日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

IC協会フォーラム 9/22【人生100年時代 「第三の働き方の行方」】

9/22 IC協会フォーラムで登壇して参りました。

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【9月22日東京開催】人生100年時代 「第三の働き方の行方」 Independent Contractors Forum 2018 | 特定非営利活動法人インディペンデント・コントラクター協会

 

当日は雨降りでのスタートにも関わらず、120名もの方々にお越しいただき、会場は熱気にあふれていました。実はIC協会設立から15周年を迎えた節目の今年は、いつもとはちょっと違うフォーラムでした。


基調講演は創立メンバーの 秋山進氏を中心に、(株)日本総研の山田久氏、そしてリクルートワークスの中村天江氏がモデレーターという贅沢企画!この15年の働き方、雇用環境、そして学び方の変化についてテンポよく進む話に時間はあっという間でした!

中村さんが紹介してくださった会社員とフリーランス(IC)がそれぞれ「現在の働き方を継続する上で重要だと思うもの」(フリーランス協会 フリーランス白書2018より)の比較が興味深ったので紹介します。様々なアイテムのうち、ほぼ全ての項目でフリーランス(IC)が上回るのですが一つだけ会社員の方が上回るものがありました、、、「忍耐力」です。やっぱり忍耐なんですかね。。。

資料→ 「忍耐力」という会社員のスキルの是非 by中村天江氏 

http://www.works-i.com/column/works03/nakamura04/



後半はIC協会から私を含め4名が登壇させていただきました。私がICという仕事に巡り合って13年目、今回はICという働き方を継続する上で私自身が一番キーと感じている「巻き込み」についてお伝えしました。

【周囲を巻きこむICという働き方x生き方選択】
■私にとっては、「子育て」x「仕事」の両立を目指して選択した働き方でしたが、13年目を迎えた今、この働き方を選択したお陰で会社員の時には直面しなかった様々なチャレンジに恵まれました。ICであったお陰で、まず一人で考え、捉え方を見直し、自らの立ち位置を変化させていくことが結果的に「継続した自律x成長」につながったかと。

■私は開業以来「売上」を目標にしたことはなく、「成長」を目標に事業に挑戦してきました。「成長」を目標に置くには、やはり私一人のICという力では限界があります。そこで、巻き込みです。
 ICxIC
 ICx企業
 ICx専門家
と「こうなりたい」「こんな世界をつくる」と決めたらどうやって、誰と組むか、可能性は無限大です。しかも承認を求める上司がいないICの強みは「その場で決断できること」。話したその場でコトが決まり、話したその場からコトがスタートする、そんなスピード感も最大の強みです。

■この「巻き込み」をするには、どんなポイントが必要か、、、というお話もさせてもらいました。
 ・目的&価値共有すること
 ・失敗も織り込み済みで挑戦すること
 ・EQを発揮して関係を構築すること

お陰様で講演としてはご好評をいただいたようです。終了後にもいくつかメールを頂戴し、お褒めと激励をいただきました!ありがたい限り。 

 

そして今回、とても勇気づけられたのが参加者に「高校生」がいらしてたこと!私の講演後すぐに質問に来てくださったのはなんと16歳の彼、将来起業を予定し、EQにも興味があると力強い視線で話をしてくれました。ICという働き方を知り、興味をもって下さったそうです。高校生がICという働き方に興味をもつ時代、彼らと協働できる日もそう遠くはない気がします。なんだかわくわくと同時に、ますます画一的な教育よりも、それぞれの興味や関心に向けた機会提供が求められる社会になっていると確信です。それにしても、頼もしい♪

ご参加、ご協力いただきました皆さまにあらためて御礼申し上げます。ありがとうございましたー(^^) 

IC協会のサイトでも、当日のアンケート結果とともにレポートが出ています。こちらもぜひご参照下さい⇒ 

ICとして楽しく・ワクワク生き残るヒントを共有〜ICフォーラムレポート | 特定非営利活動法人インディペンデント・コントラクター協会

 

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受付業務を担当したIC協会の美女チームです

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懇親会での齊藤前代表理事のお茶目な表情






鏡を見る 【1分EQ 自分を知る 心内知性を鍛える】

【1分EQ 自分を知る 心内知性を鍛える】

商社にお勤めの女性はEQを学んで実践
していることの一つが
「トイレで自分の顔を鏡で見る」です。

「それまではトイレ入ってもちろん手は洗いますが、
ジブンの顔をちゃんと顔をみることってしなかった。
化粧直しはするのに、自分の表情を確認してなかった。
「ジブンを知る」ってことに意識がなかったです」と。

