EQ提唱者であるジョンメイヤー博士(現州立ニューハンプシャー大学教授)、そして同じく理論提唱者であるピーターサロベイ博士らとともに米国大手企業を中心にEQ理論をベースに人材コンサルティングや開発を提供するデイビッドカルーソ博士(現イェール大学教授)が来日されました。今回は、東京での2日間のHRサミット講演、および京都大学での講演があり、光栄ながら3日間同行させていただく機会をいただきました。今回はカルーソ博士とご一緒したGoogle社の研修についてご紹介します。
■Google社EQ導入事例
カルーソ博士が長年関わっておられるGoogle社でのEQ導入事例と実際の研修体験をご一緒させていただきました。
チームに与える影響力を考える時、リーダーにとってもっとも重要な要素のひとつがEQであることは明白。自らの感情を知り、コントロールし、相手の感情を理解し、成果に向けたマネジメントを行うことこそがキーという共通理解のもと、Google社ではマネージャークラスほとんどの方が彼のEQプログラムを受講しています。
代表的なコンテンツとして Map-Match-Manageのステップを演習で体験しました。これは、まず個人のエネルギー(元気度)のレベルとフィーリング(感情的な抑揚)の位置を把握(Map)し、その上で対象となる相手やチームメンバーの感情の位置を理解し(Match)、そして目的に合わせて自他の感情と行動を調整(Manage)していくものです。
だれにでも経験があると思いますが、リーダーのテンションについていけなくて場がしらける、または、こちらがやる気満々なのに、他メンバーがついてこない、、、よくあることです。そんな時、あなたらどうやって自分の感情を理解し、相手の感情に関与しますか?
唯一の「正解」はなくても、膨大は研究結果から導かれた法則や、周囲を観察する目をもつことで得られる情報があることを演習では学びます。カルーソ博士のエネルギッシュかつ理論に基づいた研修は、笑いと気づきのアッという間の時間でした。
次回は、京都大学のセッションにつして報告します。
⇓ジョンメイヤー教授(ニューハンプシャー大学、EQ理論提唱者)
⇓デイビッドカルーソ教授(イェール大学とEQトレーナーの仲間達)