日々是Is'+ (アイズプラス代表 池照ブログ)

Is'+の視点による人事、キャリア、その他もろもろについての徒然 ver.1

感情ライフラインチャート 

年度末の3月最終日曜日、
NPO法人SOCC(ソサイエティオブキャリアコンサルタント)主催の
セミナーで登壇させていただきました。
【キャリアコンサルティングに活かすEQ(感情知性)】


当日は、桜が咲き始めた日曜日の午後にも関わらず、
想定よりもかなり多くの方にご参加いただきました。

もともと、弊社のEQ入門セミナーなどでも EQxキャリアは関心度の高い
テーマ、今回はキャリアコンサルタントの皆さんと一緒に実際のコンサルティング
に活かす考え方やスキルを一緒に学べる機会として、私自身がとっても
楽しみにしていたものです♪ 

その中で、ご紹介した「感情ライフラインチャート」に高いご関心を
いただきました。私が大学の授業でも活用しているこのチャートについて、
ご紹介します。 

■感情ライフラインチャート

ライフラインチャート」は、キャリアデザインやリーダーシップ研修
などでよく使われています。
自らがこれまでの人生を振り返り、幸福度、充実度を主観的に線で
表現していくもので、自分の歴史が客観的に理解できることや
自己分析にとても有効な方法の一つです。学生、社会人など様々な
場面で使われています。

通常は、人生に起こった「出来事」を中心に記し、
「出来事」について自分を振り返ったり、他とシェアしながら
進めていくのが一的です。

「感情ライフラインチャート」は、人生に起こった「出来事」に
その時感じた「感情」をアイコンに作成し、起こった「出来事」
だけでなく、その時の自分の「感情」を振り返り、自己理解や
自己分析に活かすものです。
「感情」は喜怒哀楽という誰もが知っている代表的なものから
スタートします。

私はこれを、以下で紹介する大学の授業で導入し始めましたが、
「感情」を記すことで様々なメリットが生まれています。

「大学入学!」という出来事は同じでも、その「出来事」が

嬉しい!:希望の大学に入れた!
     やっと一人暮らしできるーーー! 人もいれば


哀しい : 実は第一志望でなく、不本意、、、
     親元を離れることが不安で寂しかった という人もいます。

出来事だけでは、その奥にあるそれぞれの感情からの
反応は分からないものです。 

以下は、弊社メンバーの例です(年齢層が高い、、💦)↓

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■感情マネジメントを学ぶ 

「感情ライフラインチャート」は、
私が教鞭をとる山野美容芸術短期大学の授業で取り入れています。
1年生を対象に、必須科目として「感情マネジメント」を教え初めてすぐに
驚いたのが、「感情」に対しての関心度の低さです。
それもそのはずです、私たち世代も含め、日本ではまだまだ学校生活の
中で「感情」に着目し、学ぶ機会はほぼありません。

最初はポカーンとしていた学生達ですが、「感情ライフラインチャート」を
互いの自己紹介のパートで導入したところ、自分を知り、互いを知る
とてもよい機会につながりました。

・「ほんとに嬉しかったことだったな」って思い出した!
・「短大入学!」は一緒だったのに、友達と感情が逆でびっくりした!
・同じ「楽」でも、自分と他は出来事が違っていて面白い 
・同じ感情でも、種類が違うなぁっと感じた

などなど、自分の人生を「感情」という視点から俯瞰することで
自分の感情に気づき、周囲の人との関わりに気づき、また
その感情が他の人と感じ方や感じるきっかけが異なることに
気づいていきます。

彼・彼女等は、人生ライン自体が20歳前と若い方がマジョリティ!
人生の長さは私を含む講師陣の半分以下です。それでも
約18年の人生には沢山の喜怒哀楽がつまっていることに気づき、
自分を知り、互いを知ることでワークも盛り上がってました! 

