日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

JMAマネジメント機関誌に執筆記事が掲載されました 

昨年末に発表されたJMAマネジメントの機関紙に、
記事を書かせていただきました。
今月より、こちらの内容がオープンになっていますのでご紹介です!

 

https://jma-news.com/wp-content/uploads/2021/12/management_2112.pdf

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■感情マネジメントってどんなもの?

私の記事では、「人と組織を活かす感情マネジメント」として
4ページにわたり、感情マネジメントのご紹介と企業の活用事例
ご紹介しています。

感情マネジメントが大切なのは分かるけど、
いったい会社でどんな風に役立つのか? 
そもそもこれがどうやって経営指標になるのか?といった
ご質問をよくいただきます。 

つい先日も、「将来的な上場や事業拡大を目指して”人事”を見直したいが
どこから手を付けていいか検討がつかず、、、」といったご相談や、
「人が大切と謳っているし、評価制度の見直しや研修などいろいろやってきた。
けどいまいち熱量が感じられない」といったご相談をいただいたばかりです。

「もってる力を100%以上出せてる?」 

私自身も事業をリードする立場として、上手くいかないことが沢山あります。
上手くいかないことの方が多いかもしれません。
そんな時、私はこの質問を自分に問うようにしています。
主語は、「私」であり、チームの「メンバー」であり、そして「関わる方々」です。
新しい戦略や方法だけに頼らず、自分と周囲の人の力をもっと信じることから
も、視野が広がります。自分も他者も活かすヒントは、行動の原動力である
「感情」を知り耳を傾けることから始まる現場に関わってきました。

記事では、「感情」に着目し、
自社の企業価値の浸透を軸にEQを活用、
働きがいのある会社4年連続1位を取得する株式会社コンカーの事例、
そして
ダイバーシティインクルージョンを推進するリーダー育成に全社で取組み、
今年はフォローアップワークショップもスタートしている
コニカミノルタ株式会社の事例をご紹介しています。

上記2社については、アイズプラスでも記事をまとめています。
気になった方はぜひこちらもご覧ください♪ 

■㈱コンカー
コアバリューxEQで挑戦する「高め合う文化」

https://is-plus.jp/features/interview07-1

コニカミノルタ

「共感」から「共創」へ。新たな価値創造に向け、
今こそ社員に必要な”感情”の力 

https://is-plus.jp/features/interview09-1

 

感情をコントロールすることが EQマネジメントではありません。
一人ひとりがもつ「感情」を知り、理解し、働きかけること
一人ひとりが100%以上の力を発揮できる環境と風土づくりに繋がります。

で、どんな風に?
興味わく方は、ぜひ上記記事をご覧ください♪ 


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「かわる」ステップ

はかる→わかる→うごく→かわる 

一晩中雪が降った朝
この景色がきっと見られると予測して日の出の時間を
みはからって由比ガ浜の海に出向きましたー☀

朝から素晴らしい景色が見られてご機嫌です


お正月早々でしたが、
人事の皆さんとマネジメントについての勉強会をしました。
メーカー、製薬、広告系とかなり業種はばらつきありましたが、
皆さん人事、人材育成、または事業開発の部門で「人」の生産性や
マネジメントのレベルアップに携わる方々です。

昨年末講演させていただいた製薬企業の方が、私がご紹介した
”「かわる」ステップ”について、他の人事の皆さんと意見交換したい!と
お声がけいただいたものです。

 

”「かわる」ステップ”は、EQなどで行動変容を経て、実際に自分や
チームを変えていくステップを簡単に示したものです。

はかる→ アセスメントや自己診断も含め、自分の位置を把握する

わかる→ EQや他理論の構造とともに、なぜそれが目的達成に必要かを理解する

うごく→ 行動を起こし、検証しながら進める

かわる→ 変化を検証、言語化し、次に向けてまたプランする 

企業では様々なサーベイ(調査)や研修(プログラム)を実施していますが、
残念ながら本当の意味で目指した変化につながっていないことが多くあります。
年末の講演では、企業の担当者やトップが「かわる」ことを願い
施策を投じるだけでなく、現場の一人ひとりが”「かわる”ステップ”」を
知り、「かわる」を自分ゴトにする必要があります。

 

「かわる」ことで自分自身のマネジメントやチームの関係性がよくなる。
「かわる」ことでメリットを感じるのは、何より一人ひとりの現場の方なのです。

参加者一人ひとりが自分の「かわる」ステップをシェアし、
とても盛り上がった時間となりました!
Kさん、この度はお声がけありとうございました!
また、大阪いきますねー! 

