日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

アイズプラスのホームページが新しくなりました!

アイズプラスが設立18年目に入りました!
18歳と言えば、日本では成人になる年、これを機に
会社ホームページのデザイン、会社ロゴも新たになりました。


新ホームページ→

ロゴ→


■ロゴはとても気に入っています

新しいロゴは、ホームページをデザインしてくださった
デザイナーの片山一希さんに作成いただきました。
対話を重ねながら、多様なメンバーとともに課題解決を超えて
プラスの価値創造をするアイズプラスを表現してくださり
とても気にいっています。
今後のブランドカラーとして、私たちのオウンドメディア【EQ+LAB.】
でも使っているピンクとブルーを基調にしています。
全体的に鎌倉を代表する「紫陽花」にも見えてとても気に入っています。

名刺なども順次変わって参りますので、お会いできる方は
もらってください!

日本で初めてのEQオウンドメディア【EQ+LAB.】→

EQ+LAB.

 

 

■成人した私たち、感謝を伝えたい

18年前、息子が4歳の時に大学院修了を迎える私は大学院で
学んだ経営学MBA)を活かして新たに職を得る気満々でした。
世の中は政府が「ワークライフバランス」を発信し始めた時代、
ですが、実際転職活動を始めるとワークライフバランスとは程遠い状態でした。
子供と過ごす時間と、せっかく大学院で学んだことを活かす時間を
どうしたら自分なりに作り出せるか、、、私が独立したのはこの問いからです。

業を起こすには人によって様々な理由がありますが、
最も大切で困難なのは「持続性」だと感じています。

業を続ける持続性はもちろんですが、
仲間や協力者、そして家族も含めた自分を支えてくれる方々との
関係持続性も含みです。この18年をご一緒いただいている
メンバー、パートナーの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

やっと成人した私たちです。
これからは、より自分達の個性とらしさを前面に、
「心豊かに働くをデザインする」を探究し続けて参ります。

成人後の私たちを、今後もどうぞよろしくお願いいたします!




【イケてる人事部 みんなのQ&As】がイケてる!

[イケてる人事部 みんなのQ&As]サイトオープンに際し、
先月プレスリリースを出しました!

  • 新ブログサイト「イケてる人事部 みんなのQ&As」がオープン!

~のべ1,137人の受講生からの質問に基づく実践的なマネジメント課題と解決ヒント~


■マネージャーの日々の仕事に対応する

同じ企業で横断的にリーダーの力を高めるプログラムを展開する際、
各ワークショップからは同じような質問や疑問が多くでてきます。
アイズプラスのプログラムでは、これらの質問に対し、
毎回「フォローレター」や直接のフォローアップセッションを設けて
解決、または新たな視点を学んでいます。

「イケてる人事部 みんなのQ&As」サイトではこのような質問を
集め、皆さんで共有・参考にしていただきます。

カテゴリーはマネージャーの日々の仕事に対応し、以下9つのテーマがあります。
 部下マネジメント 
 EQについて
 EQI検査の読み方
 1on1
   チームマネジメント
 e-STAR面談/面接
 コミュニケーション
 キャリア
 リーダーシップ 
 その他

これらのテーマは、マネージャー(リーダー)ならずとも、
日々の活動の中で悩みポイントになることではないでしょうか。 

■コミュニケーションで悩んでいます 

先週は、例年担当させていただいている「マネージャーワークショップ」を
大手法律事務所で実施し、早速質問(お悩み)がありました。

Q. コミュニケーションを仕事の無駄として拒むメンバーがいる、、、というもの。
早速ブログに Q&Asを掲載しました→
Q&As 【コミュニケーション】 - イケてる人事部 みんなのQ&As


掲載したのはつい数日前ですが、早速読者の方からメッセージをいただきました→
・私のチームにも同じような方がいらっしゃったので、大変参考になりました。
 まずは、他のマネージャーにも相談しながら私自身の視点を固めます!
 新しいサイト、イケてますね。

