日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

HRBPの役割を考える

弊社で取り組ませていただく案件の一つに
「人事部員のプロフェッショナル化支援」があります。
私自身が事業会社5社で人事担当者(管理職含む)
としての経験があり、ほぼ業務の全般を担当させて
いただく機会をえました。

領域で言えば、
 HRBP(Business Partner)、
 COE(Center of Excellence)、
 OD(Organizational Development)、
 TD(Talent Development)といった領域になるでしょう。

このうち、特にHRBPについては、昨今のビジネスの変化
の速さに伴い、その重要性がさらに問われているように
感じます。

BPの定義は一般的には “事業部人事”として各事業部の
リクエストに応えていくもの”でしたが、ここ最近は
この役割を超えて事業リーダーのパートナーとして
活動することが期待されています。

それは、単に事業のリクエストに応えるだけでなく、
事業リーダーとともに戦略立案し実行を
リード・サポートすること、またはまだ健在化していない
潜在的なニーズを察知、または引き出して文字通り
”ビジネスパートナー”として役割担うことです。
 
 ここ数か月間で「BPのあり方」を数社で議論する
会議で講師やファシリテーターとして登壇し、これらの
議論をもとに図を作成しましたのでご紹介します。
合計3社で実施したのですが、ほぼほぼ同じような結果
になったのが興味深い!

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 軸は二つ、一つは管理を多くするか、管理は最小限にとどめるか。
そしてもう一つの軸は社員を性善説で見るか、性悪説でとらえるか、
です。

両社ともに、
あり方として目指すのは性善説で社員を信頼すること
この前提がなければ人材や組織の成長はないということ、
そしてもうひとつのキーとなる要素として
”管理を必要最低限”にすることがあげられました。

「目指す姿」は、社員を性善説ベースに信頼し、
自らのパフォーマンス最大化と成長に本気で取り組む 人
と組織に対し、人事プロフェッショナルとして支援するとしています。

今後は、各社でこの役割とあり方を目指すべく、2つの
軸の具体的なステップを明確にし、キャリアパス
各社の目指す姿に沿って描いて行く予定です。

ヒトにこんなに関われる、ヒトをこんなに信じて仕事ができる、
ヒトの可能性を信じることからスタートできる、こんな素敵な
仕事も他にない! だからこれ、辞められません、ね。

→ところで、先週は緑と光をもとめて鎌倉の報国寺へ。
 まっすぐな緑と光に心身ともにいやされました。

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