精神的に弱みを感じたり、孤独を感じることがきっかけで
「EQ」にたどり着くということですが、きっかはどうあれ、ご一緒した後は
コロナの状態かどうか関係なく、誰もが自分をちょっと強くできる感情知性の
使い方をお伝えしています。

このトレーニングプログラムの中で私がいつもワークで使用している資料への
ご質問をいただいたので、お答えしながらシェアします♪ 

■目的があってやるから「課題」

 

プログラムでは「ありたい姿」=目標や目的、ビジョン 
認識する「強み」=EQ検査などから分かる行動発揮できている部分
認識する「課題(弱み)」=EQ検査などからわかるあまり行動発揮できてない
部分として言語化します。

感情知性って、「感情」を知性として使うことなので、
「感情」そもののを指している訳ではありません。
「ありたい姿」や「ありたい関係性」を思い描き、そこの向けて
感情をいかすことがEQのトレーニングです。

もし、トレーニングに入る際に特に今と違う「ありたい姿」や「ありたい関係性」
がない、今の現状で何も問題ない!という方はこのようなトレーニングは
必要ありません。実際そのようにトレーニング前にお伝えするようにしています。

そして、描く目標や「ありたい姿」は人それぞれです
(同じ目標を追わないのも、このプログラムの特徴です)。
目標によっては、
現状で行動が表れているものを「強み」となりますが、
現状で行動があまり表れていないものは「弱み」とは限りません。
行動が表れておらずにいるものは、弱みでなく、目標を達成するための
「課題」にはなり得る可能性があるとしています。 

 

■「共感性を高める」時に「自己主張の強さ」は弱み?

例えば、「共感性を高めたい」というありたい姿を描い時に、
「自己主張性の強さ」は弱みでしょうか?

よく聞かれるのは、
「共感しなくちゃいけない(=人の話をきかなきゃいけない)のに、
つい自分の意見をいいたくなってしまう」です。

自己主張性の高さは、
自分の考えをもち、ネガティブな状況においても意見を伝えることが
できる建設的な人間関係をつくるために必要な力です。
相手と気持ちを理解し、相手の立場に寄り添い冷静に課題を解決する
ことに、自己主張性が必ずしもマイナスになることはありません。 

もし、より「共感性を高める」ことに重心を空きたいということであれば
話をする順番を変えることで一歩近づくことができます。
自己主張性の高い人は、人よりも「先に」意見を言いたくなりがちですが、
誰かの意見を聴くことを先にし、そのあとで自分の意見を述べるのです。

自己主張性の高さは、「自分の意見をしっかりともち、発信する」
ことが強みであり、共感という関係性をつくりにあたりこれを
弱みにしてしまう必要はありません。むしろ、この強みをいかしながら
関係性をつくる取り組みに変えていくことができます。

そうとらえれば、共感性を高める目標に対し、

「自己主張性」は弱みではなく発揮の仕方を工夫する必要のある
目標に対する「課題」になるととらえています。

工夫を加えながらいかすことで目的達成に向かえるものなので、
弱みでなく、「課題」なのです。

■課題と問題って何が違うの? 

ここでよく聞かれるのが、課題と問題って何が違うの?です。
これも様々な定義があります。

私の定義は、
問題は、解決すべき事柄 (関係性の問題、社会問題とか)
課題は、解決のための対策(関係性向上の課題、社会課題とか)
だととらえています。

例えば、先の例なら
「共感性が低い」ことは上司-部下の関係性の問題ですが、それは
問題として認識されていることであり、この時点では必ずしも
課題ではありません。

ですが、”共感性を高めることによって関係性を向上させる”という
テーマやゴールをもった瞬間、共感性の低さ取り組みによって向上させる
ことが「課題」となります。

目標やゴールを設定してこその、課題。
だからこそ、アイズプラスのプログラムでは、
「弱み」とせずに「課題」としています。

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10月のひまわり 今年最後になるでしょうか。また来年元気に会いたい大好きな花です



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目標に向けた解決策だから「弱み」でなく「課題」




【アイズプラスからのお知らせ】

  • 弱みでなく「課題」を設定するプログラムの事例です

    「働きがいのある会社」として3年連続1位(中小企業部門)、

    6年連続ベストカンパニーに登場、2019年度は女性が選ぶ「働きがいのある会社」としても1位を取得された (株)コンカーの事例記事です。

    アイズプラスでは人事制度の構築に加え、バリューの浸透に毎年EQプログラムを
    ご提供し、モチベーション向上、リーダーシップ開発、そしてモチベーション向上
    達成に貢献しています。

    ■コンカーバリューxEQで挑戦する「高め合う文化」
    前編 https://is-plus.jp/features/interview07-1

    後編 https://is-plus.jp/features/interview07-2