それにしても、寒いですねーーー、皆様どうぞ温かくしてお過ごしください!



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「内向型の日」に内向的なことを楽しむ  

昨日 1月2日は、
「世界内向型の日(World Introvert Day)」だそうです。

今日たまたまTwitterで流れてきた投稿でしりました。
私は、全然知りませんでしたし、
そもそも内向型の日なんてものがあるとは、びっくりです。
この記事からは、世界中の内向型な人たちは、
年末のクリスマスやお正月などのお祭り騒ぎが終わったこの日に
「内向型をより良く理解する日」として祝うとのことです。

■内向型とは?

あなたは内向型ですか?外向型ですか?
内向型とは、自分の内側に興味・関心をもち、比較的一人で過ごす時間を好む人
外向型とは、自分以外の人や環境からエネルギーを得、比較的、他の人とまたは外で
過ごす時間を好む人

詳しくは、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください
→ news.yahoo.co.jp


■内向型はダメ? 

EQのトレーニングをしていると、「私は内向型だからダメなんです」という
言葉をよく聞きます。
”内向型だから、自分は人とコミュニケーションがとれない。
だから自分はダメだ”ということです。
内向型がダメなことは、ありませんし、逆もしかりです。

内向型と外向型は、それぞれ関心の向けどころが異なり、
心地よいと感じる場や時間使い方が異なります。
私はこれを、「利き手」の違いと捉えています。
利き手は、より多く使うことで器用さや運動能力が育ってくる
ことを表します。どちらかの利き手の持ち主が優れている訳では
なく、より使いこなすことができるか、ですね。

外向型を認識している人は、自分が心地よく感じる
人や外界との接触を意識することで自分を活かす。
内向型を認識している人は、自分に焦点を当て、一人で過ごす
時間をつくるなどして自分を活かしていけばいいのです。

EQの発揮でいえば
外向型の人は、人を巻き込んだり働きかけたりすることで、
内向型の人は、自分との対話時間をしっかりととることで
それぞれの「ありたい姿」に向かうことができます。 
どちらかが「ダメ」ということでなく、
どちらが向いているか、好むか、心地よいかということなのです。

■変わるし、鍛えられるし、大切にできる

上記で紹介したYahoo記事にもありますが、
外向型・内向型と合わせ、ちょうど中間の「両向型」もいます。
実は私も両向型です。

MBTI*のような性格診断テストでも、
学生時代は思いっきり内向型だったものが、
会社員として仕事に邁進している期間は外向型に変わり、
独立してからは内向型と外向型がほぼ半分です。

つまり、自分自身の生まれった利き型=内向型から
仕事上で必要なコミュケーションを積む中で利きが変わり=外向型、
そして現在は両方の側面をもっているのです。
現在、仕事をする際などは外向型を意識して発揮しますが、
「疲れ」を感じたら徹底的に一人になる時間をとる、または
定期的に休む時間をとることで、自分なりのバランスを
とって過ごしています。これが結構心地よい、のです。 

また、内向型 や外向型をといった「型」を決めつけてしまう
ことなく、それぞれの傾向の強さとして捉えることも大切です。
利き手が右だからといって、左では何もできない(しない)訳ではありません。
内向型の人は「人と接すのが苦手」と思い込んでいる方が多いようですが、
必ずしもそうではありません。私自身も、人と過ごすことは大好きですが、
パーティや大騒ぎする場が苦手というだけです。 

内向型でも外向型でも、自分の型を理解し自らが心地よく過ごす
ことを大切にすることが、自らの力を最大限発揮することにつながります。
自分が心地よくなる方法を大切にすることが、
他の誰かの型を尊重し、誰かの力を最大限にすることにもつながるのです。

