日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

【2030年に向けた未来の仕事とスキル】 ~世界経済フォーラムから~

2030年、私たちの働き方はどう変わる?
〜未来の仕事とEQの可能性〜

これまでも「未来の仕事」と感情知性(EQ)の関連性について
たびたび示唆を与えてきた世界経済フォーラム(WEF)から、
アップデートが届きました。 
■なくなる仕事と生まれる仕事

2025年1月に発表された「Future of Jobs Report 2025」は、これからの
働き方において、何を学び、どんなスキルを備えるべきかを明確に示しています。

Future of Jobs Report 2025: 78 Million New Job Opportunities by 2030 but Urgent Upskilling Needed to Prepare Workforces > Press releases | World Economic Forum

報告書によると、2030年までに1億7,000万の新しい職種が生まれる一方で、
9,200万の仕事が姿を消すとあります。その差は、なんと7,800万もの純増。
つまり、「仕事がなくなる」のではなく、
「仕事の質が大きく変わる」とのことです。

この変化を生み出しているのは、AI、ビッグデータ、サイバーセキュリティ
などの技術革新に加え、人口動態の変化や地政学的な影響、
経済的プレッシャーなど、いくつもの波が同時に押し寄せているからとあります。
私たち一人ひとりが「変化のまっただ中にいる」ということを、
いま一度認識する必要がありそうですね。

では、この未来に備えて私たちは何をすべきなのでしょうか?

■AI時代に必要なEQを

報告書は、リスキリング(リスキリング)や技能向上(アップスキリング)の
重要性を強調しています。特に注目されているのは、技術的スキルだけではなく、
・創造的思考
レジリエンス(回復力)
・柔軟性
・自己マネジメント、、、 などの“人間的スキル”=ほぼEQです。


あらためて、ここで注目したいのが「EQ(感情知性)」です。
EQは、自己認識・統制や感情の調整、共感力、人間関係のマネジメント力
などを指し、テクノロジーには置き換えられない“人にしかできない力”です。

急速に変化する環境の中では、情報やタスクだけでなく、
「自分自身の感情」や「周囲の人との関係性」をマネジメントすることが、
持続可能なキャリアに欠かせません。
不安やプレッシャーに流されることなく、自分の感情を丁寧に受けとめ、
他者と協調しながら未来を切り拓いていく力こそが、EQなのです。

実際、EQ発揮の高いリーダーやチームは変化への対応力が高く、
心理的安全性が保たれやすいことがさまざまな調査*で明らかに
なっています。技術がどれほど進化しても、「人と人」が共に働く以上、
EQはこれからの時代において欠かせない基盤です。

私たちが未来の仕事に備えるためには、単なるスキルの習得だけでなく、
自分自身の感情を知り、他者とよりよく関わる力を育てていくことが
必要です。

この変化に気づいた組織と人は、動き始めています。
昨年から問い合わせが増えたのは「EQを知り、活かせるリーダーの育成」
や「EQをベースとしたチームビルディング」についてのご相談です。
今年も多くの皆さんとプロジェクトを進め、この分野の広がりを
クライアントの課題解決&価値づくりと共に進めています。

未来は、待つものではなく、共につくるもの。
EQを軸に「心豊かに働く」未来を、一緒にデザインしていきましょう。

 

今回の記事は、

2020年に書いたブログの続きって感じですね→
こうしてみると、EQや人間的な力の重要性は2020年頃からすでに明確になっていたようです。

isplus1.hatenablog.com




*資料:

今年は桜を長く楽しむことができましたね🌸