日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

好奇心をひらく 

3月のEQをはぐくむラジオ【How do you feel?】
ゲストは ㈱HiRAKU 代表取締役/元ラグビー日本代表キャプテンの
廣瀬俊朗さんでした!

廣瀬さんとは昨年末に某企業のリーダーシップワークショップ登壇で
ご一緒させていただき、彼が鎌倉長谷で運営するカフェ:
CAFE STAND BLOSSOM のお話などで盛り上がり、
ラジオにご出演いただくご縁となりました。 

このカフェ、廣瀬さんの会社が運営されていたとは気づかずでした。
実は私が通う陶芸教室のすぐそばにあり、陶芸で集中した後に
ほどよい甘いものを求めてよく通っていたところ。
実は先日うかがったときも陶芸の先生とばったりお会いしりした場所です!

 

■廣瀬さんの「ひらく」お話

今回のラジオで面白かったのは、
ラジオパーソナリティのあかりちゃんも私も
ラグビーに関してはまったくのド素人から質問をさせていただいたところ。
なぜラグビーなのか?
なぜ続けているのか?
そして、そもそもラグビーってどんなスポーツ? 
といったところまで、幅広くお話をうかがうことができました。

ラグビーには様々なポジションがあり、
体大きくて屈強なひとばかりではなく、
廣瀬さんのように体の大きさでなく、俊敏さや視野の広さでゲームリードが
できること、恥ずかしながら初めて知りました。
ラグビー自体が、多様な人材を活かす組織づくりをしているんですね。
俄然、ラグビーに興味がわいた私です!(←遅い!) 

ど素人の私たちだからこそうかがえたのは、
廣瀬少年が幼少期からどんな風に好奇心を形にしてきたかの軌跡。
興味をもったことはまず動いてみる、
人に話してみる、一緒にできそうなら巻き込んでやってみる。
廣瀬さんのお話は、まさにこの連続でした。

そして今年、
廣瀬さんの目にはアフリカが映っています。
スポーツを通し、アフリカと日本の架け橋となって、たくさんの人を
笑顔にする取り組みが盛りだくさんとのこと!
ぜひ皆さん、注目してください。

ラジオアーカイブは以下のURLからお聞きいただけます! 

 

 

■好奇心のお話

廣瀬さんのお話でキーワードとなった「好奇心」は、
自分の感情を理解し興味関心やエネルギーが向くこと。

好奇心とはその文字をそのまま理解すれば、
「奇なるものを好む心」です。
これまで出会ったことがないもの、目新しいものに興味を持ち、
見たいx知りたいx経験してみたい気持ちは、すべての行動への
ポジティブな原動力となります。


好奇心で思い出したのは、
『フラット化する世界』(トーマス・フリードマン)で
紹介されていたCQ=Curiosity Quotient=好奇心指数です。
フリードマンが提唱するこれから訪れるフラット化する世界
においては、「学ぶ方法を学ぶ」ことが注目される。
このためには、IQでなく、CQとPQ(=Passion Quotient = 熱意)
が必要というものだったかと。


フラット化する世界 経済の大転換と人間の未来〔普及版〕(合本) (日本経済新聞出版)



ネタばれになるので、ぜひ好奇心のある方はご一読を!
この本が出てから16年、世界はまさにフラット化に進んで
いるものと感じています。

廣瀬さんのお話は、まさに好奇心と情熱にあふれるもの。
とにかく、「いいな」と思ったら行動してみる!が
いっぱいな方でした!

廣瀬さんの好奇心に触発されて、この夏はもっと
好奇心を開いていこうーって心に決めております!

■廣瀬さんのカフェ@鎌倉長谷はこちらです
 CAFE STAND BLOSSOM 

CAFE STAND BLOSSOM (カフェ スタンド ブロッサム) - 長谷/カフェ | 食べログ

 

■廣瀬さんの書籍 おすすめはこちらです→

なんのために勝つのか。 (ラグビー日本代表を結束させたリーダーシップ論)

 

収録時はちょっと肌寒い3月でしたが、最高に熱い時間となりました!