コロナで生活時間が大きく変わったこの2年、パーティなどの時間が減り、
家で家族や身近な人とだけ過ごす時間が長くなりました。
私にとってこの変化はウェルカムなもの、”心地よい”ものでした
内向型に合う過ごし方に合っていたようです。

コロナが落ち着き、また外で新しい人にお会いする機会が増えたら、
仕事で鍛えた外向型を発揮して出会いを楽しみたいと思います。

パーティに参加する、よりも パーティをキャンセルして
自分時間を充実させるのは、私が時々自分との対話から選択する
内向型な過ごし方の一つです。
内向型の皆さん、今日は内向型を楽しみましょう!
(ちなみに、しらべてみましたが外向型の日は今のところ見当たりませんでした)

*MBTIとは→ MBTIとは


年末は家族と温泉に出かけてきました。
ここからの景色を独り占めして、お陰様で”整い”ました 

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2022年 自覚

2022年、
あけましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願いいたします 

■ 人間 松尾崇さん! 
 
2022年1月1日 10:00-は
私たちが総合企画する”感情知性を育むラジオ番組”
鎌倉FM【How do you feel?】、今年第一回目の放送でした!

ゲストは、現鎌倉市長 松尾崇さんです!!!

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松尾さんをお迎えしてお届けする今回のテーマは
「まちづくりと感情」

松尾市長は現在市長として4期目を躍進中、歴代最長の市長として
鎌倉のまちづくりをリードして下さっています。

「まちづくり」はもちろんですが、
松尾さんのピュアなお人柄と素直な言葉選びに、
ラジオパーソナリティのあかりちゃんと私の興味は、
人間 松尾崇さんに興味津々。
市長としての役割だけでなく、3名のお嬢さんとのエピソードから見える
「パパの顔」に思わず笑顔になる、ほっこりな放送です♪ 
相変わらずですが、収録時間は話が止まらず状態でした💦 

そして、昨年から私が鎌倉市役所の管理職の方向けに
研修を担当させていただいている流れから、話は「リーダーシップ」に


■リーダーシップ=自覚

リーダーシップのテーマの中で、「自覚」の話を
させていただきました。
リーダーシップにもっとも大切なことの一つは「自覚」です。

私が定義する「自覚」とは、

自分を知る)自分の考えや価値観、感情をありのままに認識すること、
自分の役割を知る)自分の役割や影響力を認識すること、
自分のありたいを知る)自分が向かいたい、ありたい姿を描くこと 

「自覚」はもともと仏教用語や哲学用語でもあり、
自らの迷いを断ち、悟りを開くこと(仏教)、そして
自我の自分の行為を意識する・自己意識(哲学という概念が
含まれているとのこと。「悟り」というと壮大に聞こえますが、
悟りには”気づく”という意味もあります。
自分にあたえらえた環境、恵まれた人間関係を認識し、
感謝に気づくことからスタートするのが、「悟り」なのかと。 

ラジオ番組内では、
「自覚」のためにできることも話が広がりました。
ぜひお聞きくださいませ→ 

来週1/8 10:00- は再放送があります
聞き逃した―!という方は、ぜひこちらで→ 

■以下URLよりPC・スマホからリアルタイムで視聴可能です:https://www.jcbasimul.com/radio/768/

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新しい年も沢山の挑戦を重ねていく所存です。
皆さま、今年もどうぞよろしくお願いいたします!

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聞く・訊く・聴く

 現在、日系の大手メーカーはじめ、複数の企業で
EQxマネージャー向けの長期プログラムを展開しています。

企業によっても定義は一部ことなりますが、
マネージャーの大きな役割は
「メンバーの力を活かし、チームで成果を上げること」です。

そしてこのメンバーの力を活かす上で必要なことの一つが
人の話を「きく」という行動です。 


■「きく」の3つのステップ

 