EQワークを通して
実際に鏡をみるようになってからは、
鏡を見る→(もちろん、化粧直しはする)
→自分の気持ちや状態を知る
 (あー、嫌なことあったなーor いい感じだー など)

この間、わずか1秒。

先日1年ぶりにお会いした彼女は、
この「鏡を見る」習慣を皆の前で披露して
下さいました。

「鏡をみるようになってから、
ジブンのことを意識して大切にしている
感覚がある。前よりもイライラする時間は
確実に減っている」とのことです。

ジブンに意識を向ける機会は日常に多々あります。
働いている女性がトイレにいく回数は
「3~5回」が48%で一番多いそうです→

女性が職場のトイレへ1日に何回行くか判明! 約3割が「●回」|「マイナビウーマン」


なんと寝てる人もるようですが、、、仮眠室とか
もっと設置が進んでもいいかもしれませんね(苦笑)
とはいえ、一日3~5回、自分を見つめなおすには
ちょうどよい頻度と時間 ですね。

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EQセミナーの最終スライドです。覚悟を決めた感じのポーズがお気に入りです。




 






SUPって簡単そうに見える

SUPってご存知ですか?
Stand Up Pulldeboard →海で見かけるサーフィンボードのような板の上に乗ってパドルをもって海上散歩や波にのって楽しむマリンスポーツです。最近では、このボードの上でヨガをやる方もいらっしゃいます。

息子がハワイで乗った時の写真です(イメージとして)↓

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うちの主人と息子は、地元の鎌倉でこのSUPのインストラクターを時々させてもらっています。今日SUPから帰ってきた主人が面白いことを言ってました。

「ママのやっているIC(インディペンデントコントラクター)って働き方はSUPに似てる」と。


基本一人でボードに乗って(専門性)、パドルという道具で方向を決めて自分でこぐ(方向性)、外から見ると簡単そうに見えるけど実は海のうねり、潮の流れ、海底の様子、波、そして風の影響も受けるので見た目よりも乗りこなすのは結構難しい(外的な環境の変化)、頼りになるのは鍛え続ける自分の体幹の強さだけ。 

なんか、そんなメタファーをされて、面白いやら「上手い!」と思わず膝を打つやら!

いつも陸からしか見ない街並みも、SUPで海側から見るとちょっと違った景色に見えたりします。だからこそ、「ありたい街並み」を実現するための提案や、外からみた姿を表現することが、私たちIC的な仕事からはできるのかもしれません。

海は荒波ばかりじゃなく、とっても穏やかな日がもある。太陽が温かくて心地いい日もあれば、刺すような痛さの時もあります。風が気持ちいと思える日は意外とすくなくて、風であおられて海に落とされることも多い。でも、ゆったり乗れた時の気持ちよさと海からの絶景は、本当に美しい。

実はあまり地元でSUPをやったことはないのですが、、、。
今度、またやってみようかな、なんて思えた夏の日でした。



よってたかって・あの手この手

昨年から続く日系メーカーでの
女性社員向け EQxキャリアワークショップでした。
すでに20回以上の回数を重ねるこの企業での
ワークショップは、全4回で一つのプログラム
を構成しており、ロジカルシンキングの部分では
他の講師の先生にもご協力いただき、進めています。

ワークショップを実施する際のコンセプトの一つは、

「よってたかって、あの手この手」

何か変化を起こすなら、意図をするのは自分以外の
関係者を「よってたかって」にできるかの巻き込み、
そして自分以外の得意技をもっている人の
「あの手この手」をどうストーリーに巻き込んで
いくか、です。

今回のワークショップでは、講師2名、
企業側(ダイバーシティ室メンバー)、
そして私のエージェント(事務局機能)
と必ず毎回のワークショップを複数の目で
検証しながら改善点を毎回見直して反映させています。

お陰様で、20回重ねるこのセッションも骨格は
変わらないものの、メッセージング、ワークの
まとめ方、表現の工夫など様々な細かい工夫を
重ねています。何より一番変わったと手ごたえが
あるのが、1年前の受講者と比較し、
「気づき・学び」の視点がより具体的になってき
たことです。

急な、、、ではありませんが、
着実な手ごたえを感じています。

女性社員層にのみならず、管理職、そして
その上位層であるマネジメント層も巻き込んでの
このプロジェクトは本当の意味で「よってたかって」。
でもまだまだ足りません。
目的達成のために、よりどんな「よってたかって」
が可能か、まだまだ模索し、挑戦していきます。

 

 

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今日のチョコレートゲット「褒め」達人の皆さん♪ いい笑顔です



EQ入門セミナー in 鎌倉 開催しました! 

