定期的に登壇している 日経ビジネススクール
【女性リーダーのための「周囲を巻きこむ」
コミュニケーションスキル】では、セミナーが終了した後に
一人ひとりご相談にいらっしゃいます。時には1時間以上
続いてしまって会場運営の方にご迷惑かけちゃったり、、、💦)
■プロであろうとすればするほど事務的になる
半年前のセミナーご参加者に女性のドクターの方が
参加されセミナー終了後に個別のご相談に応じた件で、
先日彼女からご丁寧なメールをちょうだいしました。
「EQを学んで以来、「共感」にとても興味をもてるように
なりました。先生のアドバイスを取り入れ、患者さんにお腹を
向けて話すようにしているのですが、以前よりたくさんの情報
が聴けてる気がして助かっています。」
優しくて理知的な雰囲気、なんでも相談できそうなドクターです。
でも彼女の悩みは「そんなつもりはないけれど、最近近しい人
から”対応が事務的”と指摘されたことがあり悩んでいる。
医師としてプロの見解を示す時にプロらしくあろうと思うと
そうなってしまうような、、、」というものでした。
親戚から聞かれる「医師としてどう思う?」という問いに、
”専門家”としての意見を出さねばと、一つひとつ向き合って
対応される姿が目に浮かびます。
実は、ずっと担当している患者さんにも
「先生、そんな教科書的な、、、」と言われてしまったこと
があるとのこと。
医療情報はネットなどでも学べる現在、病気や治療に関する
基礎的な情報はすでに知られていることも多いですからね。
患者さんが欲しかったのは、知っている情報の共有でなく、
その情報から一歩前に進むための不安な感情の共有
だったのでしょう。
■「共感」のむずかしさ
共感は難しい。私もそう感じています。
共感を意識している人は私も含め、
「相手の感情を理解しくみとる」という概念は理解しています。
そのつもりであり、そう意識しているという方がほとんどです。
もし、共感を自分はしているつもりでも相手に伝わっていない
としたら”それを示す行動”が足りないのかもしれません。
EQを学び始めて数年たった頃、
「共感を示すには3分じっくり話を聴く」を私自身が自分で
モニターしてみました。”共感する気持ち”があることに自信を
もっていましたが、実は1分程度ですでに口をはさんだり、
相手の目線から自分が視点をそらしていることが分かりました。
これには結構愕然。しかも、私の場合は近しい人だからと相手への
甘えの気持ちがあったことも認識しました。
つまり、「共感」はしていても、相手には
そうは伝わっていなかったのです。
■ 欲しいのは情報よりも「予感」
以前に勤めた会社で営業職の”コンピテンシー”
(高い業績を出す人の行動特性)を調査したことがありました。
その結果、高い業績を出す方の行動の一つに
「部下やメンバーが話かけてきたらPCを打つ手を止め、
顔だけでなくお腹を向けて話を聴く」がありました。
忙しい人がよくやりがちなことの一つに、何かをやりながら
話を聞き、次の作業の準備を進めてまう、がありますね。
はい、もちろん忙しい中聞いてくれてることはわかっています。
でも相手に与える印象は
「忙しかったのね、、、今度は遠慮しよう」とか
「あんまり私の話は重要じゃなかったかな、、、」かもしれません。
上司としての見解や専門家としてのあなたから欲しいのは、
その専門性に沿った”情報”もあるでしょうが、それ以上に
「この人は私の話を正面から聞いてくれた」そして、
「この人に話すことで 何か変われそうな”予感”」
ではないでしょうか。
だから、
「誰かが相談・話にきたら顔だけでなく”お腹を向ける”」
が彼女への一言アドバイスだったのです。
専門家で忙しく、そして誰かの課題や悩みを解決したい、
変化をもたらす行動を支援したいと願う仕事をする人には、
少し立ち止まってご自身の行動を振り返っていただきたい
テーマです。
■モチベーショナル・インタビュー(動機付け面接)
弊社で展開する EQオウンドメディア【EQ+LAB.】
に今回新たにご紹介された記事は、米国シックスセカンズ社
の記事を弊社で意訳したコラムです。
Motivational Interview : モチベーショナルインタビューは、
「変化・改善したいと思っている方向に本人をむけていくための
コミュニケーションスキル」で、医療やセラピーの現場などで
いかされているものだそうです。
私自身は”8つのスキル”のうち、最後の
8.一般的でなく「あなたの」解決策をつくる
という視点をあらためて自分に取り入れたいなと思いました。
そのためには、目の前の相談者やクライアントの話を、
「お腹を向けて」じっくりと聴きたいものです。
ぜひ、ご覧ください♪
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ご紹介&ご案内
□7/21 イマコラタワーファシリテーター認定
オリジナル開発したチームビルディングワーク:
イマコラタワー、大人が夢中になるこのワークを
もっと様々な組織で広めていただきたく、
ファシリテーター認定の第一回目を実施します!
お陰様で今回はすでに満席のお申し込みをいただいております。
詳細はこちらをご参考ください⇒https://is-plus1.peatix.com/view
□8/8 日経ビジネススクール
「女性リーダーのための「周囲を巻きこむ」コミュニケーションスキル」
毎回日本全国、そして海外からもお申込み者があるこの講座、
次回開催 8/8分もすでにお申込みをいただいています。
皆さまにお会いできますこと、楽しみにしています♪
詳細・お申込みはこちらから
https://school.nikkei.co.jp/seminar/article.aspx?sid=P1901681&n_cid=nbs_lec_NBSCEL
セミナーレポート(2018年度版)はこちらです
ご参考ください⇒ https://is-plus.jp/archives/4464
□「ダイバーシティCafe」登壇レポート
5/10に登壇したWish社主宰「ダイバーシティCafe」の
レポートが紹介されました。ダイバーシティ施策のポイント、
EQを取り入れた施策のメリットなどをワークを交えてお伝えしました。
すぐに満席となり、今回ご参加いただけなかった方もいらっしゃいました。
またの機会に、ぜひご案内させていただきます♪
ありがとうございました。
https://www.re-wish.co.jp/diversity_cafe/2019/06/11/2101/