「きく」には3つのステップがあります

① 聞く: 耳は傾けている 話は耳に入っている

② 訊く: 興味のあるところだけ聞いて、興味のあるところだけ質問している

➂ 聴く: 相手に心を傾け、相手の期待を汲みながら聴いている 


話している側からすると、
「話しているのに、心ここにあらず、全然聞いてないな」の状態は①
「話しているけど、私が話したいことは関係なく、興味あるとこだけ質問
 (詰問)される」状態は②
「話していて、しっかりと聴いてくれて、自分のことを理解して
気持ちを汲んでくれている」状態は➂です。 

もちろん、目指したいのは➂の「聴く」です。

私自身がこの3ステップに気づいたのは、
自分の「きき方」がほぼ①か②だったことに気づいたからです。
もちろん、仕事でコーチングの時には意識的に➂を発揮していますが、
家族や甘えが入ってしまう場面では①か②だったなぁ。。。と
深く反省。それ以来、私は自分のプログラムでもこのステップを紹介し、
3年ほど前からワークなどで体感していただくようにしています。

先日は、鎌倉市役所職員向けの「1on1ミーティング研修」でも実施
しています。とっても好評でした!→ 

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■「きく」を学ぶ 

面接、ミーティング、そして1on1 と、
組織の中のコミュニケーションは話す・きくが主体です。
「話す」訓練は世の中に比較的多くありますが、
「きく」訓練はあまり聞いたことがありません。

私自身、社会に出てからプレゼンテーションの研修を受ける、
または、発表について上司からフィードバックをもらうなど「話す」
レーニングをうけたことはあります。一方「きく」については
具体的なトレーニングを受けたことはありませんでした。 

ですが、実際に自分自身がリーダーや管理職として
メンバー一人ひとりと関わり、チームで成果を出す際に
最も必要な力は「きく」スキルではないでしょうか。

コミュニケーションとは、
発信と受信を通し、互いに「意志を伝えあい」「交流を図る」
ことです。発信のスキルを学べると同時に、受信もスキルがあり、
私たちは学ぶことができます。 

■「きく」マイルールをつくる 

現在教えている短大の授業では、
「はなす/きくのマイルールをつくる」という課題があります。

スピーチなどで人に自分の考えや意思を伝える(はなす)時、
そして、人の話を受信する(きく)時、それぞれにどんな
マイルールを定めるかを言語化していくものです。

多くの学生が「きくルール」として
眼を見る、うなずく、表情に気を付けるという聴き手の
ノンバーバルスキルを挙げていることに
驚くとともに、とても嬉しく感じました。

それは、私自身が「きく」ことが不得手だったところから
少しずづても「聴く」ことに注力し、相手の反応の変化を感じ取ったのは、
自分自身のノンバーバル行動の変化があったからだからです。

「聴く」ワークを本格的に導入した今年は、
「きく」に関する素晴らしい本も世にでました。
『LISTEN』は「きく」という行動を知性豊かな創造力に変えることができる視点、
方法とともに素晴らしい事例を紹介している書籍です。「きく」に興味を
もった方には、ぜひおススメする一冊です。 

 

 

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「表情」は誰のもの?

EQやリーダーシップのトレーニングの中で、
相手の感情を知るには?の質問をすると最も多い解答の一つは、
・相手の表情を見る  です。
確かに、私たちは相手の感情や機嫌を察する際に最も参考に
するのが「表情」です。

・顔色をうかがう

という言葉は、まさに相手の表情からその様子を予測することです。

 

■表情はだれのものか?

少し前、一日の仕事を終えて鏡で顔をみたら、
疲れ切った酷い顔をしていました・・・ 
「こんな疲れ切った機嫌悪そうな顔、こりゃ誰も話かけたくないわ」と
自分でも思うほど。顔というより、表情の問題なのです。

顔の造形を言い出したらキリがないですが、
ここは顔の造形のことは横に置きましょう。

人に与える印象は「表情」が決めています。

どんなに強面な人でも、明るい表情はつくれます。
逆に、
どんなに造りの美しい顔の人でも、醜い表情にもなります。

相手の気持ちや感情を知るソースの一つが「表情」であるなら、
私たちは、この「表情」を相手に与える印象の一つとして
捉えることもできるのです。


■ポジティブな表情がポジティブな関係をつくる

同一人物による表情の魅力評価を測定した研究*では、
・ネガティブな表情(悲しみ顔)と
 ・ポジティブな表情(幸福表情顔では、
ポジティブな表情の方が倍の魅力度が高くなることが
分かっています。

