『成果につながる協働力』
by American Management Association:AMA、 の2日間セミナーで講師を務めてまいりました。
【PDU対象】成果に繋がる協働力 | IT研修のグローバルナレッジ
このセミナーはすでに何度か講師を担当しておりますが、今回は受講者の9割が男性というちょっと珍しい参加者構成でした。メーカー、マネジメント初級職の方が多く、「ヒトを育てる」ということにはこれまであまり意識が向かなかった方多かったようです。多くの方が様々な企業で プロジェクトマネジメントのリーダー/プロフェッショナルとしてご活躍の方々でした。
テキストにはなかったものの、このクラスでご紹介した視点の一つが「ピグマリオン効果」でした。私自身は、20代の時にこの考え方を人事関連の雑誌記事で知り、それこそ「目から鱗!」という視点であり、その後の自身のキャリアの大切な軸となりました。その場で記事のコピーを取り、しばらく手帳に貼っていたことを今も覚えています。
“ピグマリオン”自体はギリシャ神話の戯曲の一つですが、私が記事で見た例はオードリー・ヘプバーンが出演した映画「マイ・フェア・レディ」のストーリーでした。
村の花売りの娘がレディとして成長するまでのストーリーですが、彼女がレディとなったのは、何かを教えられたか、ではなく「どう期待をかけられたか」「どう扱われたか」だったという話なのです。主人公の少女は、話し方やふるまいを教える”教授”よりも、彼女を最初から「すでにレデイとして行動しているね」「レディとして最初から扱った」将軍の影響を受けて本物のレディになっていったというお話です。
「どう教えられたか」よりも「どう扱われたか」がカギとなったというお話。
セミナーでは、我々自身がリーダーとしてチームメンバーを信頼し、「一人のプロとして扱っているか」を皆で話す機会をつくりました。我々は、メンバーを「教える」「育てる」「教育する」意識ばかりが先行してしまい、「相手をプロとしてリスペクトする」態度や姿勢を欠いてしまうことはないか、、、?
アンケートでは、”この新しい視点とクラスでの議論が自分の今後への決意となった“、”人を育てるという視点が欠けていたが、このセミナーで講師やメンバーと話すことで今後は人材育成に最重点を置いていきたい”という嬉しい報告もありました。
また、後日受講者の方からいただいたメールには、この2日間のセミナーについて、こんな嬉しいご感想もいただきました。ありがとうございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このコースは、チームワーク醸成、リーダーシップ、プロジェクトマネジメント、ダイバーシティ、マネジメントスキル、、、、と内容が多岐にわたり、またワークやアクティビティも豊富なコースです。特に公開コースでは、バックグランドや業種も様々な方々が集うコース。実は毎回、受講者の皆さんの理解と納得を得ながら進められるか、、、が不安なのも事実なんです。ですが、毎回このように前向きな姿勢で取り組んでくださる受講者の皆さんに助けられ、最後は笑顔で会場を後にされる皆さんを見送らせていただいているような気がします。
多様なメンバーとの2日間の気づきと学びによって、新しいリーダー達がさらに活躍され、「成果につながる」存在になると確信しています。
ご参加の皆様、ご協力いただいたスタッフの皆様、ありがとうございました!
⇓「レディとして扱われて、レディになる」見直してみようかな。
マイ・フェア・レディ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: DVD
- この商品を含むブログ (8件) を見る
⇓会場となる Tokyo American Clubのクッキーは毎回大人気。一人一日、一枚です!