日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

お腹を向けて話したら、患者さんがいろいろ話してくれた話 

定期的に登壇している 日経ビジネススクール
【女性リーダーのための「周囲を巻きこむ」
コミュニケーションスキル】では、セミナーが終了した後に
一人ひとりご相談にいらっしゃいます。時には1時間以上
続いてしまって会場運営の方にご迷惑かけちゃったり、、、💦)


■プロであろうとすればするほど事務的になる

半年前のセミナーご参加者に女性のドクターの方が
参加されセミナー終了後に個別のご相談に応じた件で、
先日彼女からご丁寧なメールをちょうだいしました。


「EQを学んで以来、「共感」にとても興味をもてるように
なりました。先生のアドバイスを取り入れ、患者さんにお腹を
向けて話すようにしているのですが、以前よりたくさんの情報
が聴けてる気がして助かっています。」

優しくて理知的な雰囲気、なんでも相談できそうなドクターです。
でも彼女の悩みは「そんなつもりはないけれど、最近近しい人
から”対応が事務的”と指摘されたことがあり悩んでいる。
医師としてプロの見解を示す時にプロらしくあろうと思うと
そうなってしまうような、、、」というものでした。 

親戚から聞かれる「医師としてどう思う?」という問いに、
”専門家”としての意見を出さねばと、一つひとつ向き合って
対応される姿が目に浮かびます。
実は、ずっと担当している患者さんにも
「先生、そんな教科書的な、、、」と言われてしまったこと
があるとのこと。
医療情報はネットなどでも学べる現在、病気や治療に関する
基礎的な情報はすでに知られていることも多いですからね。

患者さんが欲しかったのは、知っている情報の共有でなく、
その情報から一歩前に進むための不安な感情の共有
だったのでしょう。 

■「共感」のむずかしさ

共感は難しい。私もそう感じています。
共感を意識している人は私も含め、
「相手の感情を理解しくみとる」という概念は理解しています。
そのつもりであり、そう意識しているという方がほとんどです。

もし、共感を自分はしているつもりでも相手に伝わっていない
としたら”それを示す行動”が足りないのかもしれません。

EQを学び始めて数年たった頃、
「共感を示すには3分じっくり話を聴く」を私自身が自分で
モニターしてみました。”共感する気持ち”があることに自信を
もっていましたが、実は1分程度ですでに口をはさんだり、
相手の目線から自分が視点をそらしていることが分かりました。
これには結構愕然。しかも、私の場合は近しい人だからと相手への
甘えの気持ちがあったことも認識しました。
つまり、「共感」はしていても、相手には
そうは伝わっていなかったのです。

■ 欲しいのは情報よりも「予感」

以前に勤めた会社で営業職の”コンピテンシー
(高い業績を出す人の行動特性)を調査したことがありました。
その結果、高い業績を出す方の行動の一つに
「部下やメンバーが話かけてきたらPCを打つ手を止め、
顔だけでなくお腹を向けて話を聴く」がありました。
忙しい人がよくやりがちなことの一つに、何かをやりながら
話を聞き、次の作業の準備を進めてまう、がありますね。

はい、もちろん忙しい中聞いてくれてることはわかっています。
でも相手に与える印象は
「忙しかったのね、、、今度は遠慮しよう」とか
「あんまり私の話は重要じゃなかったかな、、、」かもしれません。

上司としての見解や専門家としてのあなたから欲しいのは、
その専門性に沿った”情報”もあるでしょうが、それ以上に
「この人は私の話を正面から聞いてくれた」そして、
「この人に話すことで 何か変われそうな”予感”」
ではないでしょうか。

だから、
「誰かが相談・話にきたら顔だけでなく”お腹を向ける”」
が彼女への一言アドバイスだったのです。 

専門家で忙しく、そして誰かの課題や悩みを解決したい、
変化をもたらす行動を支援したいと願う仕事をする人には、
少し立ち止まってご自身の行動を振り返っていただきたい
テーマです。


■モチベーショナル・インタビュー(動機付け面接) 

弊社で展開する EQオウンドメディア【EQ+LAB.】
に今回新たにご紹介された記事は、米国シックスセカンズ社
の記事を弊社で意訳したコラムです。
Motivational Interview : モチベーショナルインタビューは、
「変化・改善したいと思っている方向に本人をむけていくための
コミュニケーションスキル」で、医療やセラピーの現場などで
いかされているものだそうです。