これは、一般的な認識と合致するものではありますが、
私たちは自分の表情が相手や周囲に対して影響を与えている
ということを、あまり意識しないままの人も多いのでは
ないでしょうか。

*参考:表情顔の魅力評価に関わる心理的要因(『知能と情報』2011)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsoft/23/2/23_2_211/_pdf/-char/ja

 

■感情は伝播する 

ある企業で管理職向け1on1プログラム(面談研修)
で、本部長さんからこんなことをうかがいました。

 ”顔が怖いって昔からよくいわれてさぁ、
 部下があんまり話してくれないのは、ちょっと怖い感じなんだよ。
 しょうがないよねー” 

つまり、部下が話をしてくれないは、自分の強面な顔が原因であって、
自分はこれ以上できることがないよ、ということだったのです。

この時、「表情は誰のものか?」という上記の問いを会場にいた
管理職の皆さん(90%以上男性、45歳以上の方)に投げ、
クラスでディスカッションしました。 
結果、
顔の造形は変えられないけど、表情は自分の意思で変えられるよね、と。

この研修が終わった後、数週間してこの本部長さんからメールを
いただきました。

「あの研修後、部下との面談の時に自分の感情を意識して
 ”表情”に気をつけるようにしました。少しずつですが、部下の
 発言量が増え、相手のことを知る機会になっています。
 ”表情はだれのものか?”という問いが、本当によかったです。
 組織開発に活かし、よりよいチーム作りを加速していきます。」


感情は、表情によって伝播します。
自分が相手に感じている気持ちは「表情」によって伝わります。
私たちは、相手とどんな関係をつくりたいかを想い、
表情を選ぶことができるのです。
だから、表情は相手への意思でありプレゼント、そう感じています。 

「表情はだれのものか」ぜひ皆さんも周囲の人と話してみては
いかがでしょうか? 

★動物にも表情があるそうですね
こんな表情を見たら、思わずこちらも笑顔になりますね

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次回は 11月25日の開催です

 





オンライン授業をデザインする

大学の授業も3週目が終了しました。

企業との仕事はほぼ全てがオンラインになっている中ですが、
学校の授業も、オンライン授業も初めての挑戦の中、
私も、TA(Teaching Assistant)の先生方も
ハラハラドキドキの連続です。
今日はこのハラハラドキドキな挑戦、
「オンライン授業」についてご紹介します。

 

■オンラインと対面授業は何パーセントずつですか?

学校の授業がスタートする前に、教員は「シラバス」を作成します。
シラバスとは、講義要項のことで授業計画を学生、学校に向けて
明らかにするためのものです。

学校の授業といえば、以前は「対面」が当たり前でした。
ですが、今回コロナ禍でスタートした授業は、シラバス作成の段階から
「オンラインと対面の授業は何%の割合ですか?」という質問項目が
ありました。

もし、私が大学の授業担当するのが3年前だったら、
この質問はもともとなかったことでしょう。
教員も生徒も登校し、同じ建物の中で授業を受ける、多くの人が
想像する「これまでの学校」のです。
コロナの影響は学校生活を大きく変え、
「いつかITとかで授業受けたりするのかな。そうなる日がくるのかも」
と描いていた未来の学び方が、教員にも生徒にも一気にやってきたのです。

 オンライン授業90%  対面10%
 ただし、感染状況によってはオンライン100%とする 

私の時代とはだいぶ大学授業も変わるんだな、、、と思いながら
シラバスに記載してから約半年間。
私達教員チームは ”はじめての完全オンライン授業”
に向けて、試行錯誤とトライ&エラーな時間を続けています。

 

■EdTechの広がり

コロナによって生じた学校生活の変化は、当初はネガティブ要素が圧倒的でした。
学生達にとっては、「学校に行けない事」が、そして教員にとっては
これまでの教授法や授業コンテンツの「移し替え」が困難であることが大きな
要因です。特に、教師側にとっては、「移し替え」だけでなく、
これまでとは全く異なるプラットフォームから授業をデザインする
必要があり、
 ・新しいプラットフォーム転換への心理的ハードル
 ・限りある時間と人員の中での転換へのプレッシャー
が大きな課題です。

