"The eternal quest of the human being is to shatter his loneliness."
(人間の永遠の探求は 孤独を打ち砕くことである)
— Norman Cousins(ノーマン・カズンズ)
最近「孤独」を感じたことはありますか?
今日の感情は、エネルギーレベル3、フィーリングレベル3に
位置する「孤独」です。これは、多くの人が人生のある時点
で感じる、とても普遍的な感情です。
孤独の意味と語源
「孤独」とは、他人とのつながりを欠いた状態、
あるいはそのように感じる心理状態を指します。
英語の “Lonely” は、古英語の “alane”(一人)から派生した
“alone” に由来しており、「一人でいること」だけでなく、
「一人でいることに対する寂しさ」も含意しています。
孤独を感じる状況
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親しい人と疎遠になったとき
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新しい環境に移ったばかりのとき(引っ越し、転職など)
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人混みの中にいても理解者がいないと感じるとき
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SNSで他人の楽しそうな投稿を見るとき ・・・
孤独は、外的な状況だけでなく、
心理的な距離によっても引き起こされます。
むしろ、心理的な孤独を感じることの方が多いのでは
ないでしょうか。
プルチックの感情の輪との関係
プルチックの感情の輪では、孤独は「悲しみ(Sadness)」の
一種に分類されます。孤独は悲しみの中でも、「つながりの欠如」
に起因する特定の感情です。また、持続性があり、
自己評価や他者との関係に深く影響します。
孤独を人生に活かすヒント
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内省の時間に変える:孤独な時間を、
自分自身と向き合う機会とする -
創造的活動に没頭する:絵を描いたり、文章を書いたりすることで、
感情を外に表現する時間にする -
小さなつながりを大切にする:短い会話や挨拶も、孤独感を和らげる
大きな一歩になる -
孤独を受け入れる:誰もが孤独を感じる瞬間があります。
その事実を受け入れることで、自分にも他人にも優しくなれます
若い頃は物理的に「孤独」=一人になってしまう状態が
恥ずかしく思え、「孤独」でいることを避けて過ごしていました。
EQを学び始めてから感じたことは一人でいることの感情を
認め、活かすことができるようになったこと。
少し大人になってからは、「孤独」でいる時間が自分と向き合う
大切な時間になっています。
「孤独は山のように静かに私たちを育てる。」
— 宮沢賢治
このブログの最初にご紹介したノーマン・カズンズの言葉
と同様に、「孤独」がネガティブものでなく、
「自分と再会する」ための大切な時間でもあり、
「他者とつながりを再評価する機会」にもなる
内省や成長の機会になることも教えてくれます。
大切なのは、「孤独」とどう向き合うかなようです。