私自身は”8つのスキル”のうち、最後の 
 8.一般的でなく「あなたの」解決策をつくる
という視点をあらためて自分に取り入れたいなと思いました。
そのためには、目の前の相談者やクライアントの話を、
「お腹を向けて」じっくりと聴きたいものです。

ぜひ、ご覧ください♪

is-pluseq.com

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紫陽花が綺麗な鎌倉は毎日たくさんの観光客であふれています。 




・・・・・・・
ご紹介&ご案内

□7/21 イマコラタワーファシリテーター認定
 オリジナル開発したチームビルディングワーク:
 イマコラタワー、大人が夢中になるこのワークを
 もっと様々な組織で広めていただきたく、
 ファシリテーター認定の第一回目を実施します!
 お陰様で今回はすでに満席のお申し込みをいただいております。
 詳細はこちらをご参考ください⇒https://is-plus1.peatix.com/view

□8/8 日経ビジネススクール 
 「女性リーダーのための「周囲を巻きこむ」コミュニケーションスキル」
 毎回日本全国、そして海外からもお申込み者があるこの講座、
 次回開催 8/8分もすでにお申込みをいただいています。
 皆さまにお会いできますこと、楽しみにしています♪ 
 詳細・お申込みはこちらから
 https://school.nikkei.co.jp/seminar/article.aspx?sid=P1901681&n_cid=nbs_lec_NBSCEL
 セミナーレポート(2018年度版)はこちらです
 ご参考ください⇒ https://is-plus.jp/archives/4464

 

□「ダイバーシティCafe」登壇レポート
5/10に登壇したWish社主宰「ダイバーシティCafe」の
レポートが紹介されました。ダイバーシティ施策のポイント、
EQを取り入れた施策のメリットなどをワークを交えてお伝えしました。
すぐに満席となり、今回ご参加いただけなかった方もいらっしゃいました。
またの機会に、ぜひご案内させていただきます♪
ありがとうございました。
https://www.re-wish.co.jp/diversity_cafe/2019/06/11/2101/

 

イマコラタワーに注目が集まってます!

「イマコラタワー」
聞きなれない言葉だと思います。
そうです、だって私たちが創った言葉ですから。
まず実施のご様子、ちょっとご紹介します☞


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■イマコラってなに?

「イマコラタワー」は私がクライアントのために
開発した組織開発xチームビルディングゲームです。

新しい組織になったし、チームビルディングをしたい!
時間が2時間程度で、あまり予算がない、、、、 
そんなご相談を受けて、開発したものです。
これが、ものすごい盛り上がりで評判となり、
この企業では以降他部門でも導入されるようになりました。

内容はペーパータワーワークに似ていますが、
ゲームで求められることにはテーマを設定して
組織でテーマ理解を深めていきます。

とにかく、盛り上がります。これは約束できます!

その特徴3つは

  • 短時間でメンバーの強みx得意をいかしたグループワークが可能なこと
  • 組織のテーマを題材にしてグループでその「想い」を表現できるゲームであること
  • 全て一般の文房具で実施が可能なこと  です。


■どんな期待で導入している?

この2年間ですでに1000人以上の皆さんに体験していたいだいています。このワークを導入する際の期待/ねらいは、

  • 新たな部署の結成に伴い、メンバーを知り、目標を共有したい
    (製薬企業マーケティング部門 対象30名)
  • ダイバーシティの組織浸透に向けて、メンバーの特性をいかしたグループワークとキーワードの理解を進めたい
    (日系メーカー ダイバーシティイベント 対象300名)
  • 各チームで掲げたキーワードを文字だけでなく、チームで議論しながら形にしていくことで理解を進めたい
    外資系メーカー 生産部門 対象30名)
  • 会社ビジョン、バリューの浸透を全社を巻きこんでゲーム形式で実施したい
    (日系IT 対象500名)

■その期待は達成された?

