日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

MoodMeter辞典 E7xF2【危惧する】

今日の気分は「危惧する」
Energy7 Feeling2

“Worry often gives a small thing a big shadow.”

― Swedish Proverb
(心配は、小さなことに大きな影を落とす)

今日は、心のどこかがざわつくような、でもまだ起きていない何か
に対しての不安感。「危惧する(Apprehensive)」という感情を取り上げます。

「危惧する」とはどんな感情?

「危惧する」とは、これから起こるかもしれない望ましくない
出来事を予感し、不安や心配を抱く感情です。
英語では Apprehensive と表現され、元はラテン語
「把握する」「理解する」を意味する apprehendere に由来しています。
ここでは、未来の“何か”を心が勝手に察知し構えてしまう状態を指します。
EQI検査のワードでは、特性不安ともいいます。

どんなときに感じるのか?

この感情は以下のような場面でよく現れます:

  • 大切なプレゼンや面接を前にしたとき

  • 何か悪い知らせが来るのでは…と予感がよぎるとき

  • 未来の結果が見えず、最悪を想像してしまうとき

体は無事でも、心がすでに「備えている」状態。
それが「危惧する」です。

プルチックの感情の輪との関係

プルチックの感情の輪では、「危惧する(Apprehensive)」は
「恐れ(Fear)」の軽度バージョンとされています。
恐怖ほど強くはないけれど、どこか落ち着かず、
注意深くなっている。この状態は、私たちの
危険回避能力として
重要な役割を果たします。

 

isplus1.hatenablog.com

 

危惧の感情とどう向き合う?

「危惧する」こと自体は悪いことではありません。
ものごとに対して危惧する傾向がある人は、
ものごとに対して慎重になれる強みがあるのです。
それは、未来に対する備えの第一歩でもあります。
ですが、必要以上にこの感情に飲み込まれると、
行動や判断が鈍ることもあります。

そこで、以下のような対応をおすすめします:

  • 不安の正体を言語化してみる(「何が怖いのか?」を明確にする)

  • 不安を書き出し、書いた紙をポイっとゴミ箱に捨てる!
  • 起こりうる最悪のシナリオを書き出し、
    「実際どれくらいあり得るか」を客観視する

  • 信頼できる人に話してみることで、不安が現実のサイズに戻ることも

また、深呼吸や軽い運動など、身体を動かすことで思考の
緊張を緩めるのも効果的です。

「危惧する」は、あなたが真剣に物事を考え、
未来に備えようとしている証です。
ただ、その感情に振り回されず、丁寧に付き合っていくことが、
心のしなやかさにつながります。

予感はコントロールできなくても、どう向き合うかは自分で選ぶことができます。
心がざわつく日には、「危惧している自分」をそっと受け止めてあげましょう。