日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

ポジティブ心理学を学ぶ

本日は、前回のブログの続き、

 

isplus1.hatenablog.com

 
「心の免疫力を上げよう」の5つめのチャレンジ
 
5. ポジティブ心理学を学ぶ  です。

ポジティブ心理学って何?

私はポジティブ心理学は専門でもなく、そして現在まだ勉強中の身。
ですが、ポジティブ心理学はEQ(感情知性)との親和性も高く、
とっても興味のある分野。「心の免疫力」にも重要な要素です。

ポジティブ心理学は、1998年に米国心理学会会長であった
マーティン・セリグマン博士によって創られました。その後、
日本にも渡り、昨年来日された際にはセミナーが開催され
大きな話題となっていました。
残念ながら私自身は別な仕事でセミナーにはうかがえず、
直接お話をうかがうことは叶っていません。

一般社団法人 日本ポジティブ心理学協会
によると、ポジティブ心理学とは、
”私たち一人ひとりの人生や、私たちの属する組織や社会のあり方が、
本来あるべき正しい方向に向かう状態に注目し、そのような状態を構成する諸要素
について科学的に検証・実証を試みる心理学の一領域” とのことです。

 よりよい生き方の模索、

 充実した活動を行るうえでの条件を探る、

 人と組織がよりハッピーであることの探究、、などをテーマに

現在では、企業や組織、そして興味の高い個人の方が精力的に活動されています。

■「強み」を見出し、活かす!

先日、クライアント企業でリーダー向けの選抜トレーニングを
担当しました。今回のテーマは「自己認知:Self Awareness)」です。
リーダーシップの開発には、まず「自分を知る」ところから
スタートしようというプログラムです。

この「自己認知」を深めるうえで、参加者はいくつかの
アセスメント(診断テスト)を受け、自分を振り返る材料に
していくのです。
今回は、このアセスメントの一つで、セリグマン教授も開発に関わっている
「強み診断ツール」をご紹介します。

www.positivepsych.jp

 

こちらの診断ツールでは、各人の24の強み項目がランキングでリスト
されます。そのうちトップ5が、「自分を特徴づける強み(Signature Strengh)」
とされており、これらの強みを生活や仕事などで活用することで、
人生の
満足感や仕事の充実感が向上するという研究結果がある
というものです。 

無料でできる強みを見出す診断です。自分の強みを言語化する材料とし、
メンバーの強みを認識する上での材料とするには、とても面白い!
この診断の後は、以下のような質問にそれぞれが答え、意見をシェアしました。

  • 「強み」をいかして現在もっている課題解決にいかせるか? 
  • これから挑戦したいことに「強み」をどういかしていけるか?
  • 互いの「強み」をいかして協働して価値創造できることはあるか?何か?

このトレーニングを通して私が一番感じたことは、
自分の「強み」とその可能性について話すとき、人はとても
イキイキとした表情で語るということ。「強み」をいかして
未来を創るというテーマは、だれもが前のめりに関われる
創造的取り組みなのです。

それぞれの項目の解説も丁寧にレポートされ(PDFで見られます)、
さらに詳しい解説が欲しい場合は有料での追加レポートも用意されています。
ただ一つ、気を付けた方がよい点もあります。

☞リストの下位の方にある項目を「弱み」と捉えてしまう人が多いようです。
 「トップ5」以外は決して「弱み」ではありません。 

あくまで「強み」として認識し、自分自身をより強くする、
ハッピーにする、心穏やかにする特徴として活かす選択はできるのです。

■私は、ユーモアを活かすと決めた

そして、私自身の診断結果です。
「自分を特徴づける強み(Signature Strengh)」のトップ項目は、
ユーモアでした!

ユーモア→ 
笑いやいたずらを好む。人に笑いをもたらす。明るい面を見る。
ジョークを考える(必ずしも口にしなくてよ い)。
ユーモアを強みとするあなたは、笑ったり、いたずらしたりするのが好きな人です。
あなたにとって人に 笑いをもたらすのは大事なことです。
あなたはあらゆる場面で明るい面を見ようと努める人です

2番目は「希望」、
3番目は「熱意」。

今後、これらの強みをどういかすか、笑いながら考えていこうかと思っています。
そう、私は自分の強みである「ユーモア」を活かすと決めたのです。

うちのチームでもメンバーには挑戦してもらいました。
「違和感あるー」という人もいましたが、
私としてはそれぞれの方の「強み」や「特徴」をよく
表しているかと。互いにその「強み」をあらためて認識し、
自分と違う「強み」をもったメンバーがチームにいることに
わくわくし、感謝せずにはいられません。
「違い」は「力」にするものですから!

免疫力は、つまるところ
外からの心配や不安に対し、自分で自分を守る制御システム
のことです。「心の免疫力」は自分が自分でいられるように、
自分が自分らしく振舞えるようにするには心をどう
コントロールしたらよいか?を選択する力なのです。

今回は、5つのポイントを紹介していますが、
この視点であたりをよく見渡せば、皆さんそれぞれが
「自分の心の免疫力」を上げるには何が必要か、
ぜひ、こんな時だからこそ、考えてみてはいかがでしょうか?

そしてもう一つ、真に「自己認識」を深めるには、
このような検査一つだけでは判断はできません。
上述の選抜トレーニングでは、アセスメントをこの他に2つ、
上司や同僚からのフィードバックとこれらを内省すること、
そして、個別のコーチングも受けています。
これらを総合的に進めながら、徹底的に「自己認識」を深めていくものです。

「自己認識」を深めたい方は、
ぜひこちらもご参考ください→
『セルフ・アウェアネス』ご紹介の書評

セルフ・アウェアネス (ハーバード・ビジネス・レビュー [EIシリーズ]) | ヒューマンキャピタル Online

 

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↓先週は鎌倉で竹寺としても有名な報国寺に行ってきました。
私にとって、ここはいつでも身体的、精神的に気持ちのいい、
「心の免疫力」を上げる場所です

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