上記の参加企業からは以下のようなアンケートコメントをいただきました。

  • 短期間でメンバーとキーワードの理解ができたことが一番よかった。受け取り方が違うことに気づけたから。
  • 実施から2ケ月たっていますが、先日みんなでつくったタワーを思い出して再度目標とすり合わせができました。「自分達でつくったもの」なので、思い出しがしやすい。
  • 表現が様々で見ごたえがあり、ゲーム感覚で会場が盛り上がった。
  • 様々な役割があるので、普段おとなしい人も一緒にワイワイできてとてもいいチームビルディングになりました。

■今後の展開

組織開発のニーズは年々高まっています。そして同時に人事や人材育成担当者に限らず、各組織で現場一人ひとりを巻きこんだ「ファシリテーション」の期待が高まっていることを日々日々で感じます。

「イマコラタワー」は、なかなかいい組織開発メニューだと思っています(自画自賛)。そしていいものだからこそ、それぞれの組織でファシリテーターしたい!という方が手を挙げ、展開が可能なようにしていきたい考えです。

実際に、このワークを全社のミッション・バリューの浸透に活用いただいた ウィングアーク1st. 社では、各現場から選出されたカルチャーコミッティ―メンバーがアイズプラス社のトレーニングを受け、全国の社員に向けてこのゲーム実施を通してミッション・バリューの浸透を実施しました。今年3月には、海外のメンバーも含め500名もの社員を対象にこのゲームを通してチームビルディングとバリュー理解を実施展開しています。500名での「イマコラタワー」実施、これは迫力がありました!

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そして、「我社でも導入してみたい!」というご要望を受け、今年はこの「イマコラタワー」のファシリテーター養成に挑戦します!

■「イマコラタワーファシリテーター認定」第1回目!

まずは、小さな一歩から、認定のためのワークショップを開催します。認定はご自身の組織内で展開を希望する方ならどなたでも参加可能です。ご自身の組織内での展開にロイヤリティなどは一切必要ありませんが、認定後1年以内くらいに実施した報告にご協力いただきます。

7/21日曜日の午後、鎌倉で実施します。
少人数の開催、すでに数名のお申し込みをいただいております。
お申込みはこちらのPeatixサイトからお早めにお願いします☞

is-plus1.peatix.com
■でもこれはあくまでツールの一つ・・・

でも、このようなゲームやワークは、あくまでツール(道具)です。人材を育成してどんな成果を出したいか、組織を開発してどんな変化を起こしたいか、チームビルドをしてチームでどんな挑戦に向かいたいのか、それらが「目的」です。
ワークやゲームはあくまでこのスタート地点、その先の姿をご一緒させていただくための準備運動のようなものかといつも感じています。

ステキな準備運動なので、ぜひ一緒に体伸ばしてストレッチしてみてください!

ちなみに、
「イマコラタワー」のネーミングは、弊社プログラムのエージェントとしてご支援いただいているWish(株)の生井さんが「イマジネーションxコラボレーションが促進されるワーク!」ということで命名して下さいました!

ありがとうございます♪ 

 

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ご紹介&ご案内

□8/8 日経ビジネススクール 
 「女性リーダーのための「周囲を巻きこむ」コミュニケーションスキル」
 毎回日本全国、そして海外からもお申込み者があるこの講座、
 次回開催 8/8分もすでにお申込みをいただいています。
 皆さまにお会いできますこと、楽しみにしています♪ 
 詳細・お申込みはこちらから
 https://school.nikkei.co.jp/seminar/article.aspx?sid=P1901602&n_cid=nbs_lec_NBSCEL
 セミナーレポート(2018年度版)はこちらです
 ご参考ください⇒ https://is-plus.jp/archives/4464

 

□「ダイバーシティCafe」登壇レポート
5/10に登壇したWish社主宰「ダイバーシティCafe」の
レポートが紹介されました。ダイバーシティ施策のポイント、
EQを取り入れた施策のメリットなどをワークを交えてお伝えしました。
すぐに満席となり、今回ご参加いただけなかった方もいらっしゃいました。
またの機会に、ぜひご案内させていただきます♪
ありがとうございました。
https://www.re-wish.co.jp/diversity_cafe/2019/06/11/2101/







私にとっての『FACTFULNESS』

今回、日経BP社ヒューマンキャピタルオンライン
【池照佳代の人事・人材育成担当者が読んでおきたい本】
でご紹介したのは 『FACTFULNESS』です。

project.nikkeibp.co.jp

 
■単純化本能(ひとつの切り口で全て理解できる)を抑えよう


 賛否いろいろとある書籍のようですが、

自分がいかに「思い込み」に支配されがちになって
いるかを考えられる一冊です。 

先日から
某企業で3年目を迎えるダイバーシティxEQワークショップ
がスタートしています。のべ300名以上の方とご一緒している
管理職以上向けのものです。
この中で、冒頭に自己紹介を含めて実施するワークの一つに
「許容範囲アセスメント」があります。

