今日の気分は「安心している」
Energy4 Feeling7
「安心は、幸福の第一歩である。」
― アンリ・フレデリック・アミエル
(スイスの哲学者)
今日は、心がやさしく解きほぐされるような感情、
「安心している(Secure)」という気持ちを深掘りしてみたいと思います。
「安心している」ってどんな状態?
「安心している」とは、自分が危険から守られていて、
不安や緊張がない穏やかな状態を指します。
英語では Secure と表現され、元々は「安全に固定されている」
「安定している」という意味を持つ言葉です。
心が揺れずに安定している感覚、それがまさに
「安心している」という状態です。
心理的安全性、という言葉はビジネスワードとしても
よく取り上げられます。ビジネスの現場でも、「安心できる」
環境が整うことから本音や意見が言える職場づくりに
着目しているということですね。
この感情が湧くとき
誰しも一度はこんな経験があるのではないでしょうか?
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信頼できる人と静かな時間を過ごしているとき
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忙しい一日を終えて、ふかふかの布団にくるまれた瞬間
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将来の不安がひとつ減り、「大丈夫かも」と思えたとき
- 信頼するメンバーと建設的な意見交換ができると思える時
こうした瞬間、私たちは「安心している」という感情に包まれます。
それは、心と体の緊張が解け、自然体でいられる貴重な時間です。
プルチックの感情の輪との関係
心理学者ロバート・プルチックによる「感情の輪」では、
「安心している」は信頼(Trust)と喜び(Joy)の中間に位置する感情
と捉えられます。どちらの感情もベースにありながら、
エネルギーや強度は中程度。強すぎず、弱すぎず、
バランスの取れた穏やかさが特徴です。
安心感を人生に取り入れるには?
「安心」は、たまたま訪れるものと思われがちですが、
実は意識的に育てることができる感情でもあります。
以下のような行動が、その土台づくりに役立ちます。
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自分にとって「安全な居場所」を意識的に確保する
(家、自然、公園、信頼できる人との時間) -
情報過多を避け、自分のリズムを大切にする
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小さなルーティン(朝のコーヒー、夜の読書)を持ち、
自分にとっての「安心スイッチ」を見つける
そして最も大切なのは、「今、自分は安心しているか?」という問いを
時々自分に投げかけてみること。気づきの力によって、安心感は内側から
じんわりと広がっていきます。
「安心している」感情は、特別な出来事ではなく、
日常の中にひそやかに存在しています。
もし今、あなたがその感情に触れているなら、
それは何よりも大切な「心の資源」です。
忙しさや変化の中でも、自分の中に安心を取り戻せる
感覚を育てていきましょう。それが、よりしなやかで
心豊かな人生につながっていくはずです。