日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

ToBeリストで目標を達成する方法

新年度になり、手帳を新調した方も多いのではないでしょうか?
皆さんは手帳に何を書きますか? 


■手帳との付き合い方

学生の頃は、たいした予定がなくてもサンリオキャラクターのかわいい手帳を
ムリして使ってたりしましたが、手帳の必要性を感じたのは社会人になってからです。

当時私が在籍した会社では社員全員がフランクリンプランナーセミナーを受け、
社内の予定の立て方の共通言語をつくっていました。最初は”え、たかが手帳で
セミナーを受けるの?”(スミマセン💦)と思いましたが、実際参加すると
20歳台で参加したセミナーで最もよかったものの1つとなりました。
・仕事以外も含めて”人生の計画をたてる”という捉え方と、
・手帳に書いたことは頭から外してよい、コントロールできることに集中する
という考え方が、仕事が大好きで詰め込み過ぎる自分の伴走役になってくれたからです

システム手帳で理想の人生計画を立て、実現するフランクリン・プランナー|フランクリン・プランナー

セミナーに参加してからはや四半世紀、
現在は自分のチームのメンバーや外部とはGoogleCalendar も使いながら、
今も私は自分の人生のAgenda(計画)を書き込む手帳をベースにしています。

■予定か、アクションか、目的か? 

さて、手帳には何を書きますか?
予定か、アクションか、一緒に働く人の情報か、、、 実は「何を書くか」
について面白い論文がありますのでご紹介します。

「目標達成に影響する目標の記し方」
心理学者のMatthews, Gail氏が2007年に発表したものですが、
被験者を5つのグループに分けた実験結果です。
ざっくりと言えば、
 グループ1.目標をかかない
 グループ2.目標をかく
 グループ3.目標をかく+行動約束する(コミットメント)
 グループ4.目標をかく+同僚へ行動約束を伝える
 グループ5.目標をかく+同僚へ行動約束を伝える+同僚への経過報告 です

結果は分かりやすく、
目標に対する「巻き込み」が多い方が達成率は高いことが分かります。
彼らの論文に紹介されているのは、目標をかかないグループ1と
目標をかく(+他のまきこみ行動をした)グループ2~5の平均では
目標をかくグループが約 1.5倍の目標達成率があったことが分かります

つまり、手帳にはかぎらなくても、
達成したいことがあるならやる事だけでなく、
目標をかく+なにかしら巻き込む行動は非常に有効ということですね。

scholar.dominican.edu

 

■ToDoからToBeへ

To DoからTo Beへ というのは私がEQのプログラムでお伝えしている
「やること(ToDo/予定)」から「ありたい姿(目標や目的を描く)」
のフレーズで、どうやらこれは手帳の上でも同じようですね。

私が実際に手帳に書いているToBeリストを紹介します。
手帳には毎日のToDo(予定)の他に、
年単位→長期的な単位で ToBe(どうありたいか+感情)を書き出しています。

・目標・目的が達成した「ありたい姿」を詳細にイメージする
・その目標・目的が達成されたことを過去形にして書く
・しかもそれを会話形式で書く です

例えば、1年後に5キロダイエットして体重を減らす なら
「わぁ、随分とスリムになったねー、5キロか!それはがんばったね、
めちゃくちゃ嬉しそうだよ。どうして瘦せようと思ったの?何が大変だった??? 」
を手帳に書きます。
つまり、脳内イメージで周囲を巻き込んでいます。

え、気持ち悪いですか??? いや気持ちいいですよ。
けっこう効きますよ、お試しあれ。