自分自身が多様な感情をもっていたことに気づいた彼らは、
次の授業から感情と感情マネジメントについて学んでいます。


■キャリアコンサルタントの皆さんとともに 

今回の登壇にお集まりいただいたのは皆さん資格をもつ
キャリアコンサルタントの方々です。
キャリアコンサルティングは、人のキャリアに寄り添い、
その方のキャリア開発や能力開発を支援する専門職です。

私自身も企業での採用担当やキャリア開発担当として、
これまで3万人以上の方々とご一緒してきましたが、
3万人いれば3万通りのキャリアストーリーがありました。
「出来事」は一般的なことでも、その奥にある「感情」を
読み解くことで、一人ひとりの原動力に触れ、理解が進みます。

キャリアは外的な要因(報酬や役職などの分かりやすいもの)、そして
内的な要因(価値観や働きがい、感情などの本人の内的で外には分かりにくいもの)
の両方の要素があります。出来事はあくまで外的な側面であり、
一方にある内的なものは感情から読み解くことができるのです。

実際に、「感情ライフラインチャート」を活用することで、
・クライアントとラポールの関係(心が通い合う関係性)がつくれた
・クライアントをより理解することができた
・「感情」を起点に話すことで、本人のキャリア感が明らかになっていった 
など、ポジティブな効果が生まれています。

セミナーにご参加のキャリアコンサルタントの皆さん、
もしよろしければこの感情ライフラインチャートを活用してみてください♪
そして、感想やフィードバックをお聞かせくださいませ!

★EQとキャリアということで、
アイズプラスでは、Re-bootEQコーチとして キャリアをテーマに
EQコーチングも実施しています。こちらも毎月、様々な方にご利用いただいて
いるもの、広がりを感じています↓

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【アイズプラスからのお知らせ】

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感情マネジメント――自分とチームの「気持ち」を知り最高の成果を生みだす


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+1(プラス1)

弊社のビジネスパートナーでもある 経営者JPの井上社長との
対談記事がリリースされています。
テーマは、【ダイバーシティの実現と、感情マネジメントを活かした組織作り】
私がこれまでに企画・実施してきた
EQ(感情知性)をベースとしたダイバーシティインクルージョン
文化浸透施策と組織作りついての賑やかな対談となりました。

記事は3月中に毎週1本ずつ計4週に渡りご紹介いただき、
この度、これを総括したサイトも作っていただきましたー!

(こちらの記事の一部は有料会員向けです) 

経営者JPの井上社長とは、もう15年ほどのお付き合いになります。
独立直後にリクルートエグゼクティブエージェント(旧:リクルートエックス)の
人事制度構築プロジェクトに入らせていただき、当時この会社の役員だったのが
井上社長でした。毎週のように、リクルートのヘッドハンター集団である会社の
強みを活かす人事制度構築に際し、互いに「ヒト」と「組織」に対して
真正面から向き合いながらプロジェクトをご一緒させていただきました。

対談記事には大きな反響をいただき、4/21には対談イベントを予定してます。
「多様性と感情マネジメント」にピンときた方は、ぜひご参加を♪
詳細&お申込みはこちらから→

経営者力診断スペシャルトークライブ:ダイバーシティと感情マネジメント| KEIEISHA TERRACE



プラス1の視点 

今回、企業や社会のダイバーシティの実現に向けて、
井上さんと様々な切り口で人材面、そして組織風土面から話を進めることが
でき、あらためて思い出し感じ取れたことがありました。

ダイバーシティ(多様性)が目指すのは、
個人や組織の中に選択を増やすこと。
選択を増やすことが、自分達の行動を一ミリでも前に進ませます。

最近、多くの企業のD&I(ダイバーシティインクルージョン)のご担当や
経営者と話をする中で感じるのは、
D&Iの正解を追うがあまり、すでに他が実施した
D&I実現のための正解を探してしまっている現状です。 

自社や自身のD&Iの解は、
誰かや他社が示すものの中にそこに向かうヒントあれど
解はありません。正解でなくても新たな「選択枠」を
見出そうとすることが、自身・自社の今の「解」につながります。