・年下の異性の部下
・ネガティブなことから指摘する上司
・性転換をしたことを公表している同僚
・・・

などいくつかの設問に対し、
自身の許容範囲を一つひとつ記していくものです。

このアセスメントを
1)まずは管理職としての立場で実施し、
二回目は
2)プライベートな立場で実施していただきます。
違いが出る人も、違いが出ない人もいます。
それを皆さんでシェアししながら自己紹介していきます。
よく聞かれる気づきや驚きは、

・自分と異なる境界線をもつひとがいたこと
・自分の感じ方と真逆で、同じ仕事をしていた人がいたこと
・この違いがあることに、これまでずっと気づかなかったこと

だったりします。
話を進めていけば、「自分の境界線が当たり前である」と
誰もが思い、チームを率いて「よい組織にしていこう」
という善意で仕事をしている事実にたどり着きます。

互いに聴いてみてわかること。あるんですね。

この書籍に話を戻せば、
この「ファクトフルネス」という視点は、
いかに知識不足で偏った見方をし、
そして周囲に異なる視点があることに
少し気づきながらも確認しないままに
ステレオタイプにはめてしまう小さな
自分に気づき、
「自分の周りの異なる視点」に目をやる
きっかけを与えてくれました。

もちろん、この企業では
私たちが仕事をする環境自体が以前よりも
複雑化し、管理職としてマネジメントする方々が
多様化しているからこそ、このようなワークショップ
を実施し、互いの視点や捉え方の
「違い」に気づく時間をとっています。
互いの「違い」が「間違い」ではないことに
気付いた管理職の方々は、その後加速的に
活発な議論と気付きの場をつくっていきます。

同じ組織にいる同じ目的をもって仕事をする
人々でも、視点や意見は同じとは限らないのです。
自分の考えや視点が世界の中心だなんていう
純化を抑えて違う視点を取り入れてみれば、
世界はもっと面白いはずなのです。


■世界は思うよりも良くなってて、成長してる

この本、
メディアの文字にどうしても影響を受けてしまう
「世界の見方」にも一石を投じてくれるものです。

書籍の表表紙にある「世界保健チャート」は
この数十年で世界が大きく変化してきている様子が
分かります。
オンライン版は無料で見ることができます。
世界中の地域、国が生き物のように成長している
様子がわかります。
先日会った大学生が「世界はどんどん分断されて
悪くなってるし、そうニュースで言ってた」と
嘆いてましたっけ。

世界はそんなに悪くなってるところだけじゃないし、
よくなってる部分もいっぱいある。
ちゃんと見てみたら、いいこといっぱい発見できるかも
というチャートです。

→ World Health Chart


自分の周りの事実やデータが愛おしくって、
それをもとに周囲の仲間と話せることって
幸せだーっと、あらためて思える一冊でした。


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鎌倉は紫陽花がキレイな季節。紫陽花の色は「土のpH値」で変わり、土壌が酸性であれば青い花アルカリ性であれば赤い花を付けるのだそうですよ。写真は妙法寺のものです。




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□8/8 日経ビジネススクール 
 「女性リーダーのための「周囲を巻きこむ」コミュニケーションスキル」
 毎回日本全国、そして海外からもお申込み者があるこの講座、
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 皆さまにお会いできますこと、楽しみにしています♪ 
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□「ダイバーシティCafe」登壇レポート
5/10に登壇したWish社主宰「ダイバーシティCafe」の
レポートが紹介されました。ダイバーシティ施策のポイント、
EQを取り入れた施策のメリットなどをワークを交えてお伝えしました。
すぐに満席となり、今回ご参加いただけなかった方もいらっしゃいました。
またの機会に、ぜひご案内させていただきます♪
ありがとうございました。
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感情を知性としていかす 【SDGsを達成するためにEQができること】

私も所属するEQの国際組織、SixSeconds社の米国本部が
旗振り役となった国連(United Nations)でのイベントの模様が
動画視聴できます。
SDGsを達成するためにEQが寄与できること」

SDGsとは、持続可能な世界を実現するための
17のゴール・169のターゲットから構成され、
地球上の誰一人として取り残さないことを誓っている
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」とうたわれています。

