今日の気分は「危惧する」
Energy7 Feeling2
“Worry often gives a small thing a big shadow.”
― Swedish Proverb
(心配は、小さなことに大きな影を落とす)
今日は、心のどこかがざわつくような、でもまだ起きていない何か
に対しての不安感。「危惧する(Apprehensive)」という感情を取り上げます。
「危惧する」とはどんな感情?
「危惧する」とは、これから起こるかもしれない望ましくない
出来事を予感し、不安や心配を抱く感情です。
英語では Apprehensive と表現され、元はラテン語の
「把握する」「理解する」を意味する apprehendere に由来しています。
ここでは、未来の“何か”を心が勝手に察知し構えてしまう状態を指します。
EQI検査のワードでは、特性不安ともいいます。
どんなときに感じるのか?
この感情は以下のような場面でよく現れます:
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大切なプレゼンや面接を前にしたとき
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何か悪い知らせが来るのでは…と予感がよぎるとき
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未来の結果が見えず、最悪を想像してしまうとき
体は無事でも、心がすでに「備えている」状態。
それが「危惧する」です。
プルチックの感情の輪との関係
プルチックの感情の輪では、「危惧する(Apprehensive)」は
「恐れ(Fear)」の軽度バージョンとされています。
恐怖ほど強くはないけれど、どこか落ち着かず、
注意深くなっている。この状態は、私たちの危険回避能力として
重要な役割を果たします。
危惧の感情とどう向き合う?
「危惧する」こと自体は悪いことではありません。
ものごとに対して危惧する傾向がある人は、
ものごとに対して慎重になれる強みがあるのです。
それは、未来に対する備えの第一歩でもあります。
ですが、必要以上にこの感情に飲み込まれると、
行動や判断が鈍ることもあります。
そこで、以下のような対応をおすすめします:
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不安の正体を言語化してみる(「何が怖いのか?」を明確にする)
- 不安を書き出し、書いた紙をポイっとゴミ箱に捨てる!
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起こりうる最悪のシナリオを書き出し、
「実際どれくらいあり得るか」を客観視する -
信頼できる人に話してみることで、不安が現実のサイズに戻ることも
また、深呼吸や軽い運動など、身体を動かすことで思考の
緊張を緩めるのも効果的です。
「危惧する」は、あなたが真剣に物事を考え、
未来に備えようとしている証です。
ただ、その感情に振り回されず、丁寧に付き合っていくことが、
心のしなやかさにつながります。
予感はコントロールできなくても、どう向き合うかは自分で選ぶことができます。
心がざわつく日には、「危惧している自分」をそっと受け止めてあげましょう。