2014年8月から担当させていただいた
日経BP社ヒューマンキャピタルオンライン
【池照佳代の人事・人材開発担当者が読んでおきたい本】
のコーナーを7月末をもって卒業しました!
6年間は予定していた期間の倍の時間、
トータルで81冊の本を紹介させていただきました。
■誰に対して書きますか?
6年前に前任の方から紹介された際、当時の編集長に言われた言葉が
「これ、誰に対して書きますか?」でした。
私自身は、この仕事をご紹介された時から伝えたいターゲットが
決まっていて、「はい、私の中には実在するターゲットがいて、
その方に向けて書きたいと思います」と伝えました。
編集長は「それなら十分です。ぜひその方に向けて書いてくださいね」と。
「”多くの人に届けたい”という方が多いのですが、”誰か”を思い浮かべて
もらった方が分かりやすくなるんですよ」とのことでした。
彼はそれ以上何も言わずに、世間話で盛り上がって帰ってきたことを覚えています。
私の中でモデルになった方は、
当時のクライアント先の人事担当者の方でした。
営業部門から人事に移動してきた彼は、
「人事や人材育成のことをもっと勉強したいんです 何かいい本ありますか」と
よく聴いて下さる方でした。キラキラした目が印象的だったなぁ。
ちょうどそのころにこの役割をスタートすることになり、
彼に向かって紹介をするということを決めたのです。
あれから6年、現在彼はクライアント先から転職を果たし、
人事マネージャーとして活躍を続けています。
あ、このモデルにしていることは、本人には伝えていません。
「誰を想い浮かべてこれを述べているか」
編集長からのこの問いは、何かを発信する際に一般化せずに
ターゲットするペルソナを設定することに役立つ「大事な問い」
になりました。
■本は皆、「わたし」に語りかけてる
81冊の本をご紹介するにあたり、その約3-4倍の本は読んでいます。
このコーナーが対象とするビジネス書だけに限れば、毎月約4冊-5程度
です。これは以前からも同じくらいのペースなので、冊数という意味では
変化はありませんでした。ですが、この仕事を通して変わったのは
「本との向き合い方」でした。
編集長からの言葉で気づいた「誰に向けて」は、
Web上のコラム等だけでなく、本に対しても言えるはずです。
一冊いっさつの本は、「わたし」に語り掛けてる、
わたしのような女性でもなく、
わたしのようなキャリアをもった人達でもなく、
わたしのような悩みをもった多くの人達でなく、「わたし」にです。
そう思えるようになってから、一冊いっさつがまるで私に語り掛けてくる
ような気がして、ますます読書が楽しくなってきたのです。
もちろん「ん?あんまり心に響かないかも」って本もあるのですが、
それはそれで、著者その人に興味をもつようにして
「なんで今この話してるのか?」って聴くようにしています。
それでも、あまり話が入ってこないときは、タイミングが合わずです。
「また今度に」とドアをいったん閉じて後日に回すこともします。
■81冊目の紹介は 『Winingu Alone』
そして、書評コーナーで最後にご紹介したのは、
元陸上ハードルの選手で、オリンピックや世界大会で活躍された
為末大さんの著書です。
ビジネス書のカテゴリーではないかもしれませんが、
氏の目標設定、情報収集、継続実行のストイックなまでのスタイルは、
これからますます個人主体で自らを主語にする人が学びたい姿でもあります。
世界レベルで競技を続ける中、あえてコーチをつけずに独学で
自らを鍛えるためにとった行動は「目的をもった巻きこみ」です。
この「目的をもった巻きこみ」は、これからより「自分」起点で
キャリアを組み立てて、関係づくりをする人に必要なスキルでしょう。
その意味では、この本の題名は
"Winning Alone(一人で)" よりも ”Wining Together (共に勝つ)"
方が合うのかも!と勝手に思ったりしたものです。
とても感銘をうけたので、
アスリートとして現在マウイで活動を続ける息子にも送りました。
「面白かった」というあっさりした感想でしたが、何か
為末さんのメッセージを感じ取ってもらえたら嬉しい限りかと。
あらためて、
81冊目をもって【池照佳代の人事・人材育成担当者が読んでおきたい本】
コーナーは卒業させていただきました。
コーナーを支えてくださった皆様、いつもコメントをくださった読者の皆さん
にはあらためまして、感謝申し上げます。
そしてこれからも、大好きな本を、もっと自由に読んで発信させていただきます!
ありがとうございました!
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