EQ(感情知性)入門セミナー開催しました。

https://isplus-seminar.peatix.com/view


朝は梅雨らしいどんより曇り空、
みるみるうちに空が明るくなって、
参加の皆さんが集まる頃にはすっかり
良い天気になってましたー☀

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今回はEQ(感情知性)に触れるのが初めて
という方が対象の入門セミナー。

普段感じる感情と感情知性の違い、
自分の機嫌をどう自分でコントロールしていくか、
元気づけたい相手にどんなコミュニケーションをするか、
この部屋を出ていく時を考えてデザインする、、、などを
2時間という短い時間にギュッと凝縮してお伝えし、
グループでのディスカッションもできるだけ時間をとりました(^^)/ 

ご紹介したデータの中で、皆さんが特に沸いた(!)テーマ
が「感情の持続時間」のデータでした。

rd.springer.com

日本語→ 悲しみの感情は他の感情に比べて240倍も長く続く

karapaia.com


データによれば、
悲しみの感情は5日間、
憎しみは2.5日も継続するのに対し、

喜びは24時間、
感謝は数時間のみしか継続しません。

悲しい気持ちになっている人には時間をかけて
寄り添う必要があり、誰かを喜ばせたりしたいなら
間を1日以上空けずに喜んでもらうようにしなきゃ、、、

そして感謝は数時間おきに伝えないと継続しない"(-""-)"

そしてそして注目は、
羞恥心や嫌悪感は意外と短く30分ほどの持続時間です。

ということは、自分が感じる嫌悪や、
失敗した時の「恥ずかし~っ」というものは
30分もしたら忘れるんです。だから
失敗しても大丈夫!だってその感情、そんなに
長く続かないから!ってことですね。

という訳で、
今日は本当に実りと学びと気づきに満ちた
時間を過ごさせていただきました!

今日の気づきのひとつは、そうそうこんな素敵なチャレンジ、
もっと大胆にしてもいい!たとえ、失敗してもいい!
私の信条である、エラー&トライ(トライ&エラーじゃない)
は、理にかなっているということ、ですね。

そんな気付きを得ながらのあっという間の2時間でした。

そしてどうです、終了後のこの笑顔😃

懇親会はは鎌倉の人気カフェ
ガーデンハウスレストランへ。
パンケーキに抹茶ケーキにプリン!
皆さんよく食べましたーっ(^^)/

本当に楽しく、笑顔に満ちた時間となりました。

皆さまのご参加、ありがとうございました!

 

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心のアンテナ

担当して3年目になる某日系メーカーのリーダーワークショップ
が今年もスタートしました。

一般的に「主任層」にあたる方々を全4回のワークショップで
EQを含めてリーダーシップを学び、同時にその上司の方々も
別プログラムでワークショップを実施するコース。昨年だけで
200名以上とご一緒し、今年も同様に200以上とご一緒する予定です。

今日は今期の主任層の1回目でしたが、
私にとって考えさせれらるやり取りがありました。

「去年このワークショップに出た先輩が二人いて、一人は

 ”自分を振り返るいい機会になって、一つひとつ
 の自分の言動を振り返ることができている”

と会議で発表し、もう一方の方は

 ”自分には変化は感じなかった”

とだけだった。
自分はどちらが本当かなと思ってここに来ました」と。

もちろん、2人の方が参加した5ケ月のWSは同じものです。
自分達の未来を言語化するワークショップ、
未来の自分を言語化するワークショップ、
目標を設定し、相互コーチンググループと互いをコーチ
しながら進むEQワーク、上司や周囲を巻き込んで自分を
高めていくために進めるプロジェクト、そして5ケ月最後
には一人ひとりが発表をして全員からフィードバックを受けます。

このプロジェクトの基本コンセプトは、
「仕事の質でなく、人生の質を上げること」これを会社の上層部
と一緒に
進めているプロジェクトです。

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自社のみらいを創る人材像を自分達でつくります 



「どちらも本当でしょう。違う反応でもそれぞれ
正直に感想を述べてくださったということですよね。」
と私は返しました。

1回目のワークショップは
10年後の世界がどう変わっているか、
その中でわが社はどんな変化をしているか、
10年後の会社(社会)を創る人材はどんな力が必要か、
これらを自分達で定義して「視点を未来に向ける」
ことを実施していきます。
チームビルディングもかねて、未来をみたテーマで
メンバーと議論をしながら自分達なりの意見をまとめる
ワークを進めていきます。
普段接点のない他部門のメンバーとのディスカッションに、
皆さん様々な気づきを得ます。