SixSeconds社は、2018年からはユニセフとパートナーシップを結び、
いかにしてEQが、子供たちの心身の健康と繁栄する未来
のために寄与できるか、SDGsを達成するためにEQが
寄与できる戦略のヒントを共有しています。

動画にはEQの名著「EQ~こころの知能指数」著者のダニエル・ゴールマン、
また、Google社が最新の脳科学に基づいて開発したリーダーシップ・パフォーマンス
向上のプログラムを原点に持つSearch Inside Yourself Leadership Instituteの
CEOリッチ・フェルナンデスを始めとする、マインドフルネスとEQのエキスパート
らが登壇し、世界中でEQを活動にいかしている専門が集まっての意見や各地の事例
の共有は見ごたえがあります。

冒頭から17分くらいのところでダニエル・ゴールマン氏のスピーチが
スタートし、EQを以下のように解説しています。

心が震えました。

”it's not really unleashing your emotion, you may have some emotions
that you really don't want to unleash. it's about unleashing the ability to be
intelligent about emotions."
(感情そのものを解き放つというものではありません。誰かと共有したり、
解き放ちたくないいくつかの感情を持っていることもあります。
EQとは「感情を知性としていかす」能力を発揮することです。)

 私自身も、解き放つことをためらう感情が伴う経験があります。
それでも、「リーダーシップの発揮には自分の弱い部分もさらけ出すこと」と
アドバイスを受け、これまであまり共有しなかったことを話したことがありました。

ありのままに。

でも、「ありのまま」の感情を解き放ちたくないこともあるんです。
結果は、「公にすべてきでなかった」と後悔しました。
私自身が公にする、解き放つ段階になかったのです。
しばらく落ち込みました。むき出しにしたくなかった感情を
無理やりむき出しにして、自分自身を傷つけてしまっていました。

感情はありのままであるかどうかは自分で選択できます。
自分と相手にとってどのように表現することが望ましいか、
それを選択するのもEQの力です。

これがEmotion そのものを超えた、
Emotional Intelligence Quotient (EQ)の活用です。

あらためて知る機会を得たことに、感謝しかありません。
イベントの詳細はこちらをご覧ください(英語のみです)。

www.eventbrite.com

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SDGs x EQ



ところで、
先週は某日系企業での5ケ月間にわたる「EQxリーダーシッププログラム」
が最終発表を迎えて終了しました。
5ケ月前のちょっとネガティブな表情からは想像できないほどの
誇らしい発表ぶりに、私自身が一番感動していました。
数か月の活動を終えて出てきた言葉には、

・幸せに働き続けたいと心から思った
・仕事との向き合い方を本気で仲間と考えることができた
・自分にももっとできるかもって、思えた
・「感情」を職場に持ち込む研修に最初はびっくり、今は超納得
・リーダーシップなんて言葉、自分には関係ないと思ってた
素晴らしい気づきとそれを共有する仲間を得て、
これから皆さんがご自身の人生&キャリアのリーダーシップを
とる姿が楽しみです。

5ケ月間、ありがとうございました! またお会いしましょう!
そして今週からは同様の形式でまた一つプロジェクトがスタートします。
どうぞよろしくです。

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最終発表では発表者に対し参加者全員がコメントやフィードバックをします。壁一面に貼られた愛あるコメントの数々は圧巻です。


今後の一般公開セミナーなどのご案内

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□「ダイバーシティCafe」登壇レポート
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ありがとうございました。
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量から質への働き方改革へ 

4月5月は企業内ワークショップで2社で
働き方改革」について講演+ワークショップ
の機会をいただきました。

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ワークショップは東京アメリカンクラブで実施でした!アメリカサイズのクッキーが美味しかった♬




1社は数年前に管理職向けにリーダーシップ研修に
登壇した日系サービス企業、そしてもう1社は
昨年管理職ワークショップをEQ主体で実施した
外資系のメーカーです。どちらも昨今の「働き方改革
でうたわれる残業を減らす、有休をとる、労働時間を
減らすことを目標に実施してきました。
ですが、組織風土調査を実施してみると
実際に目標としていた労働時間は若干減少しましたが、
最終的に目的とした社員一人ひとりの生産性向上には
変化がみられなかったようです。

・労働(残業)時間を減らす、
・有給取得を増やす、
・休職制度の取得を増やすなど
働き方(型)を変えていくことは
トップがここを変えていくことに意味を見いだし、
変えた先に「どんな風に働いてほしいか」
「どんな風に仕事を向き合ってほしいか」を
社員と共有できるならばとても意味のある改革です。
事実、弊社のクライアントでも
トップが自ら育児休暇を取得などし、
自ら「働き方の改革」を示すことで社員に
その意味を発信しています。