ブログ上の「回答」は、あくまで一つの視点であり、「唯一解」ではありません。
なぜなら、それぞれの事業、強み、個性、目指す目標や組織が異なれば、
選択する戦略や視点が都度異なるからです。それでも、このブログが自分では見えていなかった解決に向けたヒントを得るきっかけになるなら、
こうして皆さんに協力いただきブログとして共有する価値があると信じています。


今後は、私以外の弊社パートナー陣からも回答を得る形にしていく予定です。
読者の皆様のコメントや感想などもお待ちしております。

また、「いいね」と感じたら、ぜひSNSでもシェアいただき、

多様な意見や視点を得るきっかけになれば嬉しい限りです♪
www.works-i.com

ムードメーターxウェルビーイング 

先週は Well-Being Week2024イベントに登壇しました

 

■幸福学とかウェルビーイングとか

慶応大学教授の前野先生は、
学問分野の枠を超え「人間にかかわるシステムであれば何でも対象にする」
という信念のもと、理工学、心理学、社会学、哲学と様々な分野にまたがる
研究をリードされています。システムデザイン、幸福学、そして最近では
ウェルビーイング」をメインテーマに研究・教育を進めていらっしゃいます。

なんと、奥様のマドカ先生もご一緒に、ご夫婦で取り組んでおられる、
まさに幸福学を代表するご夫妻です。

「幸福」や「良く生きる」が学問になるのか?!
と初めて聞いた時は実は少し驚いたものです。ですが、
聴けば聞くほど、この分野はサイエンスに、構造的に、
論理的にも解明し伝えらるものだと学ばせてもらっています。

ウェルビーイング」に関しては様々な定義がありますが、
こちらの前野先生の記事には「長続きする幸せ」というフレーズがあり、
私自身はしっくりきています→

ウェルビーイングとは?研究者・前野隆司教授に聞く幸せな生き方 | 日本財団ジャーナル



■ムードメーターはウェルビーイングの第一歩

ムードメーターについては、昨年秋に前野先生ご夫妻がVoicyでご紹介
くださっています。「いけてる」「いけてる」と名前を連呼いただき、
嬉しくて恐縮しきり→

#690(11/18) エール大学のエネルギーとフィーリングのマップ(ムードメーター)

voicy.jp 


今回の対談の中でもあったのは、
ウェルビーイングを構成する一つは「自分を理解する」こと。
自分のエネルギー(体力)レベルとフィーリング(感情)レベルを
主観的に理解するムードメーターは、ウェルビーイングの第一歩といえます。




ウェルビーイングな感情との付き合い方

前野先生ご夫妻との対談は、スタートから笑顔に溢れる楽しい時間となり、
本当にあっという間の1時間!実際に、ご参加の皆さんとムードメーターを
使用しながら進め、沢山の質問もいただきました
Q「日本語訳でついている”興奮した”はちょっと恥ずかしい」
→ ラベルされている100の単語はあくまで目安です。
  感情の状態を決めつけるものではなく、自分の状態を伝える
  参考にしながら使っていきます。
  100の言葉にこだわらず、4色の色だけで活用する方法もおススメです。
Q「色で試すと”青”になり、それはあまり良くない状態に感じる」
→ 青(エネルギー、フィーリングが低い)の状態が悪い訳ではありません。
  青にいる自分が落ち着いて、パフォーマンスが発揮できる人もいれば、
  青にいる時に適した仕事(タスク)もあります。
  実際に、私自身いつもは「黄色」エリアにいますが、
  単純な作業や片付けゴトなどは、「青」エリアにいる時の方がはかどります。


同じテーマで会議に出ている同じ年&同役職の男性マネージャー二人が、
同じ時間にムードメーターをやっていただいたら一人は黄色、
一人は青にいらっしゃったことがありました。
これには、本人たちがびっくり。それぞれに、
「終わりそうな仕事にワクワクする」
「終わりそうでもうゲンナリ」 だったのです。

人の感じ方は「違う」のです。 

自分の状態を知ること、心と体の状態は常に動くことを認識し、
都度自分の状態を確認しながら整えることに繋げます。
様々な変数で揺れ動く自分の心と体は、朝・昼・晩と時間を置いても
変化があります。自分の状態知ることが、相手の状態を知り、変化を
受け止めることにもつながります。