 

目指すはタモリさん

3年にわたって人事制度構築から風土改革プロジェクトをご一緒している
企業では、昨年から「社長トーク」として社長が人事制度の各テーマを
私と語る動画作成を続けています。

この企業では10年後の自社のビジネスを描き、
現場の社員を巻き込んで社員一人ひとりが「働きがい&いきいき」
とこの会社の事業に向かうことをゴールに掲げてプロジェクトを進めています。
1年目には、徹底的に現場社員の声を聴き MVV*・制度コンセプトをつくり、
2年目には、新制度の各領域の詳細設計を進め、
3年目には、新制度を開示しながら研修やワークショップ実施を通して検証を
進めてきました。

そして3年目からスタートしたのが「社長トーク」です。
私がインタビュアーとなり、新制度においての制度のねらいや特徴、
そして必ず社長自身のエピソードなどを5分以内の動画にまとめています。

先週はすでに♯7の収録を終え、一緒に収録に臨む企画室の皆さんに言われた
言葉が、「池照さん いつもスクリプトにないことを聴いてくるんだもん!
でもそれが良かった!」でした。

コンピテンシー行動評価”という少し難しさを感じるテーマについて、
「社長自身は自分の仕事の行動指標をどう捉えている?」という
彼自身のことを聴いてみたのです(スクリプトにはなし)。
社長は、「え?」って驚きながらも、ご自身の考えをご自身の言葉で
述べてくださいました。

■究極の素人

これまで多くの経営者の方にインタビューしてきました。
多くは人事制度や人的なしくみを構築する際の打ち合わせやヒアリング、
そして今回のような社内外に向けたインタビューやモデレーターとしてです。
その時に心がけているのが、「究極の素人」としてうかがうことです。

人事やEQの専門家として認知していただき、
このようなインタビュアーの機会を多くいただくことも理解しています。
先方は、一定以上の知識と経験をもった私に、
想定通りにモノゴトを進めてもらえる人として依頼くださいます。
インタビューなどは事前にスクリプトを用意され、
流れや質疑の内容などもその通りに進めればつつがなく進むのです。
もちろん、今回のような社長トークでもスクリプトは用意しています。

ですが、人と人が会って対話が生まれる時、
「予定調和していない」ことからその人の本音や人間性が生まれてくるものです。
これまでの知識と経験を買われているとしたら、
この「予定調和していない」から生まれるものが
人の心を動かすことも、私は経験として知っています。

だから、常に目指すのは謙虚な姿勢で、その人の伝えたいこととその人そのもの
を共有していく「究極の素人」であることを目指してい望んでいます。

自分では言語化が難しかったこのスタンスは、タレントのタモリさんの
記事からピンと来て使わせていただいています→

決して芸がうまいわけじゃない…「究極の素人」タモリがテレビで活躍を続けられる本当の理由 リハーサルと同じことを本番では絶対にやらない | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

■知ってくれてるけど知りすぎてない安心感

「究極の素人」を意識するメリットは他にもあります。
私が関わる研修やワークショップ、はたまた長期の組織開発などで
様々な組織の皆さんとプロジェクトをご一緒していきまます。
各企業のビジネスモデル、企業理念、目標、課題などは共有しつつ、
各現場では事前に知っていることをいったん頭から外し、
目の前にいる人の言葉を素直に聞くようにしています。

人事制度づくりのコンサルタントが来た!よりも
一般的な制度作りはしっているけど、この会社のことはほとんど知らない人
として対話を進めることが私自身が心を開いて向き合うことにつながります。
予定調和させない「問い」の積み重ねが、
自分も相手も心を開くと実感しています。 

先日、研修を実施した企業の方からは、
「会社のことは知っててくれてるはずだけど、
 現場のことは知らない姿勢でチームと関わってもらって安心感があった」
というコメントがあり、事前に経営陣からうかがった課題感とはまた別の課題設定に
つながったものです。 

目指すは究極の素人。
これからも目の前の人と真摯に向き合い、
予定調和なしの対話から「相手」の真意や人間性にせまって参ります。



動画は5分以内にまとめ、
国内外の事業所で見ていただけるようにしています。
もうちょっと閲覧数を伸ばしたいなぁーっと摸索しています 







 

