現在、日系の大手メーカーはじめ、複数の企業で
EQxマネージャー向けの長期プログラムを展開しています。
企業によっても定義は一部ことなりますが、
マネージャーの大きな役割は
「メンバーの力を活かし、チームで成果を上げること」です。
そしてこのメンバーの力を活かす上で必要なことの一つが
人の話を「きく」という行動です。
■「きく」の3つのステップ
「きく」には3つのステップがあります
① 聞く: 耳は傾けている 話は耳に入っている
② 訊く: 興味のあるところだけ聞いて、興味のあるところだけ質問している
➂ 聴く: 相手に心を傾け、相手の期待を汲みながら聴いている
話している側からすると、
「話しているのに、心ここにあらず、全然聞いてないな」の状態は①
「話しているけど、私が話したいことは関係なく、興味あるとこだけ質問
(詰問)される」状態は②
「話していて、しっかりと聴いてくれて、自分のことを理解して
気持ちを汲んでくれている」状態は➂です。
もちろん、目指したいのは➂の「聴く」です。
私自身がこの3ステップに気づいたのは、
自分の「きき方」がほぼ①か②だったことに気づいたからです。
もちろん、仕事でコーチングの時には意識的に➂を発揮していますが、
家族や甘えが入ってしまう場面では①か②だったなぁ。。。と
深く反省。それ以来、私は自分のプログラムでもこのステップを紹介し、
3年ほど前からワークなどで体感していただくようにしています。
先日は、鎌倉市役所職員向けの「1on1ミーティング研修」でも実施
しています。とっても好評でした!→
■「きく」を学ぶ
面接、ミーティング、そして1on1 と、
組織の中のコミュニケーションは話す・きくが主体です。
「話す」訓練は世の中に比較的多くありますが、
「きく」訓練はあまり聞いたことがありません。
私自身、社会に出てからプレゼンテーションの研修を受ける、
または、発表について上司からフィードバックをもらうなど「話す」
トレーニングをうけたことはあります。一方「きく」については
具体的なトレーニングを受けたことはありませんでした。
ですが、実際に自分自身がリーダーや管理職として
メンバー一人ひとりと関わり、チームで成果を出す際に
最も必要な力は「きく」スキルではないでしょうか。
コミュニケーションとは、
発信と受信を通し、互いに「意志を伝えあい」「交流を図る」
ことです。発信のスキルを学べると同時に、受信もスキルがあり、
私たちは学ぶことができます。
■「きく」マイルールをつくる
現在教えている短大の授業では、
「はなす/きくのマイルールをつくる」という課題があります。
スピーチなどで人に自分の考えや意思を伝える(はなす)時、
そして、人の話を受信する(きく)時、それぞれにどんな
マイルールを定めるかを言語化していくものです。
多くの学生が「きくルール」として
眼を見る、うなずく、表情に気を付けるという聴き手の
ノンバーバルスキルを挙げていることに
驚くとともに、とても嬉しく感じました。
それは、私自身が「きく」ことが不得手だったところから
少しずづても「聴く」ことに注力し、相手の反応の変化を感じ取ったのは、
自分自身のノンバーバル行動の変化があったからだからです。
「聴く」ワークを本格的に導入した今年は、
「きく」に関する素晴らしい本も世にでました。
『LISTEN』は「きく」という行動を知性豊かな創造力に変えることができる視点、
方法とともに素晴らしい事例を紹介している書籍です。「きく」に興味を
もった方には、ぜひおススメする一冊です。
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