EQ(感情知性)のトレーニングの項目に
「自主独立性」を高める(または低める)があります。
自主独立性とは、
自覚や意思をもち、主体的に物事を推し進めることです。
企業向けのプログラムを担当していると、課題としてトップ3にあがるのが
「主体性・自律性・自主性」などの言葉です。
つまり、多くの企業は指示待ちでなく、
自ら”自覚と意思をもってコトを推し進める”ことを
社員の皆さんに期待しているってことですね。
■「主体性が足りない」って言われました
「上司からもっと主体性を出してって言われるんですが、
リーダーの役周りはやりたくなくて」
職場では8年目の中堅社員として後輩指導も任されているしっかりとした
女性です。会社が推し進める女性活躍推進施策があるからか、上司からも
なんとなーく「管理職を目指せ!」の空気がプレッシャーだそうです。
仕事は好きだし、自分でも適正はあると思っている。
でも、期待されるような管理職になるイメージはもてないし、
なりたいとも思っていない。主体性と言われても、リーダーに
なるつもりもないのに・・・ と一気に話してくださいました。
彼女に限らず、このような状況にいる女性は多いようです。
でも彼女は、
主体性を出す、こととリーダーの役割、はたまた管理職の仕事を
あまりにまとめて捉えすぎているかもしれません。
ちょっと一緒に考えてみましょうか。
■主体には、主観と客観が必要
上司の方が期待している「主体性を出す」って
どうゆうことでしょうか?
主体性とは、
自覚や意思を持ち、行動によって他に影響を及ぼすことです。
自らの見方や意見をもって、行動することによって周囲を変えていく
何かをを変えていく力のことなんですよね。
そしてこの主体性の発揮には、主観と客観の両方が必要です。
個人的な感覚自分ひとりとしてのものの見方や意見をもつ「主観」と
当事者でなく第三の立場から観察・考えることである「客観」、この
自分視点とちょっと離れた外からの視点、この両方の視点をもって
目的をもって行動して影響を与えることが「主体性の発揮」です。
主体性を発揮すること=リーダーになることでも、
主体性を発揮すること=管理職になることでも直接はありません。
でもおそらく、
リーダーになることの一つの要素に「主体性」があり、
管理職として力を発揮する一つの要素に「主体性」があります。
主体性を発揮すると、リーダーになる、と管理職が
もしごちゃっとなっているしたら、
ご自身が目指したいキャリアと、これらの言葉の意味を
整理したほうがいいですね。
上司の方は、
自分の意思・意見をもち、
かつ客観的に周囲からの見方も身に付けながら
意図をもって影響力を発揮する存在になって欲しいという
期待があるのかもしれません。
その先に、リーダーや管理職という役割があるのかもしれませんね。
そんな話をしていたら、彼女自身が
「あ、そうかも、そんな話はきちんとしたことがなかった」と。
よく考えてみたら、
リーダーという役割に挑戦してみたいけど自分には経験もスキルもない。
ただ漠然とした不安があって、これを相談すると一気に
「管理職に」と言われそうな気配を感じて言い出せなったそうです。
「でも、私の勝手な思い込みだった気もします。
とてもいい上司なので、ちゃんと話してみます」と笑顔になってました。
■まずは、自分のモノサシをもつ
事業会社にいた時にお世話になった方から、
「そろそろ自分のモノサシをもって自分で動きなさい」と言っていただいた
ことがあります。
上司から指示はそつなくこなし、会社の意向も的確に伝えること
が得意だった私は、職場で重宝される存在だったと自負しています。
ですが、それは常に「会社が~」や「上司は~」という伝達をする役割
をしていただけで、そこに「私が」の自分の意見がないこと、
行動を起こすために他からの情報を集めて客観性を持たせる
こともしていないとを、この方は分かっていたのでしょう。
こんな状態ですから、”やらされ仕事”を感じながら仕事をしていた時期です。
「主体的」に動いていなかった私を見抜いていたのでしょう。
少しずつですが、自分の意見を意図的にもつようにしてみました。
私自身の変化は、
「会社が~」が圧倒的に主語になってた発言に、
「私が~」を意識的に入れるようになって行動してみたこと。
そうしたら、仕事が各段に楽しくなった、
仕事が自分のものになってきたんですね。
これは本当に大きな変化だったかも。
主体的に動くには、
他に影響を及ぼすために行動することで、
そこには自分のモノサシ(=自分の判断基準)を
もつことが必要。で、このモノサシのためには、
自分なりの意見や視点(=主観)と
他からの意見や視点(=客観)の取り入れが必要なんだなぁと、
そうきちんと気づけたのは、実は言っていただいてから
数年たってからでした。
そういえば昔、息子が急に
「オレ、クッキー好きだし、
おばあちゃんも好きって言ってたから、
今度おばあちゃんにクッキーつくる」と
眼をキラキラさせながら
クッキーを焼きだしたことがありました。
自分の好き、
相手の観察と、
自分から動くこと、
息子から教わった「主体性発揮」でした。
自分の判断をもって行動にうつす「自主独立性」や「自主性」が
高まる人は、「自分が動くことで変化を感じる」ことができ、
物事が楽しくなったと言います。
たとえ失敗があったとしても、それも自分が行動を起こすことから
しか起きない経験です。
「主体性」ちょっと足りてないな、、、ともし感じたら、
自分で動くって何だろうっとちょっと興味が出たのなら、
自分の意見や視点と向き合い、
ちょっとだけでも周囲の意見や視点をブレンドし、
まずは自分なりの判断基準(=モノサシ)をもってみることから
はじめてみることをお勧めします。
と、クッキーいただきたながら思い出した「主体性」のお話でした。
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