思いやりすぎない”思いやり”

4月から山野美容芸術短期大学2年生の授業がスタートしました。
美しく生きることを学び探究する「美道プロジェクト」を大きなテーマに、
他の先生方と協働しながら「EQベースの協働プロジェクト」を担当しています。

山野美容芸術短期大学 美道プロジェクト

美道プロジェクト | 学びについて | 美容を学校で学ぶなら 山野美容芸術短期大学

 

■授業のグランドルールづくり

私の授業ではプロジェクト毎にグランドルールを設けています。
グランドルールとは、会議やプロジェクトを意義ある場にするために
あらかじめ定めておく決まり事や前提のこと、です。

企業のコンサルティングプロジェクトでも必ず設定するグランドルールは、
私は10~15週にわたって授業を通して一緒に学ぶ学生達とも設定します。
なぜなら、この授業自体が「プロジェクト」だからです。

協働プロジェクトは、10年後の自分たちの世界に向けて自分(達)が
解決できる or 価値づくりできるテーマに向けて、実践形式で
心構えやスキルを学びます。グランドルールの3つは私から提示し、
4つ目は学生達の意見で決めていきます。
クラスごとにテキストマイニングで出された言葉をまとめると、
「時間を守る」「思いやり」などの言葉が多く出ていました。
出されたレポートやクラスでの対話から、
「時間を守る」→ 相手の時間を大切に扱う
「思いやる」→相手を尊重してものごとを進める
を意味していることが分かり、今年の4つ目は「共想」になりました。

私たちの「共想」は、互いの個性尊重し思いやりをもって想いを
語り合い学び合うこと と定義しています。

 

ちなみに、「協笑(きょうしょう)」は私がつくった言葉で
互いに関心をもって相手の笑顔をつくる気持ちで臨むこと。
気に入っているグランドルールのです。某企業では会議ルール
に使っていただいています♪

■思いやりすぎない”思いやり”

一人の生徒から「思いやるって結構難しい・・・」
という言葉がありました。実は私もそう感じています。
思いやりの大切さは分かりつつも、
思いやりはいったい何をして何が変わること

最近私がハマっているNHKの「舟を編む」というドラマの
セリフにとてもステキなものがありました。

”思いやり すぎないこと”
思いやりが過ぎると相手の本当とも、自分の本当とも離れてしまう。
相手を想像しすぎる思いやりよりは、
互いの気持ちに向き合い、正直になる思いやりを。

見守ったり、待つことだけが「思いやり」ではありません。
相手の話を聴きながら、時に問いかけや正直な想いを伝えることが
真の「思いやり」につながることもあります。

心からそう思いました。
だからこそ、今日も私たちは授業でEQを学びます。
相手とのありたい姿を想い、自分の感情と相手の感情を
大切にしする関係づくりを目指して。

毎週の授業の課題提出では、
学生達の言語力が高まっていく成長を感じています。
自らが描く10年後をつくるのは、まさに彼・彼女達です。
170名の元気な学生達を学びを共にできることを、
今期も「協笑」しながら楽しんでまいります!

*「舟を編む
 原作や映画とはまた違う描き方ですが、
 見終わった後に清々しい心の余韻が広がるドラマでした。
 個人的には柴田恭兵さんがとってもよかった!おススメです
    舟を編む 〜私、辞書つくります〜 - NHK

 

今年の桜は綺麗でしたね🌸
鎌倉鶴ヶ丘八幡宮段葛の桜です




 

フィードバックで強くなる

先月、クライアントとして3年伴走する企業で
評価者研修を実施(登壇)しました。

新人事制度を導入し、特に「現場対話」を意識して
面談や評価のしくみを学び現場で実践してくる中、
皆さんが特に注目されたのがフィードバックです。

参加者の方から
「フィードバックが大切なことは分かっているんですが、
職場でどこまで正直にものを言っていいのか、、、、悩みます」
というコメントもありました。

 

