■「共感力」、今年もダントツ1位の質問
製薬、コンサルティング、法律事務所、医療機器、そしてIT関連と、
今年は特にリーダー向けの「Lead the TEAM(周囲への影響力)」
プログラムの展開が多く、そこでも「共感力」はいつもトップに上がる、
最も質問が多いテーマです。自己評価では高いつもりなのに、
EQIの結果ではスコアが低く出てショックを受ける方が多い、という
お話は以前ここでも書きました。
■個人だけじゃない、組織レベルでも起きている
これ、個人だけの話じゃないんです。組織レベルでも同じことが
起きているというデータを見つけました。
データで見る「共感ギャップ」
米国のBusinessolver社が2025年に発表した調査*1では、リーダーが自分をどれだけ共感的だと思っているかと、
従業員が実際にどれだけ支えられていると感じているかのギャップが、
年間1,800億ドルもの離職コストにつながっていると分析されています。
しかも従業員の27%が自分の組織を「共感的でない」と感じており、
そうした従業員は6か月以内に転職する可能性が1.5倍高いのだそうです。
「自分は共感しているつもり」が、実は相手にまったく届いていない。
これ、1on1でも、組織全体でも、同じ構図が起きているということです。
これは、根本から向き合う必要がありそうです。
■共感力は鍛えられる、という朗報
では、共感力って鍛えられないの?という質問もとても多い。
もちろん、磨き、鍛えることができます。
2024年に発表されたメタ分析(50件の研究を統合したもの)*2では、
職場での感情コンピテンシー研修は中程度の効果があり、しかもその効果は
研修終了から3か月以上経っても持続することが示されています。
つまり、共感力は「一朝一夕にはいかないけれど、ちゃんと育つ」
ということが、データでも裏付けられているんです。
小さな一歩を、仕組みに
アイズプラスのプログラムでは、
Lead the SELF(まず自分を知る、自己理解)
Lead the TEAM(周囲への影響力を知る、コミュニケーションを変える)
Lead the BUSINESS(自身の役割を達成する)
を軸にプログラムを進め、多くのビジネスリーダーが
メンバーや周囲への影響として「共感」をテーマに
実践を重ね、仲間と事例のシェア、議論をしていきます。
最新の研究データや理論からの気づきはもちろんですが、
もっとも多い気づきはリーダー同士の開示からの気づきです。
自分の感覚だけを頼りにせず、時々こうして
「本当に相手に届いているか」を互いに確認する機会と仕組みを
持つこと。これがとても有用です。
まずは自分達が実践していることを共感し合う、ここから
共感の一歩がスタートできると確信し、今日も続けていきます。