井上さんと熱く盛り上がった最後に、
「大切にしている言葉」を聞かれました。
私が大切にしている言葉は 「プラス1」です。

取材最後に、以下のようにまとめていただきました!
・・・・・

もう限界かなと思った時に、
「プラス1・もう一人相談してみよう」
「プラス1・もう一つ上の視座で考えてみよう」
「プラス1・もう一つ横の視点で捉えてみよう」
「プラス1・もう一つ異なる意見を求めてみよう」
と、行き詰まった思考の打破に活用されているとのこと。それでも難しかったら
「プラス1・みんなで笑う」と決めていらっしゃるお話も心に残りました。

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この「プラス1」という言葉は、
EQxリーダーシップ開発プログラムをお届けする際にも
よくご紹介しています。

上手くいかないプロジェクトになった時も、
仕事と家庭の両方が上手くいかずにどん底の気持ちだった時も、
信頼していたパートナーから嘘をつかれて大金が入ってこないなんて
トラブルに合った時も、この「プラス1」という考え方と行動で
切り抜けることができたり、視点を変えることができています。

「じゃ、一回笑ってみよっか」

どうにもならなくなった時、
この言葉で状況や雰囲気がガラッと変わり、
チームが前向きになれたのです。

限界かなと感じたら、
プラス1の選択枠や相談する人を書き出してみてください。
きっと、現状から1ミリでも前に進み、一緒に笑うことを
選択できるきっかけを作ってくれます。

さて、3月ももう終わりです。
新しい期がはじまり、新たな挑戦に向かう人も多いことでしょう。
私も新たな挑戦が始まります。
「プラス1」という言葉、自分自身にプレゼントして進みたいと思います。

・・・・・

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大人の学びで得られたこと  

先週土曜日(3/12)は
法政大学大学院小川孔輔教授の最終講義でした。
小川先生は、私が大学院に通っていた時代に
マーケティングの授業で大変お世話になった先生です。
定年退職して新たなチャンレジをする節目の授業ということで、
オンライン&リアル合わせて300名もの方が参加してました。

www.im.i.hosei.ac.jp

マーケティングって何? 

「大学院に行って経営を学ぼう!」と決めたのは
社会に出てから約14年たった頃でした。

目的の一つは、人事視点から経営を学びたい!でしたが、
それと同じくらいの気持ちで渇望していたのが
マーケティングを学びたい」でした。

当時の私は、人事の仕事をすればするほどに、
自らの考えていることや人事部門の行動にマーケティング視点が
不足しているのではないか、、、、と
勝手に仮説を立てていました。
それは、
人事という項目が経営会議内で優先順位が高くない(こともある)、
非常にいい能力や特性をもっているのに上司や会社に認めて
もらえない人がいる、または上手くアピールできない人がいる、
このようなことを何度も経験し、これって、マーケティングなるものを
勉強すると解決できるのではと感じたことがきっかけです。

マーケテイングはどうやら経営の要らしい、、、
人事という仕事をもっと経営に近づける、
社員(人材)の価値をもっと高めていく、
そんなことを目的に法政大学大学院に入学したのです。 

小川先生のマーケティング授業の思い出は、
・ものすごい量の資料、書籍の読み込みによる基礎的な理論の理解
・実際のフィールドワークで得るデータの扱い方の習得
・先生や仲間の活動の幅広さから得る思考と経験の広がり

未だに「マーケテイング」には難しさを感じています。
「ありたいな」という姿を描き、愛する製品やサービスが
その姿になる過程を試行錯誤する「マーケティング」は、
私にとって愛情を伴うプロセスそのものです。

まるで、子育てのような、不思議なプロセスです。

こんな解釈が自分なりにできるようになった大学院の経験は、
その後の自分にとって予想以上に活きるものになりました! 