そんな時、
先週、フォローしているアダム・グランド氏の X(旧Twitter)から
こんなメッセージがあったので紹介します。

■正直なメッセージ

2024/4/6のAdamGrant氏の投稿から

日本語に訳すと


建設的な意見があれば、それを口にすることは失礼ではない。

正直に話すことは、相手の真実を扱う能力を尊重しているというシグナルになる。

イデアを提供することは、気遣いの行為である。

 

フィードバックの目的は、
・人材育成 と
・対話・相互に関わる文化の醸成 であり、
・企業目的、目標の達成  です。

この根底にあるのが
「社員は、経営のあるべき姿に従って、指示・指導によって成長する」よりも
社員は、共通にありたい姿を描き、互いの建設的な対話による成長する
という視点であるということです。

もちろん、建設的な対話に重点を置いたからといって、指示指導をしない
訳ではありません。根っこの部分で相手(社員)をどんな存在と捉えて
いるかが違っています。

そして、互いの「建設的な対話」には、
互いに正直な意見を出せる環境や文化づくりが必要になってきます。
いくらこの対話方法や傾聴力スキルを磨いたとしても、
そもそも建設的な意見が出せない雰囲気の中で人は意見を言いません。

■フィードバックはスキル<文化

フィードバックは学んで発揮するスキルよりも
習慣的に文化として導入することを目指すのはこのためです。
フィードバックを徹底的に企業文化に導入し、
組織を成長に導いた例としては、今年7年連続で
「働きがいのある会社」1位を取得しているコンカー社の事例があります

コンカー、「働きがいのある会社」ランキング(中規模部門)にて 7年連続で1位を獲得、10年連続でベストカンパニー賞を受賞

  • コンカー社は立ち上げの時期に人事制度をづくりのプロジェクトに
    入らせていただき、役員やキーパーソンのヒアリングから、
    コンセプトづくり、人事制度の骨格作り、そしてEQベースのリーダー
    シッププログラム導入などをご一緒した会社です。

    コアバリューxEQで挑戦する「高め合う文化」(2021年記事)
    https://is-plus.jp/case-study/article/kHE_lPlS

コアバリューを中心に徹底した互いに高め合う組織文化づくりを進め、
”No Feedback, NO Concur”  というスローガンのもと、
フィードバックを手段として徹底的に導入実践を継続されています。


■フィードバックに感情というスパイスを

では、私たちが
「建設的な意見を正直にフィードバックする」には
どうしたらいいのか?

建設的(現状をよりよくする積極的なさま、姿勢)で
正直(偽りやごまかしをしないさま・姿勢)を意識すると
思わず肩に力が入って何も言えなくなりそうですが、
EQを取り入れたリーダー/評価の学びの場では、
FESを活用したフィードバックをお伝えしています。

Fact: 事実を共有する

Express/Emotion: 感情を伝える

Suggest/Solution: 提案や解決策など

例)
この前のプレゼンは内容もよくて皆さん積極的に聴いてくれてましたね(Fact)
内容はよかったけどちょっと残念に感じたことがあって(Express/Emotion)
内容いいんだから、表情も明るく大きな声で話してくれたらもっと伝わります。(Slution/Suggest)

Express/Emotionを表現する量と質は、相手によって調整が必要です。
全ての感情を出せばいい訳ではなく、あくまで、現状をよりよくする
建設的かつ正直なフィードバックにつながるかを考えて入れていきます。
フィードバックにおける感情はスパイスとして入れて
いい塩梅をで最高の味に仕上げていただきたいのです。

先日いただいた受講生からのコメントがとても嬉しかったものでした。
「実際にFESを意識してネガティブな内容もフィードバックするように
なったところ、メンバーの眼の色が全然違って明るくなり、質問も増えました。
これまで嫌われると思って避けてきたフィードバックでしたが、
今後はポジティブだけでなくネガティブフィードバックも意識的に
取り入れてリーダーとして自分も成長したい」

私自身、共通の目的達成に向けた建設的でフィードバックを学び、
我チームと協働する皆さんと「高め合う文化」づくりに貢献して参ります。

・・・・・
フィードバックを学ぶにお勧めの書籍を一つご紹介
コンカー社の元代表取締役 三村氏の書籍です→

みんなのフィードバック大全

 

