先週クライアント企業とのミーティングで話題になったのは、
ユニセフが発表した「子どもの幸福度」ランキングのニュースでした。
豊かな生活レベルがありながら、
豊かなとは言えない精神的な状況にあるという子どもたち、
ちょっとショックなニュースから3月に見たニュースも思い出したのです。
■「幸せ」と言えない子供
一番ショックだったのは、その内訳です。
日本は38ケ国中総合で20位
体の健康では1位/38ケ国中👑
数学と国語のレベルは5位/38ケ国中💪
ですが、
精神的な健康度は 37位/38ケ国中😭
友達作りのスキルも37位/38ケ国中😭
だったとのことです。
ユニセフの英語原文や他のニュースなどを読ませていただくと
精神的な健康とは、家族から支援されている(守られている)という
主観的な感覚やいじめを受けているかなどが関係します。
また、友達づくりのスキルは新しい友達をつくることに
自信がもてるかという項目です。
ここから見えるのは、
子どもの肥満や生活的環境を含めた項目である
物理的な体の健康度は世界一高い日本という国、
数学や国語などのレベルも世界トップクラスである日本という国で、
そこで暮らす子供たちは自分達のことを「精神的に健康(幸せ)」と
言えない状況でいることと、友達をつくることに自信がもてていない
という調査結果です。
■「幸せ」と言えない大人
今年の3月、同じようなデータを見たことを思い出しました。
国連の「世界幸福度ランキング」で日本は昨年の58位からさらに4位後退し、
62位(153ケ国中)だったというニュースです。
日本の評価が低い項目は寄付活動などに関わる「寛容さ」と、
人生そのものへの満足度が楽しいか(高いか)否かを問う
「主観満足度」です。
今年のランキングは、昨年の回答によってなりたっているものです。
つまり、コロナで自粛生活が始まるより前に、このランキングへの
回答は済んでいるのです。それが、前年よりもさらに後退している
ということですね。自分の人生が幸せだといえる大人がさらに減って
いるというデータということになります。
このレポートが発表された今年3月は、コロナの報道ばかりであまり
このニュースは表に出てきていませんでした。
■だから、「主観」を育てたいと思う
もちろん、このようなニュースが報道される度に、
データのとり方への疑問や、文化的背景からの影響などに
違和感を覚える方がいらっしゃることも理解しています。
それでも、このようなデータが出ていることも真摯に受け止め、
私たち自身がここからどうしていきたいか?を考えていく
材料にはできます。
とても残念ですが、2つのニュースは
大人も、子供も、主観的に「幸せです!」、「精神的に健康です!」と
言えない状況にあることをを示しています。
では、主観っていったいなに?
主観とは、”自分ひとりだけの見方や感じ方、考え方”
のことです。だから、主観的満足感や幸福感とは、
誰かに言われた満足や幸せでなく、
誰かがつくったモノサシで計る満足や幸せでもなく、
あくまで個人的なその人ひとり一人のモノサシの中での
”満足”や”幸福感”で良いということです。
大人も子供も、もし主観的な満足や幸福が少ないとしたら、
私はそれは誰かと比較したり、人と同じでない自分を自分で
認められないからではないかなと感じています。
自分自身を肯定すること、ですね。
だから私はまず、EQ(感情知性)を通して、
大人の私たちの「主観」を育てたいと思っています。
自分で自分の気持ちや幸福の度合いを感じ、認め、自分のモノサシを
もつってところからです。
先日実施した【EQ入門セミナー】の参加者の方に
「自分のモノサシでいいんだって初めて思えました」と
コメントをいただき、多くの大人が、誰かが作ったモノサシで
つい自分を計っていることをあらためて認識しました。
同時に、EQによって感情を知性としていかすことで
「まず自分がどう感じているのか」を表明する主観を
育てることにつながることも、です。
大人の私たちが自分自身のモノサシをもてば、
子どもたちが聴く大人から声掛け、言葉、対話の質が変わってきます。
子どもたちが自分のモノサシをもち、自分のモノサシから
主観をもつことは、教育の現場でも変えていけます。
もちろん、学校だけでなく人と人が関わる場のすべてからです。
さて、みなさんの自分の満足や幸せの指標は何でしょうか?
互いに質問し合って探すことで、日本はもっと精神的な満足や
幸福があふれる場所になれると思うのです。
つぶやき:ちなみに、主観と客観、そんで主体って何?も
考えたりしてて、それは明日、ブログにします!
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