家事の半分以上を代行し、無理せず子どもに専念:日経ビジネス電子版


でもそろそろ、
働き方改革」も次のフェーズに移る時期です。

「働き方」を含め、
自分達が求める成果を再定義して、
”働き方”という量的な視点だけでなく、
”働きがい”という質的な視点も必要です。

働き方改革はなんのためにやってるのか?
私たちの定義する働き方改革の指標は?
個人として、組織として互いにどう支援できる?

最近は、こんなテーマでのワークショップが続いています。

量から質へ
働き方改革はよい転換期を迎えている気がしてなりません。

そんなことを考えていたら
素晴らしい記事を紹介いただきました。
味の素社 グローバル人事部長の高倉さんは、
私が事業会社勤務時代の先輩にあたり、
その後も十年以上にわたってお仕事をご一緒させていただいた
尊敬するビジネスパーソンのお一人です。

製薬会社での改革もトライ&エラー(いえ、時にエラー&トライ)
の繰り返しでした。まずはトライ、そして見直して仕切り直す、
どんな改革にも、必要だなと実感です。 

www.nikkei.com

 社員ひとりひとりの「生産性」を上げる、
こう定義をしなおした企業では今年から
「働き方→働きがい」として改革の第2フェーズが
スタートします。来月にはまずEQを個人と組織の
”働きがい”指標の一つとして導入し、自分達で
定義(指標)づくりからプロジェクトがスタートします。

また新たなプロジェクトとなります!
今からとっても楽しみなのです!

・・・・・・
今後の一般公開セミナーなどのご案内

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新コーナースタート!とシリコンバレーで気づいたこと.

アイズプラスが運営するEQ(感情知性)の
総合メディア EQ+LAB.(EQプラスラボ)
に新しいコーナーがスタートします。

その名も【EQ仲間に聴きに行こう!】

is-pluseq.com

 

今回は、
私が昨年EQの学びをもとめて訪れたシリコンバレー
出会ったGeorgiannaさんとKaiさんにご協力いただき、
インタビューしたものをご紹介しています。

このセミナーはシックスセカンズ社の国際認定EQ資格取得が
第一の目的で世界中から様々な方が集まるものです。
すでに資格を取得済の方もブラッシュアップのために参加
おり、中には「今回で17回目!」という大ベテランも
いらっしゃってました。
資格取得のためもありますが、日々アップデートされる
新しいデータや情報、そして世界中から集まるEQ仲間との
情報交換のために参加している方も多いということですね。

今回のインタビューは
同じ会社で人事を担当している二人と知り合い、
ちょうどEQを全社的に導入しようとしていた彼らと
意気投合して実現したものです。
二人とは人事という共通の仕事に携わる者同士ということ
もあり、組織マネジメント、職場の感情マネジメント、
そして成果とEQの関係などで話がつきず、
その中で「なぜEQ?」を中心に質問したものです。
人事や教育担当される方にぜひ読んでいただきたい記事です。

その他にも、多様な参加者との対話から気づきの多い時間
でした。その中でも私が持ち帰りたいと思った気付きの一つが

■EQのいかし方は多種多様 そこに「人」がいる限り です。

私が知る限り、日本ではEQといえばビジネスの世界で
「研修」でビジネスパーソン向けに実施しています!
がメインです。ですが、
他国では多種多様な分野でいかされています。

  • 児童生徒向け:幼稚園、学校、高校や大学などの教育の場で授業として、また、シリコンバレーにはシックスセカンズが運営に入る学校もあります→ Synapse School 

Home - Synapse School, K-8 Independent School in Menlo Park, CA

  • 教師向け:セミナーには多くの現役学校教師が学びに来ていました。小・中・高校教師、そして音楽の専門学校の先生など。皆一様に「感情教育」を自らのコースに取り入れたいという動機からです。
  • 社会課題解決:カナダからは貧困家庭の子供たちを対象にした学びの機会を提供するNPOから2人の代表が来ていました。現在は子ども達向けの学びから、大人や企業からも要請があり、学校での学びの他、人間関係スキルやコミュニケーションスキルにもいかされています。セミナーでの学びは、講師やファシリテーター、カウンセラー向けの講座でいかされるそうです。