FESは拙著『感情マネジメント』第四章でご紹介しています

感情マネジメント――自分とチームの「気持ち」を知り最高の成果を生みだす

・・・・・

皆さんお花見しましたか?鎌倉も満開の桜で街がいっそう賑やかになっています🌸





愛とか恋とか以外にも【How doyou feel?#35】

三森さん(みっちゃん)との出会いは、10年以上前です。
私がEQを学び始め、師匠から
「EQを仕事の現場で活かしてる人がいるよ」と
紹介してもらったのが今回のラジオのゲスト、
三森朋宏さんです。

日立でエンジニアとして活躍し、大型プロジェクトに
携わりながら人材育成部門に移り、EQの大切さを社内
で展開。現在は独立してTHdesign代表としてEQをベースに
活動する私の尊敬する盟友のお一人です。


■バリバリ理系が気づいた「ファンづくり」 

エンジニアになりたての頃は、
「愛とか恋とか話すのは時間の無駄、だって見えないものだから」
って本当に思っていたそうです。 

論理性と理屈で上手くいっていた学生→エンジニア→営業キャリアの中で、
営業としてお客さんや上司、周囲との関係構築が必要になった時、
正しいこと/論理的なことだけでは上手くいかない、、、
そう感じたときに上司に言われたのが「気持ちに配慮していない」
だったそうです。

「気持ち? なんだそれ」からスタートした EQの学びを、今は
エンジニアや理系の同志だけでなく、教育を初め様々な業界の方々に
広めていらっしゃいます。

EQを導入することは「ファンをつくる」ことに繋がる。
ファンをつくることで営業マニュアルにあるような営業をしなくても
お客さんから気にかけてもらえることが結果営業やエンジニアの力
の発揮につながっていくことに気づいたとのことです。
「ファンをつくる」って抽象的かもしれませんが、
みっちゃんが解説したくださったように How からWhyに、
一つひとつを分解し、定義から論理的にアプローチすることができるのです。
 
実際に、人がモノを理解するには
論理的な解説で理解する方々と感情的な記憶で理解する方々がいます。

自分自身がどちらに軸足があるかを理解し、
自分にあった理解の軸をしっておくこと、
自分と違う他の人の理解の軸をしっておくことで、
それぞれに合ったアプローチが可能ですから。

■毎日のお味噌汁から感情を育てる

ラジオには、EQに関する興味ご関心から質問もいただきます。
よくある質問の一つが「EQの高め方を教えてください」です。
EQを磨き、高めるには多くの方法(How)がある中で、
今回のラジオでみっちゃんが紹介くださった味噌汁を使うワークは
とてもお勧めです。
何故なら(Why)、感情を知性として活かす前に、
感情を認識するには、感覚領域を磨くことが大切だからです。

視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚 これらの感覚を一度に感じられるのが
料理です。海外のワークでも料理を活用したり、スープで五感を
感じるワークが多く紹介されています。私たちにとって「味噌汁」は
味噌や具材、文化や好み、会話や空気感を感じ取ることにもつながります。

味噌汁ひとつから様々な感覚を学ぶことは、
「今」に集中するマインドフルネスにもつながります。
今日からでもできる「味噌汁ワーク」は、美味しくいただくだけでなく、
感覚、感情、感性を磨く味わい方です。ぜひ楽しみましょう。


ファンをつくり、味噌汁を愛するみっちゃんゲストのラジオ、
ぜひ皆さんお聴きください♪




 

 



腐ったリンゴとおいしいリンゴ

先日の登壇で、EQやチームづくりの大切さを考える機会がありました。

登壇したのは某組織の管理職以上のEQ&コミュニケーションをテーマとした
ワークショップです。いつものように4-5名がグループになり、
演習中心にグループワークを進めていきます。自分自身のこれまでの
経験を振り返り、今後発揮していきたい(期待されている)リーダー像
についてグループでディスカッションをしていくのですが、
お一人の方は最初から納得いかない態度と発言がありました。