ですが、これはよーく考えてみればかつて私たちの生活が大きく
”馬”に依存していた時、”自動車”というツールが出現した時に似ているかも、、、
なんてことを考えました。

最初は愛着のある”馬”からの転換に抵抗していた人々も、
一度”自動車”の便利さと新たな価値に魅了されていきます。
既存の方法とは別の価値を発揮する新たなツールは、
自分たちが使いこなすことでより新たな価値を生むことが分かるのです。

これまでとは違う価値が、明らかに新しいツールによって生み出された!
私たちにとっては、「学校での学び方」がテクノロジーによって
異なる種類の価値に転換される機会つながったのです。

教育の世界にテクノロジーを取り入れ、教育領域にイノベーションを起こす
ビジネス、サービスなどのことを総称して EdTech と呼びます。
教育のIT化といった機能面を超え、そこに関わる教員と学生、
教育に関わる全てのステークホルダーを巻き込んだ変革が今起こっています。
実は、コロナ以前より日本以外の国ではこのEdTechは急速に進められており、
アメリカ、中国、インドなどでは、大きな市場としてすでに確立されています。

日本でも、実は文科省が2020年までに全ての小中学校で一人一台の
タブレット端末の導入を目指すという指針を出し、
2018年には経産省が「『未来の教室』とEdTech研究会」を立ち上げています。
つまり、意識はあっても他国に比べて後発気味だった日本の教育界は、
コロナによって、いきなりの急速な教育デザインの変革を求められたのです。

それはもう、現場大変です。
大変ですが、新しいツールを使うのは面白い。
試行錯誤の連続ですが、学校の教員として大きな転換を経験できることに
今は感謝しているのです。

 

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資料出所:経済産業省 商務・サービスグループ参考資料(H.30 1月19日)

■数年後には肩を並べる社会人 

・周囲に惑わされず、自分と向き合う時間がもてること
・世界中どこにいる人とも繋がれ、相互に意見交換ができること
・学生が先生とフラットな関係で話ができること 
・自己の学習記録や成果物を見ながら、課題に取り組めること 
などが、私が捉えているEdTechによる学生のメリットです

 

一方、教員側のメリットとしては、
・場所の制約なく、多くの学生とコミュニケーションがとれる
・学生の学びの進捗が記録され、習熟度理解が可能になる
・学生一人ひとりとオンライン上でコミュニケ―ションがとれるようになり、
 学校で「まつ」よりもアプローチがしやすい面がある
・スライド、フォーム、動画、チャット、ジャムボード、フィードバックなど、
 多様なツールを学習目的に合わせて使い分けできる 
などがあげられます。

学生たちは、「学校に行く」日常から「Zoom授業に出る」
への変化をしなやかにという学校生活への変化を、しなやかに
彼らの生活に取り入れています。

そしてかつてのレガシー的な「学校」を引きずってしまう私たち教員に比べ、
この現実を素早く受け入れ適用させる学生たちの柔軟性とスピード感には
脱帽です。今のところ、授業、課題だし、課題提出、フィードバックなど、
私たち教員側がおっかなびっくりトライすることを、学生たちは軽やかに
受け入れ、授業を一つひとつこなしていきます。

この柔軟性とスピード感をもった学生たちは、あと数年後に私たち社会人の
仲間となるのです。「前は良かったよなぁ、みんなで集まってさぁ」を経験せず、
「いつでもどこでも誰とでも、必要な時に必要な人と集まって課題を解決する」
人たちが私たちと一緒に働くことになるのです。

昭和・平成世代の私たちは、新たな価値観をもったEdTech世代と
協働し、新しい価値を生み出せるよう、WorkTech(働き方xテクノロジー
に向けたパラダイム転換が必要ですね。  

人間が生み出したテクノロジーは、柔軟な視点と行動の積み重ねで
人間が使いこなしてこそ活きると感じているここ最近です。 

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