会社員時代の私は、
個性豊かな上司に恵まれ多くのことを学びました。
その時の数々の言葉が今も私を支えています。
そのうちの一つが、「Ready, Fire, then Aim!」
「かまえて(Ready)、うて(Fire)、ねらう(Aim)!」
おかしいですよね。通常は、
「かまえたら、ねらって、うつ!」ですから。
■ 「かまえたら、うつ、それからねらえ」
長女気質といいますか、自分のことは自分でやることを
モットーとしてた自分にとって、与えられた仕事はきちんとこなしたい、
いつもそう思っていました。
当時担当していた人事関係の企画仕事は、
企画から90%は完成度を高めて上司にもっていく
事を心掛けて進めていたのです。当然、時間はちょっとかかる。
それでも、一番若手で実績もない自分にとって、
早く仕事を一人前にできるようになりたいという想いもありました。
それが正しい仕事の方法だとも思ってました。
そんな時オーストラリア人の上司から言われたのが、この言葉です。
”かまえたら(方向性がきまったら)、
とにかく周囲を巻き込んでうて(行動しろ)。
たとえ失敗してもまた必ず次のチャンスがくる、
その時にねらいををしぼめていきなさい(改善して次にいかす)。”
へ―――っと。目から鱗ってこのことです。
いやおかしいよ。”かまえたら、ねらって、うつ”
「Reday, Aim, then Fire!」ですよね?と聞き返したら
元上司(オーストラリア人)の説明はこうでした。
この会社で期待される仕事の仕方の一つは「スピード」
このスピードを作り出すには、企画の計画段階から人を巻き込み、
50-60%の準備ができたら試作と思えるものもどんどん出していく、
事前に巻き込む人がいればこの段階でフィードバックがあり、
修正を重ねていけばいい。
たとえ失敗しても、この会社は君に必ずチャンスを与える。
だから、次のチャンスにねらいを定めるようにしていけばいい。
つまり、これまで90%の精度で上司に企画を見てもらっていたものを、
その企画段階で誰かを巻き込み、そして試作をどんどん打ってみろ!
ってことです。
■ かまえる時点で巻き込んだら 仲間が増えた
へーーーっと目から鱗が落ちたからといって、
これまでのやり方をすぐに変えられる訳ではありません。
ましてや人員の少ない中、私には仕事を託せる部下がいる
訳でもないのです。周りは忙しそうにしているし、
私の仕事になんてみんな興味ないだろうし、そんな思いがありました。
でも上司の助言は的を得ていて、「スピード感」や「巻き込み」は
自分でもうすうす感じていた課題でした。
そこから少し行動を変えてみました。
企画段階から「相談したい」と関係者を巻き込み、
まだ企画にもならないアイディア段階
のものや、企画したけど収集がつかなくなったものまでランチ時間などに
聴いてもらうように(巻き込み)しました。
そして数年で気づいたことは、
世の中優しい人が多くいるのです。
「相談にのってほしい」
「協力してほしい」「話を聴いてほしい」には、
皆喜んで応じてくれるます。
これは私にとって本当に行動したからこそ得られた発見でした。
そういえば、私は人に頼られると嬉しくなって一緒に考えちゃいます。
ということは、
私が頼ることもできる、やっとそこに気づいたとういことですね。
自分のことは自分でやると孤高を気取らず、
こうしてランチ時間やその他の時間を「巻き込む」ための
時間にしたら、社内でもどんどん仲間が増えていきました。
一緒になって私の仕事である「人事」を考えてくれる方が
増えていったのです。
■ かまえたら、うつ を癖にする
何かを始めよう、企画しようというとき、
最初から完璧なものはできません。
自分でもそう分かっていたのに、私自身は
「私が担当する仕事だから」というプライドと、
「誰も私の仕事なんて興味ない」という勝手な思い込みから、
誰かを巻き込んで相談することができずにいました。
だから一人よがりな企画になるし、スピードも落ちる。
かまえたら(企画の構想が上がったら)巻き込む人に声をかける、
とにかく考えを言語化してみる(50%の企画で発信する)、
見切りでもいいからスタートして、失敗したら次の展開につなげる。
これでいいのです。
だれかを最初から巻き込むことで得られたのは、
企画と思考レベルで多様な人の意見が聴けること、そして
まだ企画にもなっていないふにやふにゃな段階の話を、
心ある方々は結構覚えていてくれています。
それが後々、いろんな仕事に広がっていくのです。
「そういえば池照ちゃん、こんなことに興味あったよね」って
独立後に仕事につながったりもしています。
世の中はおせっかいで優しい人に満ちています。
Ready, Fire, then Aim は仕事の楽しさを可能性を
広げてくれた言葉です。
心豊かに働きたいと思う人に届けたい 言葉なのです。
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