現在、某企業でマネージャー(管理職)向けのDiversity&Inclusion
ワークショップを展開しています。
現場の「モヤモヤ」を現場で解決するこのワークショップは、
毎回様々な発見や気づきにあふれていて、企画&ファシリテーターとして
参加するのが毎回楽しみなワークショップです。
■ 成功事例が信用できない
そんな中、とても興味深い「モヤモヤ」が共有されました。
「会社から紹介される”成功事例”は、既に成功しているものだし、
会社が考える成功に沿った”作られた”ものである匂いがして
信用できない・・・私達にとって活かせると思えない」
確かに、会社が”成功”と定義しているから会社の”成功事例”です。
私自身も振り返ると、会社からの”成功ストーリー例”を紹介され、
同じ仲間として賞賛の気持ち、と同時に上手くいかない自チームとのギャップ
を抱いてしまっていたモヤモヤな気持ちを思いだしました。
と、同時に、事業会社で人事・広報を担当し、成功事例記事を作成していた
私としては、耳の痛い話でもありました。
このモヤモヤ、本質を考えていく点でとてもよい議論に
つながっていきました。
■ 成功事例より、挑戦事例
私たちの日々の活動は、一緒に仕事をする人への想いや期待で
詰まっています。
こんなことを一緒に達成したいな、
こんな世界を創りたいな、そのために
あの人にもっと本来の力を出して欲しいな、
あの人に自分の良さにもっと自信をもって気づいて欲しい、、
現場のリーダーの方々は日々ちょっとした工夫、声かけ、変化に
挑戦しています。起こった事象を「成功」とするかは、
小さな工夫を重ねた先にどんな世界を描くかを他の人とイメージ
していた度合が高い場合で、
「成功でない」とするのは、小さな変化に意識を向けず、どんな
世界が成功なのかを共有できなかった場合の違いです。
そこに小さな工夫と行動が日々あることは共通だったりします。
日々の小さな挑戦の積み重ねが、私たちが描く世界につながることは
確かなのです。だから、
そこで、議論を聴いたうえで私からの提案は、
”「成功事例」よりも「挑戦事例」で発信しませんか?”
これには沢山の賛同をいただき、明日からこの企業の
「挑戦事例」の発信が楽しみでした。
■挑戦事例 第一号報告
終了後、参加者の方から私信でいただいたメールには
「”挑戦事例”早速試してみました!
先日参加した池照さんのワークショップで得たミーテイングのやり方
についての解決策を試そうと考えている」とチームに宣言し、スタートした
という挑戦です。チームメンバーからも「それならぜひやってみたい!」
「そんな風にチームを想っててくれてるなんて嬉しいです!」と
反応があり、現在宣言通りにミーティングのやり方を変えて日々挑戦中とか。
D&Iの取り組みに唯一の正解がある訳ではありません。
唯一あるのは、関係性を創ることに目を向けた日々の挑戦事例の
質と量を意識的にデザインすること、これが私達が取りくめることです。
日々の取り組みを「挑戦事例」として積み重ね、
仲間とシェアしながら進む取り組み、ぜひ皆さんも一緒に挑戦しませんか?
「成功」にするのは、私たち次第です。
今回のワークショップテーマの一つは「ドアを開ける」です。一人ひとり違う多様な心のドアがあって、開け方も人それぞれ。私の最近のドアはもはやドアでなく「のれん」限りなくオープンで、風に吹かれて心をオープンにするイメージです↓
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