「寶所在近」という素晴らしい教えをいただきました。
■寶所在近
北鎌倉の浄智寺ご住職 朝比奈惠温さんには、
教員をしている山野美容芸術短期大学では、
「美道プロジェクト」としてEQ(感情マネジメント)
と協働プロジェクトを担当しており、
惠温さんにも特別授業の講師としてご協力いただいています。
「もっとポジティブになるにはどうしたらいいか?」
惠温さんの講話の後に、学生からの質問に応えていただきました。
その時に教えていただいたのが「寶所在近」です。
北鎌倉浄智寺の入り口には、ちょっと中華風な山門があり、
額が掲げられています。この額に描かれているのが「寶諸在近」
:寶(宝)は近くにある とういこと。
仏教の世界では「寶所」は悟りの世界のことを指すそうとです。
「もっともっと」と求めがちな私達ですが、
すでに持つ「寶(宝)」にまず目を向け、感謝し、
活かすことができるということを教えていただきました。
「もっともっとと宝を遠くに求めるよりも、
実はすぐ近く、そこにあるよ」
自分のもつ寶にまず気づくことが大切ということです。
■お茶目な布袋様
そして、もう一つ
浄智寺の境内奥には洞窟の中には、
鎌倉江の島七福神の一つでもある
布袋様が祀られています。
思わずくすっと笑ってしまうくらい
なんとも愛らしい布袋様が、指を前に差し出して
いる姿がまたお茶目なのです(失礼!)。
実はこの指を前に差し出しているのには理由があり、
「ほら、あなたの寶(宝)はそこにあるよ」を表現
されていいます。
調べてみると、
布袋尊(ほていそん)は、中国の契此(かいし)という名前の禅僧
をベースに神格化し不老長寿の神といわれています。
七福神の中では唯一実在した神様とのことです。
そんな神様が、訪れる方々がもつ「寶」をあらためて
気づかせてくださっていることなんですね。
なんと、
これまでは「わぁ、面白い布袋様~ ETみたい」と
ふざけていた自分が恥ずかしくなりました・・・反省です。
布袋様のお腹をなでると元気をいただけるとも言われおり、
みんなの撫ででお腹はすでにテカテカです。
浄智寺は私の散歩コースの一つですが、今後はより
自分のもつ寶に気づき、感謝する散歩にしていきたいものです。
学生達も気づきの多い授業だったらしく表情が清々しく、
素晴らしい授業に参加できて教員冥利につきます。
ぜひ皆さんも北鎌倉浄智寺を訪ねてみてください。
浄智寺の公式サイト作成には、アイズプラスも協力させていただいています→
■北鎌倉浄智寺: