先週は、某企業のオンライン版「経営リーダー育成塾」で
2日間の講師兼ファシリテーターを務めました。
毎回その年のトピックや経営リーダーに必要とされるテーマを
他のファシリテーターの皆さんと見出してプログラムを
作っていきます。今回、私テーマとしたものの一つが
「イントラパーソナルダイバーシティ」=個人内の多様性 です。
■個人内の多様性って?
イントラパーソナルダイバーシティ=個人内の多様性とは、
一人の人が自分の中に多様な経験と幅広い見識をもって広げる
多様性のこと、です。
会社や組織でよく使われる「多様性」という言葉は、
”男性ばかりの組織に女性の社員も入れる”、や、
”新卒一括採用ばかりでなく、中途採用や外国人社員も組織に入れる”など
の属性(その人が属している層)の多様性のことを言います。
このほかにも、男性や女性、日本人だから、外国人だから、など
関係なく、一人ひとりを個人として認めることも多様性といわれ、
特に日本の会社内には、このような多様性を意識して組織を
作ることと会社が目指す新しいアイディアやイノベーションを生み出す
会社を作ること、そして誰もが働きやすい会社にすることがねらいです。
これらの多様性は、組織の中に「違い」を取り込むことでしたが、
イントラパーソナルダイバーシティ=個人内の多様性は、
これとは違い、一人の個人ができるだけ多くの経験をして、
意識的に幅の広いことに見識を広げるということです。
いろんなことに興味をもち、いろんな経験にチャレンジする、
ということですね。
■個人に多様性がれあると何がいいのか?
企業にむけてダイバーシティを伝える大きな目的はイノベーションや
経営戦略の一つとしてです。今回、このクラスで紹介したのは
米国スタンフォード大学のチャールズ・オライリー氏が著した
『両利きの経営』の一説からとったものです。
この本をやや雑にまとめると、
見識を広げるとこと、そして専門性を深めること、
両方追及すると会社の経営よくなる です。
そして、この考え方を、多様性とともにテーマに上げて解説してくださって
いるのが早稲田大学ビジネススクール教授の入山先生です。
2017年に先生にインタビューをさせていただいた時に
うかがったことが、今回私が「イントラパーソナルダイバーシティ」を
紹介するきっかけになっています。
入山先生x池照xコニカミノルタ ダイバーシティ記事
is-plus.jp
日本の企業、日本人である私たちは、
知の深化(深めること)は比較的得意であるが、
知の探索(広げること)は圧倒的に不足しているのでは?
という投げかけです。
この知の探索とは、興味をもって視点の幅を広げ、新しい知を
取り入れ、新たな組み合わせを創るってことです。
企業を主語に語られていますが、先生との話ではこれを「個人」と
おきかえれば、人間一人の中に「多様性を取り込む」ことにどう
挑戦できるか?となります。
『両利きの経営』は企業を対象に、イノベーションを生み出す
ための戦略を描いていますが、これを個人に当てはめれば、
知を探索し(広げ)、知を深化(深める)ことが個人としての
イノベーションをつくることにつなるって解釈できます。
自分の中にいろんな顔をもつことで、知識、経験、ネットワーク、
そしてコミュニティが広がり、新しい出会い、新しい関係、新しい
価値を創ることにつながります。
■イントラパーソナルダイバーシティを高めるには?
うん、どうやらイントラパーソナルダイバーシティが高まると
いろいろ新しい世界が広がるらしい!ということは分かりました。
では、これをどう高めていけばいいのでしょうか?
リーダー育成塾では、ここを各グループでブレークアウトルームで
議論していきました。この塾も含め、私のアイディア、
+これまで他企業の研修などでも
出たアイディアをいくつか紹介します。
・自分が「はまっているもの」を自ら発信する
・公/私を分けずに活動する(町内会と社内プロジェクトなど)
・いつも手に取らない種類の本を読む
・他社の人と勉強会をする
私のアイディア
・月に一度自分では会えない人を友人に紹介してもらいご飯にいく
・いつもと違う場所で仕事や活動をする
実際には、コロナ禍でなかなかご飯には行けませんが、
いつもと違う場所で働くことは結構皆さん挑戦できたはず。
リモートだからこそ物理的な場を変えることも、
リモートだからこそ今まで活動できなかったNPOや地域活動に参加できること
も模索できたりします。
個人内の多様性を創るには、常に自分に小さな変化を起こすことから
スタートできます。さて、今日からどんな変化に着目しますか?
私自身は、コロナによる引きこもり期間にベランダハーブ育てにはまり、
毎日収穫しては料理に使うことにはまっています。
私にとって、まさに新しい世界です。
いくつになっても高めることができるイントラパーソナルダイバーシティ
ですが、多様なことに興味もち、人間関係を自ら作り出す行動は若い世代こそ
クセにしてほしい!
私たち大人が磨くことで、次世代を担う子供達にも
新しい世界との接点に向けてポジティブな影響がでる考え方です♪
↓鎌倉鶴ケ丘八幡宮の入り口にある太鼓橋(赤い橋)からお宮に向かって
右側が源氏池、左側が平家池です。二つ合わせて源平池です。
蓮の葉で絨毯のようになっている昨日の源氏池です。来週には花が咲くかな
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