日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

思いやりすぎない”思いやり”

4月から山野美容芸術短期大学2年生の授業がスタートしました。
美しく生きることを学び探究する「美道プロジェクト」を大きなテーマに、
他の先生方と協働しながら「EQベースの協働プロジェクト」を担当しています。

山野美容芸術短期大学 美道プロジェクト

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■授業のグランドルールづくり

私の授業ではプロジェクト毎にグランドルールを設けています。
グランドルールとは、会議やプロジェクトを意義ある場にするために
あらかじめ定めておく決まり事や前提のこと、です。

企業のコンサルティングプロジェクトでも必ず設定するグランドルールは、
私は10~15週にわたって授業を通して一緒に学ぶ学生達とも設定します。
なぜなら、この授業自体が「プロジェクト」だからです。

協働プロジェクトは、10年後の自分たちの世界に向けて自分(達)が
解決できる or 価値づくりできるテーマに向けて、実践形式で
心構えやスキルを学びます。グランドルールの3つは私から提示し、
4つ目は学生達の意見で決めていきます。
クラスごとにテキストマイニングで出された言葉をまとめると、
「時間を守る」「思いやり」などの言葉が多く出ていました。
出されたレポートやクラスでの対話から、
「時間を守る」→ 相手の時間を大切に扱う
「思いやる」→相手を尊重してものごとを進める
を意味していることが分かり、今年の4つ目は「共想」になりました。

私たちの「共想」は、互いの個性尊重し思いやりをもって想いを
語り合い学び合うこと と定義しています。

 

ちなみに、「協笑(きょうしょう)」は私がつくった言葉で
互いに関心をもって相手の笑顔をつくる気持ちで臨むこと。
気に入っているグランドルールのです。某企業では会議ルール
に使っていただいています♪

■思いやりすぎない”思いやり”

一人の生徒から「思いやるって結構難しい・・・」
という言葉がありました。実は私もそう感じています。
思いやりの大切さは分かりつつも、
思いやりはいったい何をして何が変わること

最近私がハマっているNHKの「舟を編む」というドラマの
セリフにとてもステキなものがありました。

”思いやり すぎないこと”
思いやりが過ぎると相手の本当とも、自分の本当とも離れてしまう。
相手を想像しすぎる思いやりよりは、
互いの気持ちに向き合い、正直になる思いやりを。

見守ったり、待つことだけが「思いやり」ではありません。
相手の話を聴きながら、時に問いかけや正直な想いを伝えることが
真の「思いやり」につながることもあります。

心からそう思いました。
だからこそ、今日も私たちは授業でEQを学びます。
相手とのありたい姿を想い、自分の感情と相手の感情を
大切にしする関係づくりを目指して。

毎週の授業の課題提出では、
学生達の言語力が高まっていく成長を感じています。
自らが描く10年後をつくるのは、まさに彼・彼女達です。
170名の元気な学生達を学びを共にできることを、
今期も「協笑」しながら楽しんでまいります!

*「舟を編む
 原作や映画とはまた違う描き方ですが、
 見終わった後に清々しい心の余韻が広がるドラマでした。
 個人的には柴田恭兵さんがとってもよかった!おススメです
    舟を編む 〜私、辞書つくります〜 - NHK

 

今年の桜は綺麗でしたね🌸
鎌倉鶴ヶ丘八幡宮段葛の桜です