お陰様で 2021年に世に出した拙著
『感情マネジメント 自分とチームの「気持ち」を知り最高の
成果を生み出す』はご好評をいただき、昨年からこの本の内容を
ベースとした人材育成や組織開発へのご相談を多くいただいています。
この本をつくる過程では、一つひとつの事象や表現などについて、
編集、校閲の方と話合いをもちながら本づくりを進めました。
その中でも印象的だったものが「活かす」という表現についてです。
私は、以前からEQなどのプログラムでは「活かす」という言葉使っています。
これは、感情や思考を文字通り活性化させ、物事に向けて活かすという意味で
ずっと使ってきたものです。
何度か原稿をやりとりする中で「活かす」は必ず「生かす」に
直されて帰ってきました。それもそのはず、「活かす」は常用漢字ではなく、
日本語表記として正しい表現とは言えないのです。
そうはいっても、EQなどの文脈の中で私たちが伝えたいのは、
感情を活かし、目的を達成させるために試行錯誤することです。
こだわりがあって、あえてこの字を選んでいることを伝え、
何度かミーティングを重ね、それによりこの本の中では「活かす」
が使われています。
簡単にまとめると、
生かす: ・命を生きながらえさせる
・死なないようにする など、生命に関する場合によく使われる
さらに、「活用する」という意味も含めて使用することができる
活かす: ・活躍の活。活性や活発など、いきいきとしている様子をあらわす際に
使用し、目的に向かって活用することを強調したい時に使用する
ただし、常用漢字ではないため、公的な場面では使用を避けた方がよい
場合もある
一つ、例を出して紹介します。
組織のDiverisity&Inclusion(多様性施策)のプログラムでは、
「個をいかす」というテーマが出てきます。
上記の使い方を当てはめるとすると
個を生かす→ 個の存在と違いを認めるること(多様性)
個を活かす→ 個の存在と違いを認め、違いを力として発揮し
成果に向けて活用されること(包含:インクルージョン)
として理解できるかと。
先日、クライアントの皆さんとこれらを共有した際、
言葉の使い方から我々が目指す姿を示すことができるとして、
盛り上がったテーマでした。
書籍の校閲や編集に関わるプロフェッショナルな方々は、
本来公的に認められないものを通すことはないそうです。
今回、私のこだわりに寄り添っていただき、一緒に議論くださり、
「活かす」を書籍文中に留めてくださったことに心から感謝しています。
この経験、必ず今後の活動に活かし、
感情マネジメントをもっと広めていきたいと思います!
→7月になり、鎌倉の由比ガ浜ビーチでは海の家の営業が始まりました。
海の家でのご近所の方、仕事仲間とのゆったり時間を楽しんでいます!
私はお酒のみませんので、写真はジンジャーエールです🍺
酷暑の昼間でも、夜風は少しすずしくて気持ちがいいです
・・・・・・
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この度Audioble(オーディオブック)も発売となりました!
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・心豊かに働くをデザインする 株式会社アイズプラス
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