このほかにも、起業した経営者、医療関係のコンサルタントなど、様々な職業の方が学ぶことを目の当たりにし、”そこに人がいる限り” 必要な力としてEQを定義づけていることに気づかされた次第です。

日本での活用はまだまだ範囲が狭い、もっといろんな
分野でEQを知ってもらい、いかせる場があるな、と
あらためて感じたのです。

でも、世界の方々の印象は「え、日本ってもっともEQが発達
している国で、すでに多様な分野でいかされているのかと思った!」
と。どうやら日本はすでに「感情に豊かな国」という印象がある
ようですね。

そう思っていただいているなら、そんなご期待が超えられるくらいに「感情に豊かな国」にしていける!そう楽観性を働かせた私でした。まだまだ、やれることがたくさんありそうです。

こんな気づきを得て、昨年は EQ+LAB.をオープンし、様々なバックグランドをもつEQ専門家の皆さんとEQプラットフォームをスタートさせました。まだまだ箱だけができた状態で、こらからこの箱を最大限にいかすことが必要。私たちが目指す、”感情マネジメントで世界にポジティブチェンジを呼び込む”な想いを共にする方々が楽しみ、面白がれるような場を目指していきます。

アイズプラス社にはすでに弊社をきっかけにEQの専門家になった方々が15名ほどいらっしゃいます。今後はこのネットワークを中心に、インタビューを継続していく予定です。

こうご期待下さい♪

ちょっと追記:
EQをいろんな分野で、、、と思っていたからかどうかは不明ですが、
先月から、結婚相談所関連、仲人協会なるところから、そして
行政の婚活イベント担当者から、、、と立て続けにかなりの数の
お問い合わせをいただいています、、、これ、何かが前兆でしょうか。幸せなマッチングにいかせるのは、嬉しい!お役にたてるかな。


 *シックスセカンズ社は、世界最大の感情知性(Emotional Intelligence; EQまたはEI)の開発を専門とするグローバル組織です
https://www.6seconds.org/

 

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メインファシリテーターを務めてくださった Six Seconds社のCOO Joshua Freedman氏と

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素晴らしい講師と仲間に恵まれた時間でした!

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ご夫婦でコーチをするイケてるチームです!

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EQの本質について、世界の皆さんと意見を交わせたことが何よりの宝です。

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□6/7 @鎌倉由比ガ浜 
 Cocoro Yutaka EQprogram ご紹介ワークショップのお知らせ
 → EQを中心に「鎌倉ならでは」のメニューを
 併せてご提案する企業、組織向けのプログラムご紹介です。
 今回のご参加者にはEQI(行動特性)検査が無料で
 ご受検いただけます。「鎌倉でなにかできる?」
 「鎌倉でのワークショップってどんな風にできる?」
 にお応えします!
 対象は企業の人事・育成担当の方、
    企業研修やイベントの企画担当の方、
    そしてEQ(感情知性)に興味のある方 
    鎌倉でのワークショップをご検討の方、などです。
 詳細、お申し込みはこちらから 
 https://cocoroyutaka-eqprogram.peatix.com/
  
□8/8 日経ビジネススクール 
 「女性リーダーのための「周囲を巻きこむ」コミュニケーションスキル」
 毎回日本全国、そして海外からもお申込み者があるこの講座、
 次回開催 8/8分もすでにお申込みをいただいています。
 皆さまにお会いできますこと、楽しみにしています♪ 
 詳細・お申込みはこちらから
 https://school.nikkei.co.jp/seminar/article.aspx?sid=P1901602&n_cid=nbs_lec_NBSCEL
 セミナーレポート(2018年度版)はこちらです
 ご参考ください⇒ https://is-plus.jp/archives/4464

違いをちからにする視点 

先月、とても嬉しいニュースがありました。
ダイバーシティ室の立ち上げからご一緒し、
”違いをちからに!”をスローガンとして活動している
この力強いチームが部署名を
ダイバーシティ推進室から
違い力に!推進室」にしました。


自分達の活動スローガンをそのまま部署名にする、
これははなかなかイケてる動きかと。
部署名が変わるとお知らせいただいた際には、
思わず「やるね~!」とうなってしまった!

この取り組みを象徴するような素敵な記事をご紹介します

www.huffingtonpost.jp


 
■また「女性活躍の話」かと思ってた!

