日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

高いEQにもとづくリーダーシップ

今月は嬉しいことがいくつか連続しています。
そのうちの一つが数年にわたってEQxリーダーシッププログラムを
ご一緒している日本特殊陶業株式会社様での社内イベントへの登壇です。

同社の会長、社長、そして今回講演されたのは
ソニーCEO,現在は同社シニアアドバイザーの平井一夫さんです。

実はこのお話をいただいたのは昨年の秋の日、
偶然ですが同じ日にEQトレーナー仲間の三森さんから
「EQに関連する書籍の読書会をやるから参加しません?」
とお声がけいただき、その対象書籍が平井氏が著された
ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」』
だったのです。この書籍にはリーダーシップとEQのことが
多く紹介されていることを知っており、これは、偶然か必然か!!! 
もちろん、読書会にも参加し、そして今月リアルに平井さんと
ご一緒いただく機会を楽しみにしていました。

■ EQ推しな平井さんの書籍

昨年の読書会で読み込んだ平井さんの書籍に対し、
参加したEQトレーナー/コーチの感想は、
・リーダーシップ=EQ不可欠と明快なメッセージ!
・国外含め、多様な経験からリーダーシップをとる実践者のストーリー
・数度の難局を経て、EQの重要性を学んだからこそ
 ネガティブな状況にも対応されるしなやかさとしたたかさを感じる 

などの感想がありました。
実際に、幼少期から海外で過ごし、多様な社会の中で自身がマイノリティ
となる環境で周囲との関係性をつくるには、EQが最も大切という信念は
創られたものと書籍から感じました。
実際に、書籍には、「リーダーにはEQの高さが求められる」と
たびたび紹介されています。ですが、私達の疑問としてあがったのが
「ではこんなに推してるEQを、彼はどう捉え、伝え、高めているのか?」
でした。 

これを本人に聞いてみたいーーーい。
だからこそ、今回の仕事はとっても楽しみでした。

アマゾンページにリンクします↓

ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」 (日本経済新聞出版)




■リアルだからこそ感じる熱量

当日は、登壇者が日経BP社本社に集って配信です、
「変革のモチベーショナル・リーダーシップ」と題したご講演は
時間がアッという間に感じられるほど濃厚な内容でした。
一言も聞き逃すまいと、会場にいたメンバー、そしてモニターの向こうに
いる800名を超える社員の方々みんなが前のめりになって聴いている感じ
とっていました。

私たちが受け取ったメッセージは、
・IQよりもEQを高める 
・肩書や年功ではなく、高いEQにもとづくリーダーシップを高める
・高いEQをもつリーダーの元に、高いIQをもったマネジメントチームを組成する
・会社のMission, Vision, Valueだけでなく、個人のMission,Vision,Valueを支援する
・現場に行く(腹落ちするまで、納得するまでコミュニケーションする)

・・・・などなど 

パネルトークの質疑では、
あまりに社員の方からのリアルタイムチャット質問が多く、
モデレータ役の私は必死!自分自身も興奮しまくりなのを落ち着かせ
ながらギリギリまで質疑応答、パネルトークが続きました。

EQという考えや概念を通して自分と周囲と向き合い、
自分と周囲のモチベーションを高める言動を最大限に発揮する。
これが結果的に一人ひとりがEQを高めたリーダーシップを発揮していく
ことにつながることに気づいた時間でした。

平井さん、
「自分は興奮してくると日本語も英語も早口になっちゃうので、
もし、あまりに早過ぎたらつっこんでくださいね」と私におっしゃってたのが
とてもお茶目でした。実際に、熱を帯びるとどんどんお話のスピードがあがり、
熱量のあがりと共に場の一体感も高まってましたし!
(早口ではありましたが、じっくり理解できるスピードでした!) 

当日のお話の内容に近い記事がありましたので、ご紹介します
→ 

ソニー元社長兼CEOの平井一夫氏が語る強い企業に必要な「モチベーショナル・リーダーシップ」~経営者や上司はEQの高いリーダーを目指せ~ | 100年企業戦略オンライン


終了後に登壇の4名で写真です 
日本特殊陶業社の皆様、日経BP社の皆様、平井さん、
ありがとうございました!


■今年もRaiseUP!(しなやかに!)


日本特殊陶業株式会社では、Divertsity, Equity & Inclusionを推進しており、
うち一つの施策として女性活躍推進にも力を入れています。
私は、数年前より女性管理職の育成をねらいとした選抜研修、
RaiseUpプログラムの企画、プログラム提供、講師を担当しています。
 
EQをベースに自己認識し、リーダーシップを高める自己開発と、
10年後の未来に向けて、チームで課題解決や新規提案をするプロジェクト活動
の2つをメインとしたプログラムは、毎年7ケ月間に及ぶ活動を経て
会長やマネジメントチームメンバーへのプレゼンテーションを実施していくものです。

毎年ご一緒する女性リーダーの皆さんは、
この7月の間にまず「顔つき」が変ります。
それは、期間を経て「リーダーとしての自覚」が
整われるからだと確信しています。
一人ひとりが自分の声を聴き、
互いに関わりあってリーダーシップを発揮するプロセスは、
Raiseが表す通り 
 Resilient(しなやかに)
 Active(能動的に)
 I(自分らしく)
 Smart(かっこよく)
 Exceed(一歩前へ) UP!
→ しなやかに 自分らしく 一歩前へ~ への変化を感じる期間です。

と書くと、何だかとても優雅に聞こえるかもしれませんが、
実情はなかなかハードなプログラムです。
これまでの思い込みや心の蓋に気づき、
自分(達)で方向性を見出しリーダーシップを
発揮していくことは”簡単”なことではないからです。
ですが、普段の仕事では経験することのない、協働しながら
変化を自ら創りだすプログラムを通し、卒業生の皆さんは
それぞれの「次のステップ」に着実に、しなやかに活かしています。

「昨年のプレゼン資料をみたい、参考にしたい」と昨年の受講生が
前年度の先輩にお願いした際、
「このプログラムは”自分らしく”がキーワード
だから、まずは自分の言葉で考えて。前年を気にする必要はないよ」
と話されたそうです。うーんさすがRaiseUP(しなやかな)先輩です!
確かに、昨年の参加者の皆さんは、一人ひとりが「自分らしく」素晴らしい
プレゼンをされ、それぞれに気づきとネットワークをお土産に現場に
帰られていました!

今年も、担当していく予定です。
EQ、リーダーシップ、プロジェクト、、、、私も
毎年同じことを繰り返すつもりはありません。
参加されるメンバーの未来を見据え、
現在事務局と弊社メンバーで試行錯誤x相違工夫しながら
プログラムデザインの真っ最中です。

D&I 施策、EQプログラム等についてご興味のある方は
弊社宛にご相談ください。私の経験でお役にたてることは、
ご提供してまいります♪

 

 

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  マネーフォワード社の人事マネージャー3名がEQグループコーチングを体験 
 「感情」との向き合い方やアクションの変化は?

 
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