自分のことを自分で知る=自分の機嫌を自分でとることがとても大切、
これが、相手の状態を受け止め、最大限に生かすことにつながるのです。


ご参加の皆様からは以下のようなコメントをいただきました

  • 評価するものじゃない、そこからコミュニケーションをとる、そこでできることがあるといった言葉が印象的でした
  • 青だからと言ってネガティブな感情とは限らないし、人と比べることではないところが印象的でした。もっとムードメーターについて知りたいと思いました
  • 家族関係の改善に使っていければと思います
  • 職場でも使っていきます!日々の自分の調子を確認するためにも使っていきたい

皆様、ご参加ありがとうござましたー!


楽しくて、EnergyとFeelingのポイントがそれぞれ3つずつ高まりました!

ムードメーターについては、以前にもブログで紹介しています

isplus1.hatenablog.com







ロールモデルよりパーツモデル!

昨年に引き続き、
Woman In Agileカンファレンスにコミュニティ協賛として参加して参りました。
リアル参加は今年が初めてです。

www.wiajapan.org


■Woman in Aglileとは

主に企業でアジャイルを実践し普及を支援する「アジャイルリーダー」
のためのイベントで、Womenと冠していますが女性限定の活動ではありません。
多様性を尊重できる安全で健全な職場作りを自分たちの手で作るため、
実践的なノウハウや、実績、知見、温めているアイデアを共有しようという
取り組みです。

当日は、関東に8センチの雪が積もった大雪の翌日⛄
交通機関の乱れもあり、残念ながら伊藤先生の基調講演には参加叶わず、、、
午後から会場参加となりました!

午後はオープンスペーステクノロジー(OST)の形式*をベースに
参加者自身でトピックを提案し議論していくセッションです。
私は一番近くの席のテーブルにお邪魔しました。 
 *オープンスペーステクノロジー(OST)の手順・原則は?効果もわかりやすく解説 – 株式会社クエスチョンサークル|“問い”には 力がある! 

 

■子育ても仕事も楽しみたい!

テーブルのテーマは「子育ても仕事も楽しみたい!」という
Web会社にお勤めのワーキングマザーからの提言でした。
様々な提起があった中でもよく聞かれた言葉が
ロールモデルがいない」というもの。そもそも女性社員が極端に少なく、
目指せる人がいない。これはDiversity&Inclusion施策をすすめる他社や
他業界でもよく聞かれる言葉です。

子育ても仕事も楽しみたい!というのは、まさに私自身もずっと
考えて行動してきたこと、少し先輩にあたる私から「パーツモデル」を
紹介させてもらいました。

私自身も子育てしながら仕事を続けてきたなか、
自分にとって「モデル」となる方がたくさんいらっしゃいました!
ですが、全人格で唯一解のロールモデルではありません。 
それよりは、
「△△さんの意見をびしっと言えるところ、ステキだな」
「○○ちゃんのタイムマネジメントは真似してみたい」
「□□さんの聞く姿勢を学びたい」・・・など
お一人ひとりの「ステキなところ」が必ずあり、
そんなパーツを少しずつ取り入れながら、キャリアを継続してきました。
そんなパーツモデルの方々が、現在私のメンターであり、友人だったりしています。

一人ひとりが違う存在、唯一解のロールモデルはいませんし、必要ありません。
男女関係なく、こんなところは学びたいという強みを発揮している
「パーツモデル」をみつけ、強み(パーツ)を学び、自身に取り入れる
ことができます。

誰かがパーツモデルから学び、そして
誰もが自分のもつ強みを発揮して 誰かのパーツモデルなることができます。
男女関係なく、私たちはそんな循環をつくっていくことができます!