■大人の学び 

私が大学院進学したのは年齢的に30代中ごろ、
息子が3歳の時です。当時は、オンライン授業などはなく、
学校へは「通う」ことが当たり前な時代です。
3歳子供の子育てをしながら通えるとこを探した結果、唯一
保育園の送り迎えに間に合う範囲内の大学院が法政大学でした。

保育園に子供を預けるために見つけ出した法政大学では、
小池和夫先生(法政大学名誉教授)に担当教授として
ご指導いただき、私にとってそれまでの価値観を変える経験
となりました。
先生は数年前に亡くなってしまいましたが、私のもとには
赤いインクで修正とコメントでいっぱいになっている
修士論文途中のものが段ボールいっぱいに残されています。 
先生は、私の論文のめちゃくちゃさを諭しつつも、いつも
「あなたは面白いですね~」っと私のちらかった思考に
質問を投げ続けてくださってました。お陰で、書き上げた論文は
優秀賞をいただき、根気強くご指導くださった先生に心から感謝しています。 
小池和男 - Wikipedia


私にとって大学院での学びは、
・「これまで」の実務経験を体系的に整理できたこと
・「これまで」の価値観をいったんゼロから考えなおすこと
・「これまで」に築いたネットワークを俯瞰できたこと 
を経て、
・「これから」の仕事の重点項目が自分なりにわかったこと
・「これから」の仕事との距離感を調整できたこと
・「こらから」の仕事と人生をリセットして進むことができたこと 
が大きな変革でした。

行く前は、仕事に活かすことしか考えていませんでしたが、
修了後は人生を含め「学び」に対する捉え方が大きく変化しました。
何も、学校に行くことだけが学びではなく、学校での学びも含め、
経験の幅を広げることが「学び」そのものと気付くことができました。
 

「大人が学ばない」と言われる日本ですが、
これは、「学ぶ=学校に通う」という思い込みからくるものもあります。
私の周りには、多様な形で「学び続ける」大人が多くいます

rc.persol-group.co.jp

 

ヒトから、本から、地域活動から、コミュニティから、家族から、そして

仕事から、これらすべてを「学び」として活かす先人がいます。

彼らは確実に、若々しく、感情に穏やかで周囲を惹きつけます。

学位や学歴が欲しいなら教育機関での学びは必要ですが、
「学び」は経験から自分自身で得るものです。
「学び」を大きくとらえ、多様な経験を人生に取り込むことが
これからの人生をイキイキとさせていくヒントにつながる、
「学ぶ」をいったん自分の中で整理できた私は、
今そう確信しています。


私を指導してくださっていた時にはすでに70歳を超えられていた
小池先生は、とてもお忙しい中でも韓国の大学から声をかけられたと
すぐに韓国に出向き、企業からの要請や質問にも気軽に応えてて
いたことが印象的でした。論文の指導にうかがう時にはいつも私の
息子のことを気遣って下さり、何度か3歳の息子を連れて研究室で
遊ばせながら指導を受けていました。子育てのちょっとした愚痴を
口にする私に、「母親になれる経験というのは素晴らしいことだよ」
と私を元気づけ、「いつもジュースをくれるおじいちゃん」と、
21歳になった息子はいまでもそう小池先生のことを覚えています。

先週、最終講義を終えられた小川先生は、自らの研究者キャリアを
振り返り、
・長期視点で自分のキャリアを捉えること、
・挑戦をつづけることが大切 

と説いてくださいました。
先生はこれから、「作家」としてのキャリアを歩まれるとのことです。
これも本当に楽しみな挑戦です。
先生の作家としての第一弾著書はこちら、『青いりんごの物語』です。
想いのあるビジネスモデルをストーリーで読み進めることができる一冊です。

学校に行くだけが学びじゃないと教えてくれた学校通いの経験。
学校で出会った先生方からは、学び方だけでなく生き方を学びました。
私も、先生のような「学びと挑戦」を続けていきたいと思います。 


青いりんごの物語 ロック・フィールドのサラダ革命





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あなた自身のWell-beingから始めよう!

