今日の感情は「みじめ」
Energy1Feeling3
“Out of difficulties grow miracles.”
(困難からこそ奇跡は生まれる)
― ジャン・ド・ラ・ブリュイエール(17世紀 フランスの哲学者
「みじめ」(Desolate)とは、ひどく寂しく、心細く、孤独で救い
のない状態を指します。英語の "desolate" はラテン語の
"desolatus(見捨てられた)" に由来し、精神的・物理的に
荒れ果てた状態を表現します。
日本語の「みじめ」も、「見(み)+しめ(しめつける)」に由来する
と言われており、他者の目からも哀れに映るような状態を意味します。
どんなときに「みじめ」な気持ちになる?
先日、信頼していた人に裏切られたと感じ、とても「みじめ」
な気持ちになりまた。私としては一緒にやる「気持ち」を伝えて
いたのに、完全に「気持ち」を無視されてしまったと感じ、
怒りと同時に疎外感、絶望感を感じました。
「みじめ」という感情は、次のような状況で湧き起こります:
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大切な人に裏切られたとき
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努力が報われず、誰にも認められなかったとき
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自分だけが取り残されたように感じたとき
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生活に困窮し、助けが得られないとき
この感情には、「自分には価値がないのではないか」
という深い孤独と自己否定が含まれています。
プルチックの感情の輪との関係
プルチックの感情の輪で見ると、「みじめ」は「悲しみ(Sadness)」
の中でもかなり強い強度の感情に該当します。また、
「孤独(loneliness)」や「拒絶(rejection)」といった感情とも関係が深く、
時には「恐れ(Fear)」とも連動することがあります。
「みじめ」を人生に活かすヒント
「みじめ」な感情はできれば感じたくないものですが、
そこには大切な気づきがあります。例えば:
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自分が何を求めているのか、何を大切にしているのかが明らかになる
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支えてくれる人や場所のありがたさに気づく
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自分の弱さを受け入れることで、他者に優しくなれる
また、日記を書く、信頼できる人と話すなどして、
自分の感情を外に出すことで、この重たい感情を少しずつ
癒していくことができます。
私自身も「みじめさ」を感じたことを、一歩掘り下げてみました。
信頼する相手に勝手な「期待」をしてしまっていたようです。
この人なら知ってくれているはず、この人なら私を裏切らないと
勝手な思い込みがあったことに気づき、誰かに頼ろうとしていた
自分の弱さに気づいたものです。ですが、弱さに気づくことで、
今後の対応策を考えることができました。
みじめという感情は、人生のどこかで誰もが経験するものです。
その痛みを抱えつつも、そこから何かを見出すことができれば、
それは強さへと変わっていくのです。
また、日本にはこんなことわざもありますね。
「明けない夜はない」
夜が明けるように、心にも必ず希望があり、そして次の一歩があるのです。