「違いをちからに!」をスローガンとして、
コニカミノルタ社でのダイバーシティ推進を
ご一緒して3年目を迎えます。

ダイバーシティ室の立ち上げからご一緒し、
経営戦略を見据えて”ダイバーシティ”を組織に
取り込み、ダイバーシティ文化を構築する
プロジェクトです。すでに数百人の皆さんと
1クラス4ケ月におよぶワークショップをご一緒し、
来週からはこの取り組みの3年目がスタートします。

先日、2年目にワークショップにご参加された
管理職の方と話す機会がありました。
私がワークショップの感想やアドバイスをいただこう
と思ったところこんな感想をいただきました。

「正直、ダイバーシティの研修ってよくある女性活躍の
話かと思ってた。でも予想と違って”違い”を見いだして、
現場でそれを”ちから”にするためのワークショップには
気付きがたくさんあった。まず自分自身が
”あ、違ってていいんだ”って気づかされた」

この方のチームではこれまであまり発言がなかった
女性メンバーの方も発言量が増えたそうです。

「まだまだこの動きを進めないといけないけど、
会社がこれを全社で推進していることが、
大きな後押しだね」と。

来週から3年目を迎えるこのワークショップ、
今年もメインファシリテーターを務める私としては、
勇気をいただけるフィードバックとなりました。

■「会社にいる方が自然でいられるんです」

このワークショップは女性リーダー層対象にも
実施されています。昨年このワークショップに参加した
中国出身の社員の方がおっしゃっていたのが

ダイバーシティという考え方を上司も理解しているので、
会社では”中国出身”ということを上司や周囲も
”強み”と捉えてくれていると感じる。
会社外の日本の社会では時々この”違い”が難しさになることも
あるけど、、、  だからこの会社は、今はとっても好き」

という言葉が印象的でした。
彼女自身が自身の”違い”を認識し、その違いが”ちから”に
なることを認識したのです。

これ、私も理解できます。

日本社会の中で生きる中、
「台湾出身を社会では伝えないで」と言われて育った私が、
同じ日本でも外資系の企業に入ったら
「異なる出身をもつことがあなたの強み」といきなり
言われてとても驚いた経験があります。
社会よりも会社の方が居心地がいいなんて、不思議な
感じもしますが、これが現実です。
そうはいっても私自身、このような”違い”が
自分自身の”ちから”になることを認識し、自律的に動く
のにそこから十数年かかってしまいました。

誰もが”違い”をもち、だれもがそれを”ちから”にできる。
こんな会社文化を創り、こんな社会を創る。

まずは、この会社文化創りをコニカミノルタ社と
ご一緒できることを、心から嬉しく感じています。
そしてこの活動が
社会全体のダイバーシティ文化構築につながると本気で
信じています。

ワークショップ参加者の方からの言葉からよい気づき
をいただき、そして、違いをちからに!を部署名にする
強い心意気をもったチームとご一緒し、
来週から3年目のワークショップがスタートします! 

違いをちからに!推進室の皆様、
ビジネスパートナーの皆様、
今年もよろしくです!


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コニカミノルタ社のダイバーシティ文化構築への挑戦
については、こちらもご参考ください
*記事中の部署名、役職名などはインタビュー時点でのものとなりますのでご了承下さい。

コニカミノルタ社 多様性文化構築への挑戦【入山先生インタビュー1】

早稲田大学ビジネススクール入山先生インタビュー第1部 | 人材の育成・開発・EQ・コンサルティング・人事に強い株式会社アイズプラス

コニカミノルタ社 多様性文化構築への挑戦【入山先生インタビュー2】

早稲田大学ビジネススクール入山先生インタビュー第2部 | 人材の育成・開発・EQ・コンサルティング・人事に強い株式会社アイズプラス

コニカミノルタ社 多様性文化構築への挑戦【違いをちからにするEQ活用1】

コニカミノルタ ダイバーシティ推進室 インタビュー記事 第1部 | 人材の育成・開発・EQ・コンサルティング・人事に強い株式会社アイズプラス

コニカミノルタ社 多様性文化構築への挑戦【違いをちからにするEQ活用2】

コニカミノルタ ダイバーシティ推進室 インタビュー記事 第2部 | 人材の育成・開発・EQ・コンサルティング・人事に強い株式会社アイズプラス

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コニカミノルタ社 違いをちからに!推進室のみなさんと