私の発言や解説に対し、ちょっと薄笑いをしながら
「感情ってねぇ、うちは外国企業じゃないし」
「リーダーとか考えてる人うちの会社にいないでしょ」 
と、とにかくネガティブな発言が多いのです。 

そのうち、同じグループの方も発話量が減ってきてしまい、
あきらかに他のグループと盛り上がり方に違いが出てしまいました。 

■腐ったリンゴの実験

久しぶりに見る”周囲に悪影響を与える人”を目の前にして、
「腐ったリンゴ」実験を思い出しました。

「腐ったリンゴ」実験は、オーストラリアのニュースサウスウェールズ大学で
組織行動学を研究するウィル・フォルブ氏が行ったもので、
チームに悪影響を与える人間とその影響力について実験したものです。

この実験で見出されたのは、チームに悪影響を与える人間の3タイプとして
1) 性格の悪い人(攻撃的・反抗的)
2) 怠け者(労力を惜しむ人)
3) 周りを暗くする人(愚痴・文句ばかり言う)

実験では、このような姿勢、言動をとる人が一人でもいると
チームの生産性が40%低下したという結果が紹介されています。
物理的に仕事をしない人がいる場合よりも、これらの悪影響言動が
与える影響の方がはるかに大きいのです。
なぜなら、全ての行動は感情を伴い伝播しますから。

パッと思い出せたのは、以前にWEBメディアの書評コーナーを担当
していた時に、この書籍にこの書評を書いたからです。
書評コーナーは3年以上担当したのですが、その間で自分自身が
勇気づけられた書籍の一つでもあります。
『THE CULTURE CODE 最強のチームをつくる方法』

THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法

 

■おいしいリンゴ

実験には続きがあり、腐ったリンゴを中和する「おいしいリンゴ」
として「ニコニコ話を聞き、それでもブレずに目標に向かう人」
も紹介されています。

そして「おいしいリンゴ」行動は、日々の小さな行動の積み重ねが
大きな違いを生み出していることも紹介されています。
小さな行動とは、挨拶や声かけの頻度、共感行動、目標の言語化など
誰もができる行動ばかりです。「おいしいリンゴ」行動には、
何も優秀な強いリーダーシップが不可欠な訳でなく、チームにいる誰もが
発揮できる行動ばかりです。

また、この書籍で紹介されているのは、成功しているチームにはいくつかの
共通スキルです(括弧の中は関連するEQスキル)。
①安全な環境をつくる(=心理的安全性高く、感情的温かさを高めた環境づくり)
②弱さを見せる(=互いの信頼をつくるための自己開示力)
➂共通の目的をもつ(=ありたい姿やノーブルゴールの共有)

でした。私は、これら3つのスキルを包括的に学ぶことができるのが
EQ(感情知性)だと信じています。 

■腐ったリンゴには腐る理由もあるし、腐らせない工夫もできる

今回のワークショップで悪影響のもとになっていた方には、
2つの方法でアプローチしました。

1)リーダー、リーダーシップ、EQ、ダイバーシティ、コミュニケーション
  など、これまであまり馴染のない言葉をあらためて丁寧に解説し、
  ご自分のテーマだと認識してもらい、
2)グループワークの相手を他グループのメンバーなど多様な接点を
  もつことで、視点や意見の多様性に触れる機会を増やす 

数時間上記を意識しながらワークショップを進めると、
このリンゴの方の言動が明るい方向に変わってきました。
振り返りでは、自分の部門の関係性について丁寧に観察され、
課題点を整理して議論に臨んでおられました。
この方は、数十年この組織で仕事をしていますがワークショップや
学びの機会はほぼゼロだったとのこと、管理職として期待される職務は
年々増加すれど、力をつけたり、考える機会が極端に少なかったことが、
「腐る」発言の要因の一つかと理解し、事務局の皆さんとも今後の
リーダー育成や組織改革について話し合いました。