3/18開催予定!
【女性リーダーのための周囲を巻き込むコミュニケーションスキル】

女性リーダーのための「周囲を巻き込む」コミュニケーションスキル:ビジネス講座は 日経ビジネススクール


日経ビジネススクールでこの講座を担当してから今年は7年目を迎え、
述べ参加人数が500名を超えました。
日経スクールでもこれだけ長期間に多くの人数にご参加いただく
講座は珍しいとのことで、とっても光栄に感じています。

この講座は、講座前にEQI(EQをベースとした行動特性検査)を
ご受検いただき、当日は自己理解をしながら
”周囲を巻き込むコミュニケーションスキル”を学び、
それぞれの現場で力を発揮するためのアクションを考えていくものです。
企業のリーダー職、最近は取締役や代表の方、
団体、行政、NPOなどの組織のリーダー、そして
最近毎回いらっしゃる層としては、医師や裁判官、企業経営者
という女性が集まります。お陰様で毎回ほぼ満席でお申し込みを
いただく講座になっています。職種や役割は様々ですが、皆さん
メンバーや周囲を巻き込み、チームで成果を出すことを目指すという
共通の目的があります。

■なぜ今時女性?

何故今時女性だけをターゲットにしているのか?
本当によく聞かれる質問です。
講座内容に関しては、女性だから/男性だからという内容の違いは
ほぼありません。「女性だけ」が活きるのは、ワーク(演習)の
時間です。まだまだ多くの組織で女性リーダーがマイノリティである中、
何を障害と感じ、どのように心構えを作って対応しているかなどを
共有していただきます。「女性ならでは」という言葉はあまり好きでは
ありませんが、まだまだ「女性同士だからこそ」話せることが多いのも
事実です。特に、この講座には、・社内に女性リーダーは自分一人だけ、
・女性で初めての役職者候補になっている 方も多く、社内では
なかなかこれらの苦労や課題が吐露できません。 

学び内容は男女で違うことはほぼないものの、
女性同士だからこそ、日本の文化的なバイアスの中で仕事をする上での
苦労や課題を話しながら解決に向けて進めることに一定のニーズがあるのです。

それでも、時代はどんどん変化しています。
対象者を誰にするか、毎回日経のメンバーとも議論をして進めています。

■もっと自分を大切にする 

のべ500名の参加者を対象に、この500名をまとめてEQ組織診断を
してみました。結果は以下のような形に。

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これは、何を表しているでしょうか?
検査の結果を忠実に読むと、
・自分の感情状態や心の動きをしっかり把握し、
 自分のこれまでの実績や能力に自信をもち、
 主体的に自分の仕事を進める力が高い
 パワーあふれるリーダー像です。 
・一方、過去の失敗にくよくよしてしまい、
 想定外のことにはイライラを募らせ、
 不安や恐れから思うように自分の力を発揮できない
 ことがあったりする、、、
    そんな傾向も見られます。

この500名の診断から、私は現在日本がジェンダーギャップ指数において
先進国内でずっと最低レベル(順位は156か国中120位⇒前回は153か国中121位)
な理由に仮説をたてています。
講座の中では、この仮説について触れて解説しています。

「共同参画」2021年5月号 | 内閣府男女共同参画局


ご参加される方々へのメッセージの一つは、
あなた自身のWell-being と 違いを力にしよう!
そために、
なぜEQが必要か(Why)、そのための
考え方(What)ややり方(How)を一緒に気づき学ぶセミナーです。

今年も数回の講座開催を予定していますが、
直近は3月18日(申し込み締め切りは 3月8日)です。
ご興味のある方は、ぜひお申し込みをお待ちしております!

EQによって知る自己理解だけでなく、
多様な組織の女性リーダーとのネットワークは、一生ものです。 

詳細&お申込み⇒


このコースのご紹介動画です(リアル開催時のものです)⇒

www.youtube.com

 


周囲と信頼つくるEQとIQ
周囲を巻き込むEQとIQ
周囲と成果をつくるEQとIQ
について、考えていきましょう。

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Diversity&IncusionはDIY(Do It Yourself)しよう! 

