山野美容芸術短期大学では「美道プロジェクト」
という必修科目の授業を担当しています。
美道プロジェクトは、「自分らしい美しい生き方」を発見し、
豊かに生きるための授業であり、2年という短いカリキュラムで
実践的な授業の多い短期大学では非常に珍しい科目です。
私はこの授業で1年生に対し「感情マネジメント」を、
2年生に対し「協働プロジェクト」を教えています。
■山野美容芸術短期大学
美道プロジェクトとは⇒
2年生の授業は4月に彼らが進級してからの10週間続き、
この「協働プロジェクト」では、「10年後の未来を自分たちでつくる」を
テーマに、学生ら自ら掲げたテーマを、チームをつくり、情報収集しながら
チーム毎にプレゼンテーション&互いのフィードバックし合います。
先日、無事に30チーム(約180名)のプレゼンテーションが終了しました!
10回目の授業の課題は。「この授業で学んだこと」のレポート、
学生からは以下のようなレポートが提出されました(一部抜粋)
・協働することはとても大切だ。自分はサブリーダーという役割を
頑張ったつもりだが、他の人をもっと巻き込めたかなと振り返っています
・美しい生き方というものには正解がないこと。授業でも学んだ通り、
人それぞれに価値感や感情が異なり、今回はチームづくりで難しさも感じた。
とても学び多い授業だった。
・チームで何かを達成するという難しさと大切さを学びました。
自分ができることを発し、周囲を巻き込み、協力しながら成果を出す
ことは貴重な経験になりました。
などなど、
多くの授業では、自分一人の単位で学び、課題を提出し、学びを得ますが、
この授業はプロジェクト型学習:PBL(Project Based Learning)をベースに
授業を進めることから、授業を通して感じることは他の授業と異なったようです。
PBLとは⇒
この授業では、自分だけでなく、他のメンバーを巻き込み成果をだす
ことが求められます。それまで一人の単位である程度完結していた授業が、
互いに影響し合いながらに変化したのです。
チームで挑戦することに喜びを見出す学生もいれば、
葛藤し悩みながら毎回の授業を迎える学生もいましたが、
私の他3名のTA(Teaching Assistant)教員では一貫したスタンスをとり、
基本的に自分たちで課題を解決することを支援しつづけた10週間でした。
最終課題の字数制限はなしだったのですが(通常は○○字以上など)、
結果的に、多くの学生がいつもより長い文章での課題提出がありました。
彼らは私達教員チームが想定するよりも多くの学びを得たようです。
10年後の世界をつくるのは、本当に彼ら自身です。
10年後、誰かと協働しながら世界づくりをする際に、
この授業をちょっとでも思い出してもらえたら、教員冥利につきるなぁ ✨
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