強いチームや組織作りには、「腐ったリンゴ」実験の教訓は欠かせません。
採用、登用などの視点に活かすこと、そして
自分自身の言動の振り返りにも、活かせる視点です。 






未来を創造する人材育成@京都大学プログラム 

今年も、
京都大学メディカルイノベーション大学院プログラム
【実践型】未来を創造する人材育成講座@京都大学 
に登壇しました。

 

他素晴らしい先生方とともに創り上げる協働講座で、
私は例年に引き続き 「EQxリーダーシップ」を担当しております。

 

■自分の中のぶれない軸=True Northを見出す

この講座は、
自信をもって予測不能な時代を生き抜くために、
「自分の中のぶれない軸」を見つけて、
自分の価値観・信念に根差した
「True Nortch=北極星」を見つけて、
社会をリードする人材を目指す講座です。 

「ぶれない軸」をもって進みたい気持ちはあれど、
多くの人が将来への漠然とした不安や恐れを抱いています。
この講座では、自身の不安や恐れといった自分の中の感情を見つめ、
自他に影響力を発揮してリーダーシップを発揮することを
目指した EQxリーダーシップを考え、発する時間を設けています。

大きなテーマにある「TrueNorth」は、
ビルジョージ氏の『True North リーダー達の羅針盤
という書籍から来ています。
リーダーシップを学ぶには多くのアプローチが
がありますが、私自身もとても刺激を受け、心が動いた一冊。
この本の中では、EQはリーダーにとって重要な要素であり、特に
自分の脆さや弱さといった隠れた部分を受け入れ、自分を思いやることの
大切さを示しています。自分のこうした影の部分に向き合うことが、
自分の中で好きでない部分も受け入れ、それは周囲の方々の弱さや脆さに
向きあい、受入れ、対応することに繋がっていきます。

不安や恐れ、葛藤に蓋をせず、自分と向き合うこと、その時間が
「ぶれない軸」をもつリーダーシップに向かう一歩になるのです。

 

■熱量を感じることで気づけたこと

イノベーション」を冠につけたプログラムらしく、
プログラムをリードされるファンリーシュのメンバー、そして
京都大学の先生方は、毎回プログラムのコンセプトや運用を
アップデートされています。

3回目となるこの講座では、医学部領域に限らず、多様な人材を受け入れる
講座にアップデートされ、これにより受講する皆さんの属性が広がりました。
医学部生だけでなく法律や国際関係を学ぶ学部生、
学内でカウンセラーを束ねるリーダー、
看護学/看護師の教育を担当される組織長の方、
そして、現役の医師であり研究者の方、、、と参加者の属性は
より多様になり、だからこそ互いの「違い」を見出すセッションでした。
EQに関しては皆さん興味関心レベルが高く、言葉としては知りながらも
自身の感情に焦点を当てることは初めてという方が多数。
それぞれがまず自分と向き合い、感情の言語化を進めていた様子が
印象的でした。

セッションが終わりに近づくと、学部生の方の一人が「聴きたい!」を
表情に出して熱量もって顔を上げてくださいました。
質問してくださったのは「感情に焦点を当てることの大事さが理解できました。
仲間とともにEQに気づき、継続的にしていくにはどうしたら?」というHowの部分。
ムードメーターの導入事例などをご紹介すると、笑顔でと「やってみます!」
と答えてくださいました。

昨年まではオンラインだったので気づけなかったのが「熱量」かもしれません。
今年は現地で、顔を見ながら、熱量を感じながら皆さんとご一緒できたことで、

私も沢山のサインに気づき対話が可能になりました。
自分を突き動かす「軸」を見出し、周囲を巻き込みリーダーシップを発揮する
一歩に、今回のEQが少しでもプラスに働いていれば嬉しい限りです。

皆さんに積極的にご参加いただき、あらためまして心から感謝しています♪

プログラムのプロデュースをリードするファンリーシュの志水先生、
そしてオンラインでつながっているシステムコーチングを担当された戸村先生と一緒にパチリ📷

ありがとうございましたー!




・・・・・
あいにくの雨模様の京都でしたが、八坂神社に立ち寄りました。
美容の神様でもあるようですが、ご利益は「努力次第」とか・・・😃