テーブルではその他にも、どうやって家族や周囲を巻き込むか、
家事サービスやシッターサービスの活用をどうやって家族と前向きに
捉えられるか、、、など様々な議論がありました。

このディスカッションが終わったあと、ご一緒した方々から声をかけられました。
「ものすごく開眼でした!今日は雪の中来てよかったです。
本当にありがとうございました!」と満面の笑顔が良かったです。
その笑顔は、私にとってマネしたい「パーツモデル」そのものです。

私が「子育ても仕事も楽しみたい!」とリアルタイムで思い、悪戦苦闘
していた時代から約20年、ワーキングペアレンツの悩み自体はあまり
変わっていないことが印象的でした。
もしかしたら、一人ひとりが感じるこのような身近な課題や
モヤモヤをこうして表明し解決に向けて行動することが、この国の少子化
生産性向上の糸口になるのでは?と本気で感じた時間でした。

会社を超え、組織を超え、このような議論の場をAgileに打ち出す
Woman in Agile には、これからもEQや人事の仕組みなどの協賛パートナー
として活動ご一緒する予定です!ますます楽しみです。

テーブルのディスカッションは話したことをどんどんポストイットにまとめていきます。
話ながらどんどん書けちゃうTさん、尊敬です!



 

ホスピタリティ元年 【How do you feel?#34】

10年ほど前にダイバーシティをテーマに講演の機会をいただきました。
場所がいつものような会議室でなく、なんと東京白金の格式高い八芳園の大会場、
ものすごく緊張して挨拶から声が震えそうな自分がいました。
緊張を押さえながら、とにかくその場を乗り切ろうと数百人の前で話し始めると、
ニコニコな笑顔で私の話を聴いてくださる方がいることに気づきました。
とにかく朗らかな笑顔で頷きながら話を聴いてくださるのです。その笑顔に
励まされ、助けられ、いつしかその方の笑顔のお陰で緊張が溶け、
伝えたかったことが、全て伝えられていたのです。緊張で顔が引きつって
いた私が、笑顔で講演を終えられたのですから自分でも驚きました。 

その後、ニコニコ紳士が私のところに来てくださったのです、
それが高野登さんでした。「とても興味深い視点でしたよ」と笑顔で
声をかけてくださいました。当時私がうけとった最高のホスピタリティでした。

■あなたを笑顔にする力=ホスピタリティ


今回、鎌倉FMラジオ【How do you feel?】に
ゲストとして高野さんにご参加いただきました。

高野さんが長年ホテル業界の現場で学び、
周囲の方々やお客様との関係づくりの中で培ってこられた
”ホスピタリティ”や”思いやり”についてお話をうかがっています。

いつでも・どこでも・だれにでも、
対価を伴って提供するサービスと、

いまだけ・ここだけ・あなただけ、
お金をかけず時間とエネルギーを注ぐホスピタリティ

どちらも大切なことですが、これらにはどんな違いがあるのか、
そしてなぜリッツカールトンはホスピタリティに着目しているのか。
高野さんがホスピタリティを伝え続ける原点は何か?
素敵なお話をテンポよくうかがっています♪
ただ一つ事実なのは、私が10年前に受け取ったのは、
泣きそうな表情で登壇者席にいる私を笑顔にし、
10年たっても鮮明に思い出せる最高のホスピタリティでしたから。

当時はホスピタリティという言葉の意味はあまり理解していません
でしたが、こんな風に目の前の人を笑顔に・元気にする人間に
近づきたい、そう素直に想ったものです。

■脳は騙せる?! 

放送では、「どうしたらホスピタリティに向けて自分を
整えられるか」もうかがいました。
お話下さったのは「陽転思考」という捉え方、
朝起きて、生きていること、光輝く太陽に感謝しながら
「今日も最高の1日になる、ありがとう!」と唱えること。
自分の脳がその方向に動くように自分の脳をだます=陽転させていく
というものでした。脳は癖付けができるもの、これは私自身も体感しています。

自分の周りにある小さな変化、小さな幸せ、小さな感謝に気づく、
今年はここから「ホスピタリティ元年」がスタートできそうです!

