日々是Is'+ (アイズプラス)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

大人の学びで得られたこと  

先週土曜日(3/12)は
法政大学大学院小川孔輔教授の最終講義でした。
小川先生は、私が大学院に通っていた時代に
マーケティングの授業で大変お世話になった先生です。
定年退職して新たなチャンレジをする節目の授業ということで、
オンライン&リアル合わせて300名もの方が参加してました。

www.im.i.hosei.ac.jp

マーケティングって何? 

「大学院に行って経営を学ぼう!」と決めたのは
社会に出てから約14年たった頃でした。

目的の一つは、人事視点から経営を学びたい!でしたが、
それと同じくらいの気持ちで渇望していたのが
マーケティングを学びたい」でした。

当時の私は、人事の仕事をすればするほどに、
自らの考えていることや人事部門の行動にマーケティング視点が
不足しているのではないか、、、、と
勝手に仮説を立てていました。
それは、
人事という項目が経営会議内で優先順位が高くない(こともある)、
非常にいい能力や特性をもっているのに上司や会社に認めて
もらえない人がいる、または上手くアピールできない人がいる、
このようなことを何度も経験し、これって、マーケティングなるものを
勉強すると解決できるのではと感じたことがきっかけです。

マーケテイングはどうやら経営の要らしい、、、
人事という仕事をもっと経営に近づける、
社員(人材)の価値をもっと高めていく、
そんなことを目的に法政大学大学院に入学したのです。 

小川先生のマーケティング授業の思い出は、
・ものすごい量の資料、書籍の読み込みによる基礎的な理論の理解
・実際のフィールドワークで得るデータの扱い方の習得
・先生や仲間の活動の幅広さから得る思考と経験の広がり

未だに「マーケテイング」には難しさを感じています。
「ありたいな」という姿を描き、愛する製品やサービスが
その姿になる過程を試行錯誤する「マーケティング」は、
私にとって愛情を伴うプロセスそのものです。

まるで、子育てのような、不思議なプロセスです。

こんな解釈が自分なりにできるようになった大学院の経験は、
その後の自分にとって予想以上に活きるものになりました! 

■大人の学び 

私が大学院進学したのは年齢的に30代中ごろ、
息子が3歳の時です。当時は、オンライン授業などはなく、
学校へは「通う」ことが当たり前な時代です。
3歳子供の子育てをしながら通えるとこを探した結果、唯一
保育園の送り迎えに間に合う範囲内の大学院が法政大学でした。

保育園に子供を預けるために見つけ出した法政大学では、
小池和夫先生(法政大学名誉教授)に担当教授として
ご指導いただき、私にとってそれまでの価値観を変える経験
となりました。
先生は数年前に亡くなってしまいましたが、私のもとには
赤いインクで修正とコメントでいっぱいになっている
修士論文途中のものが段ボールいっぱいに残されています。 
先生は、私の論文のめちゃくちゃさを諭しつつも、いつも
「あなたは面白いですね~」っと私のちらかった思考に
質問を投げ続けてくださってました。お陰で、書き上げた論文は
優秀賞をいただき、根気強くご指導くださった先生に心から感謝しています。 
小池和男 - Wikipedia


私にとって大学院での学びは、
・「これまで」の実務経験を体系的に整理できたこと
・「これまで」の価値観をいったんゼロから考えなおすこと
・「これまで」に築いたネットワークを俯瞰できたこと 
を経て、
・「これから」の仕事の重点項目が自分なりにわかったこと
・「これから」の仕事との距離感を調整できたこと
・「こらから」の仕事と人生をリセットして進むことができたこと 
が大きな変革でした。

行く前は、仕事に活かすことしか考えていませんでしたが、
修了後は人生を含め「学び」に対する捉え方が大きく変化しました。
何も、学校に行くことだけが学びではなく、学校での学びも含め、
経験の幅を広げることが「学び」そのものと気付くことができました。
 

「大人が学ばない」と言われる日本ですが、
これは、「学ぶ=学校に通う」という思い込みからくるものもあります。
私の周りには、多様な形で「学び続ける」大人が多くいます

rc.persol-group.co.jp

 

ヒトから、本から、地域活動から、コミュニティから、家族から、そして

仕事から、これらすべてを「学び」として活かす先人がいます。

彼らは確実に、若々しく、感情に穏やかで周囲を惹きつけます。

学位や学歴が欲しいなら教育機関での学びは必要ですが、
「学び」は経験から自分自身で得るものです。
「学び」を大きくとらえ、多様な経験を人生に取り込むことが
これからの人生をイキイキとさせていくヒントにつながる、
「学ぶ」をいったん自分の中で整理できた私は、
今そう確信しています。


私を指導してくださっていた時にはすでに70歳を超えられていた
小池先生は、とてもお忙しい中でも韓国の大学から声をかけられたと
すぐに韓国に出向き、企業からの要請や質問にも気軽に応えてて
いたことが印象的でした。論文の指導にうかがう時にはいつも私の
息子のことを気遣って下さり、何度か3歳の息子を連れて研究室で
遊ばせながら指導を受けていました。子育てのちょっとした愚痴を
口にする私に、「母親になれる経験というのは素晴らしいことだよ」
と私を元気づけ、「いつもジュースをくれるおじいちゃん」と、
21歳になった息子はいまでもそう小池先生のことを覚えています。

先週、最終講義を終えられた小川先生は、自らの研究者キャリアを
振り返り、
・長期視点で自分のキャリアを捉えること、
・挑戦をつづけることが大切 

と説いてくださいました。
先生はこれから、「作家」としてのキャリアを歩まれるとのことです。
これも本当に楽しみな挑戦です。
先生の作家としての第一弾著書はこちら、『青いりんごの物語』です。
想いのあるビジネスモデルをストーリーで読み進めることができる一冊です。

学校に行くだけが学びじゃないと教えてくれた学校通いの経験。
学校で出会った先生方からは、学び方だけでなく生き方を学びました。
私も、先生のような「学びと挑戦」を続けていきたいと思います。 


青いりんごの物語 ロック・フィールドのサラダ革命





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