終了後、上記の話をしてくださった方がまた
私のところに、いらっしゃいました。

「まだ1回目ですから分からないけど。
”反応はそれぞれ”というのは納得です。今日のワークも
同じテーブルの中で反応がそれぞれだったので。
私自身はそれがとても興味深くて、気づき多い時間
でした。

そういえば、先ほどの先輩2人ですが
”いい機会だった”とした先輩は、今年昇格して
管理職になりました。周りもなっとくの管理職です。
ステキな方なので。それが何かこのワークショップと
関連するのかも、とこれからが楽しみです」と。

同じことを経験し、同じことをメッセージしても、
捉え方は違うもの。私の仕事の一つは、誰もがもつ
変化に気づく”心のアンテナ”をさらに高く、その機能を磨く
ことだと思っています。”変化がなかった”とおっしゃった
方がいらっしゃった事実も受け止め、今回も前に進みます。

こんなインプットをもらって、
私自身の”心のアンテナ”がたピンとたった気分です。
どう受け止めるか、どうしたいか、どう心に火をつけるか、
アンテナが震えっぱなしです。ありがとう、そして
よし、がんばろー(^^) 

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鎌倉は紫陽花の季節を迎えました!



 

 

無駄な仕事など一つもないと本気で感じたこと 

日経BP社ヒューマンキャピタルオンライン 
【池照佳代の人事・人材育成担当者が読んでおきたい本】コーナーに
新しい書評がアップされました。

今回は尊敬し、そしてそのお話の楽しさと現場感からすっかり
ファンでもある法政大学大学院の石山恒貴先生の書籍です。

越境的学習のメカニズム 実践共同体を往還しキャリア構築するナレッジ・ブローカーの実像 | ヒューマンキャピタル Online 

 

越境的学習のという概念自体、
キャリアを考える上では本当に大切なものととらえています。

ある企業でリーダー以上の方々のEQxリーダーシップ
開発プロジェクトを進めていました際、自分のこれまでの
経験に自信がもてないという方がいらっしゃり、この
「越境的学習」についてお話をしたことがありました。

難しい定義や概念というよりも、
会社で携わっている役割だけが仕事じゃないこと、
家庭での責任や社会で担う役割もキャリア(ライフキャリア)
としてとらえていくことができる、ことを
私自身の体験も交えてお伝えしました。

ある女性リーダーの方の最終セッションでの
発表がとても印象的だったのでご紹介します。

「これまで、家庭の仕事や育児、地域の役割も含め、
会社の中でも目立たない仕事をすることが多かった。
自分自身はそれらに意味や意義が見いだせなくて
意味のないことだと思っていた。

今回のプロジェクトで「越境的学習」や「複線的キャリア」
という視点を知り、池照さんがおっしゃてた
”無駄な仕事はない、無駄な仕事と定義しているとしたら
自分自身がそう定義している”
と言われて本当にその通りだと思いました。

確かに、無駄だと思っていた仕事(役割)のお陰で私
自身は成長しているし、信頼も得ている。そのことに
気づけて良かったです。これからはチームをマネジメント
する立場になりますが、それぞれの仕事に意味がある
と私から伝えてあげられるようにしたいです。」

と最後の発表で堂々とお話されたんです。
数か月前の自信なさげで、不機嫌さいっぱい様子だった彼女
とは一変していて周りがびっくり😲でした。

無駄な仕事等一つもありません。
それを無駄とするか、意味のあるものにするか、
もちろん周囲のリーダーやマネジメントの方の
考えは影響しますが、最後は
”自分がそれをどうとらえるか”につきるでしょう。

今回の石山先生の書籍は、企業活動を中心とした
「越境的学習」がもたらす意味と、そこに関わる方々
のキャリアの成長や影響をエビデンスとともに説いて
下さっている素晴らしい書籍です。
少々難しいんですが、、、(正直、院生時代を思い出し
ました)、自分のキャリアについて改めて考えて
見たい方、人の育成に関わる方には絶対におススメ
だな~っと。

そしてライブで先生の話を聞くとこれまたノリノリ
な感じも素敵なのです(先生、スミマセン)。