放送のアーカイブはこちらから↓ ぜひお聴きくださいませ

 

多数ある高野さんの著書から、
今回はその中から特におススメの3冊をご紹介します

 

 

 

 

陽転思考の通り、笑いっぱなしな収録でした!@鎌倉由比ガ浜スタジオ

 

期末課題発表が終わりました! 感情マネジメント授業から 

「母に初めて仕事を話をじっくり聞くことができて、
あらためて尊敬の気持ちをもてた」

「父はいつも朗らかだけど、仕事に対しては厳しい見方もあるんだと分かった」

「同い年で仕事をしている友達の話を聴いて、学びたいことがいっぱいだった」

「仕事で必要なことを聴いたら、この授業で学んだんことがいっぱい出てきた」

担当する山野美業芸術短期大学の後期授業が昨日無事に終了し、
最終授業では全員が課題発表からの気づきや感想を発表しました。
今月は、約170名の学生が期末課題として発表とレポート提出し、
必修科目である私の授業を無事に履修した・・・はずです。
まだ一部課題提出していない学生もおりますが、現在絶賛追い込み&応援中です 

■初めてのインタビュー&発表

1年生の後期の「感情マネジメント」の期末課題は、
「働く人(または働いたことがある人)に、この授業で学んだことを
ベースにインタビューを実施し、自分が感じ・学んだことを発表する」です。
昨年までは高校生だったという学生がほとんど、
結果、多くの学生にとっては「初めてのインタビュー」となります。 

最も多いインタビュー対象者は家族(父・母・兄姉)、続いてバイト先の
上司や先輩、すでに社会に出ている友人、憧れている社会人の方です。
普段は冗談を言い合える間柄や関係性でも、真面目な話は意外としていないもの。
毎年、この機会が「身近なヒトから聞く初めての真面目な話」になったります。


■3つの質問

「何を聞くか」については、授業で学ぶ項目について
どんな質問ができるかを事前にグループワーク等でシミュレーションしています。

関心が高い順に
・自分の機嫌は自分でとる(感情マネジメント)
・アンコンシャスバイアス(偏った決め付けや思い込み)
レジリエンス(回復力)
・コミュニケーションで大切なこと(コミュニケーションにおける価値観)
・・・
これらにとどまらず、
・学生と社会人の違いは?
・なぜこの仕事に就いたか?続けているか?

などのテーマから、各学生が3年後の自分に聴かせたい
質問を3つ選び、質問を用意してインタビューに臨むものです。

相手を想って3つの質問を組み立てる、
授業内容の思い出し、その意味を授業から飛び出してリアルな場で
活かす体験が彼らの未来につながっていきます。


■自立と自律

ある学生が1年前に就職したばかりのお兄さんにインタビューした
内容はとても具体的でした。学生と社会人の違いを聴いたところ、自立と自律
について丁寧に話してくれたそうです。
自立: 朝一人で起きて会社に行く
自律: 約束の時間までに会社に行き、役割を果たすための準備と必要な行動をする
自律した行動をとることが、今は楽しいとお兄さんが話してくれたそうです。

これまでに何度も「自立と自律」を他の大人から聞いたり教科書で読んだことは
あったけど、お兄さんの言葉が最も腹落ちした。これをきっかけに
お兄さんに対する見方が変わったという感想。
家族の存在にあらためて感謝できた、と発表してくれました。

自立と自律を知っただけでなく、家族への感謝も感じられる機会につながり、
互いに「働く」を語れる関係性ができたようです。

■未来の活動が不安なら、ちゃんと誰かに聞いていい 

この授業のねらいは、
感情知性を学び、自分と向き合い、社会で活かせる
EQ、コミュニケーションスキルを構築することです。
多くの学生が就職を含め、未来に不安をもっている中、
周囲を巻き込み、そこから自分なりの感じ方や考え方を発信していく体験を
授業として組み込んでいます。スマホ世代かつ情報過多時代を生きる学生は、
人に直接「訊く」に躊躇します。だからこそあえて、「聞く(聴く)」
ことから、自分の意見をまとめることを課題にしています。

毎年、170名ものインタビュー発表を聴くたびに、学生の質問に丁寧に向き合い
応じて下さる方々の存在に感謝するばかりです。
この世は捨てたもんじゃない、それどころか、勇気を出して行動を起こした
学生には聴く以上の成果や感動が起こっていることに気づかされます。

彼・彼女らは4月から2年生、短大なので2年生が最終学年かつ
就職や進学の要の時期です。「聞く」を体験した学生には、
自分の感情を知り、活かし、自分の夢やありたい姿に周囲を巻き込みながら
行動を起こすことを楽しんでいただきいたい、そう願っています。


「美道プロジェクト」と題したこの授業は「美しく生きる」を探究する
山野美容芸術短大独自の授業です。

私は、
1年生には「感情マネジメント」を、
2年生には「協働プロジェクト」をテーマに
3名のTA(Teaching Assistant)の先生方、特別講師として外部から
ご参加下さる講師の先生方と授業づくりをしています。

美道プロジェクト

www.yamano.ac.jp


今年も沢山の方に関わっていただく予定です!
皆様、どうぞ引き続きよろしくです!

