「オンライン採用面接スキル」への要望が高まったのは7月、
8月にはいくつかのプログラムを実施しました。
コロナ禍で急激にニーズが高まった”オンライン面接”、
でもただの”オンライン面接”でなく、ちょっと ”e(いいー)”
ものにしているというアイズプラス独自のオンライン面接スキル
ワークのお話です。
■オンライン面接で魅力を伝えたい
今年3月から社員の皆さんがリモートワークになった
IT企業では、採用面接も全てオンラインに切り替えています。
デザイナー、エンジニア、プロジェクトマネージャーといった
人気職種の採用数は今後も増える予定。そんな時に
・会社の魅力が伝わらない
・面接官の真意や熱量が伝えにくい
・チームの明るい雰囲気が伝わらない
・そもそもオンライン面接って、出来るのか、、
が主な悩み。もうこれは "e-STAR"しかない!っと
某大手研修会社で私のエージェントをしてくださっているKさん
がすぐにつないでくださいました。
翌日にはこの会社の方とオンラインミーティング、
その場で実施が決まります。
そもそも、今年7月時点でオンライン面接を導入した企業は全体の
約3割、このうち7割弱が5~7月に導入し始めています。
つまり、多くの企業にとって、
「初めてのオンライン採用」なのです。
参考資料→
オンライン面接、導入は3割 エン・ジャパン調査 :日本経済新聞
■ STAR行動面接って?
まずは、e なしでのSTARについてお話します。
そもそもSTAR面談手法とは、
Situation(状況)
Task(役割)
Action(行動)
Result/Reaction(結果/反応)
を過去の行動について質問をしていく面談手法のことで、
各言葉の頭文字をとり STAR 行動面接と呼ばれています。
Google社はじめ、欧米の企業では多く取り入れられている
面接手法です。私が米国の食品会社Mars社で採用を担当していた頃は
まだ日本にこの手法を学べる機関がなく、アメリカまで行って
トレーニングを受けたことを今でも覚えています。とにかく、この
手法学んでいないと面接官としてはデビューできないって
ことになっていましたので。いやぁ、もうこれが大変で、、、
たった2日の研修でしたがずっとお腹が痛かった、、、
(その話はまた別でしましょう)。
関連記事→
Googleも採用!採用ミスマッチを防ぐ「構造化面接法」を実践するための3つの重要ポイント|HRreview
事前に採用するポジションの採用基準を明確にし、
この基準に沿って上記の S:状況 T:役割 A:アクション R:結果/反応について
候補者が過去に実施したことを聴いていきます。
ここから、過去に成果に結びついた行動を抽出し、
将来発揮して欲しい基準への行動を予測します。
つまり、過去に成果を出したことは、再現性を認めていきます。
もちろん、この手法が100%完璧な面接手法ではありませんが、
採用の精度が高まります。せっかくアメリカまで行って
お腹が痛くなる思いをして学んできたんです。私も採用担当として
この手法を駆使して採用面接官を続けました。
手法は非常に構造化されていて、
候補者も自分が出した実績にについて話す量が増えるために
納得度も高い手法です、が、10年目くらいに私は疑問を感じ始めたのです。
「この面接手法は、尋問っぽくなる・・・」
「どんな状況でしたか?」
「どのような役割だったのですか?」
「そこで何をしたの?」
「結果、どうなった?反応は?」 と聴き続けて
基準と合致した行動を抽出する訳ですから。
■だから "e: Emotion”をつけた
構造化され、機能的で成果があがる面接手法が
尋問ぽくなる、、、そんな風に感じたころ、ちょうどEQのトレーナー
になった頃と重なります。
ちょうどEQ(感情知性)の大切さがダボス会議
(世界経済フォーラム)でも語られ、
2020年以降の世界のビジネスパーソンに必要な
トップ10スキルとしても紹介された頃、このEQの要素も
含めた人材・採用要件は必ず期待されるものになると
確信していました。
参考記事:
世界経済フォーラム2016年記事
The 10 skills you need to thrive in the Fourth Industrial Revolution | World Economic Forum
自らが面接官として慣れ親しんだSTAR行動面接手法に
"e: Emotional Intelligence(感情知性)"の要素を加えてたのが
e-STAR です。
以来、リーダーシップワークショップなどには
コンテンツとして入れており、採用面接だけでなく
1on1面談などの面談手法としてもお陰様で好評です。
今年は、面接がどんどんオンライン化される中、
モニタ―上でどのように相手の熱量、空気感、感情を読み取ればよいか、
同時に面接官としてどのように
熱量、雰囲気、働きがいのある様子を伝えていけばよいか、
課題を感じる方々からの問い合わせを多くいただいています。
どんな状況え、何を役割に、個どう行動したか、
それだけでなく、大切なのはどんな姿勢と気持ちにそこに臨み、
相手の表情や気持ちを観察して「気持ち」や「感情」に
意識をむけることができたか なのです。
もちろん、もしあなたの組織が「人の気持ちの変化」を
基準にしないなら、”e"は必要ありません。
8月にトレーニングを実施した会社から、
「少なくとも、自分自身が好きな会社のことを、
自信をもって好きという気持ちで面接に臨めるようになりました。
これが一番大きい変化です。先月まで3回連続内定辞退があったのですが、
お陰様で今日までは3回連続採用決定です!」と嬉しいメールがやってきました。
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