↓写真は先日学校で撮ったものの一部。
普段はオンライン授業ですが
時々こうして対面授業を行っています
SNS掲載許可済です!)






女性活躍の意味

先日、とっても賑やかな週末を過ごしました!
某企業のDiversity&Inclusionプロジェクトとして女性リーダーの皆さんを
対象に EQxリーダーシッププログラムを3年に渡って企画&講師として
関わっていますが、直近のメンバーが鎌倉まで遊びにきてくださいました!
愛知県が本社のこちらの企業、参加メンバーのほぼ全員が新幹線にのって
鎌倉遠足の楽しい時間でした!

私のプログラムでは特に「管理職になる」や「昇格するために」と
いったことは一切触れません。約半年間に渡り、自分と、周囲と、
事業と徹底して向きあうプログラムを通し、自身に起こる変化を感じて
言語化し、発信していくものです。お酒の力もあってか、この半年間を
振り返り、心から笑って、しゃべって、未来を語る姿に、彼女たちの
未来創造を感じました!

なんと我が家で10時間!いやぁよく食べよく笑った!


世の中でいう、「女性活躍推進」施策の一つとなり、お陰様で
多くの企業で関わらせていただいています。どちらの会社も、
人事側の意向は「女性管理職数を上げる」や「昇格審査に合格させる」
ことと伺いますが、私はこれらを目的にプログラムを企画・実施した
ことは一度もありません。プログラムを通して伝え続けたのは
参加者の「視座を上げ、視野を広げ、視点を変える」ことです。

■みんなの視点が変わったニュース

先週、もう一つ嬉しいニュースがありました。


「ま・じ・よ」で進めた女性活躍
伊藤忠商事様は、約8年前頃から女性活躍推進プログラムを企画・登壇
させていただいておりました。HRカンファレンスでのレポートが
残っています→

jinjibu.jp

当時は、伊藤忠商事においても「女性」属性の管理職数や
リーダー登用はまだまだ少なく、だからこそ推進に力を入れていました。
「ま・じ・よ!」なんて、ちょっとふざけたこと言ってますが、
当時はこのような標語をもって、分かりやすく社内を巻き込み、
流れを作り、プログラムから発生したプロジェクトが後に社長賞を
受賞されたりしてました!まさに、よってたかっての施策推進でした。


■「女性活躍」に意味がありますか?

女性活躍に意味があるのか?
最近も良く聞かれる質問です。
私は性別関係なく、「人」の活躍推進に意味があると考えています。
その上で、企業としてそこで働く従業員の方々の
モグラフィー(属性)を分析し、「女性」という属性に
対してより施策強化する。経営視点で判断し戦略として
「女性」をターゲットとして必要なトレーニングを投資することも
経営施策の一つであると考えています。
そして中長期視点のもとで施策を継続することも大切です。
伊藤忠商事のプロジェクトも、毎回工夫を重ねながら
数年に渡り実施を重ねていましたから。

現在も数社でEQxリーダーシッププログラムを展開しています。
プログラムのキーコンセプト「視座を上げ、視野を広げ、視点を変える」
は性別は問わず、「参加者」が主語です。参加者がその変化を
発揮し自身のリーダーシップ行動を高めることが、結果的にチーム、組織
の変化につながります。参加者には、なぜ自分たちがその対象になり、
なぜこの機会があるのかも考えていただきながら進めています。

今年も、プログラム継続がすでに数社で決まっています。
今後さらに、互いの成長を語り合える仲間が増える事を
とても楽しみにしています。そして鎌倉遠足は組織を超えて、
企画も面白いかもしれませんね