2/17  お天気のよい日でしたー🌞
【「違いを力に!」Diversity&Inclusion推進をUPDATE!】として
多種多様な企業・業界のD&I推進、人事ご担当の皆様に向けて
登壇させていただきました。 

ものすごく濃い午後の時間、各社それぞれの課題を持ち寄って
のスタートとなりました。

 

■D&IとEQ 

なぜD&IとEQが結びつくのか?
とよくご質問をいただきます。

ダイバーシティインクルージョンには、その考え方浸透に
いくつかの視点があります。
そのうちの一つがタスク型の人材多様性です。
タスク型の人材多様性とは、人の能力、経験、価値観などに関する
目に見えにくい内面の多様性のことを指します。

このタスク型の人材多様性は、男性/女性などではなく、あくまで
個人のもつ内面の多様性のことを指し、この項目の一つに
「感情」があげられます。「感情」は、それこそが多様であり、
行動の原動力です。なので、「感情」を知り理解することが
一人ひとりの違いや個性を理解することに繋がる、この考え方を
もつことにより、組織の多様性を進めるものです。

例えば、グループ全員が男性で全員が同じ世代、同じ国籍
出身というグループがあったとします。一見、モノカルチャーで多様性の
ないチームに見えますが、そこには経験も、価値観も、視点も、意見も、
そして感情も異なる、それぞれが「違う」人が集まっているのです。
一人一人の内面の「違い」に目を向けることで多様性を実現させるものです。

タスク型の人材多様性を認知するだけででは、「違い」を認識するだけ
になります。この違いをどう活かすか、これがインクルージョンの考え方
と施策につながります。感情は全ての行動の原動力です。と、いうことは、
自分の感情が他と違うことを知り、自身の原動力を知ることで、
自身のリーダーシップ行動に結びつけていくことができます。そして、
自分のメカニズムを知れば、チームのリーダーとしてメンバーに影響力を
発揮することもできるのです。互いの内面の「違い」を活かすために、
D&Iの推進には、EQ(感情知性)が有効なのです。


ちなみに、もう一つの視点としては、デモグラフィー型の多様性と
呼ばれています。デモグラフィー型の多様性とは、性別・国籍・年齢など
属性の多様性のことを意味し、多くの組織ではこちらの多様性を推進している
とも言えます。

■D&IはDIYしよう 

D&IにEQを活用している弊社クライアントの事例なども
紹介しながら、2つ目の大きなテーマである
「組織内でD&I推進をどのように進めていくのか」を
お話しました。

D&I推進と社内浸透には、大きく2つのポイントが必要です。
一つ目は、「自社を知る」こと。
自社の定量データ(デモグラフィー視点 属性)をまず集め、
自社の定性データ(タスク型の視点 現場の声)を丁寧に聴いて
まとめること、そして5年後、10年後にはどのような変化が
予測できるかを把握することです。

二つ目は、これらのデータを用い、
人事課題を「経営」課題にしていくことです。
ただデータを並べて訴えるだけでは、難しいでしょう。
まずは私たち自身が、この課題の解決がどんな世界を
つくるのか、本気でストーリーを語ることが必要です。

なぜDiversityなのか?
なぜDiversityが必要なのか?
なぜ今始めるのか?
これらの問いに自分たちで答えていくこと、そして
どんな順番で誰の手を借りてこれらを達成するのか、
考えて整理することはたくさんあります。

唯一の正解や事例はなく、
まさに自分達の打ち出し方をつくる=DIYなのです。

かなり活発な議論の場となり、
それぞれが「明日から取り組めことを」を
持ち帰っていただくことができたようです。
本当に素晴らしい機会となりました!
エナジースイッチの皆様、
ご参加の各企業の皆様、ありがとうございました!

修了後のアンケートの一部をご紹介します⇒
・感情を経営資源として活かす視点。
 EQをどのようにチーム、ビジネスにつなげるかが参考になった
・EQについて視野を広げることができた。
    D&I推進について多様な意見交換、事例推進のヒントを得ることができた
・ストレスフリーで参加できた 
 IとWeを分ける点など、池照さんの話が分かりやすかった 

・・・

エナジースイッチ様で作成されたレポートを添付します。
D&I推進にEQを活かしてみたい等、ご質問などはお気軽にお問合せ下さい。


■第2回 エナッチカンファレンス 
オンライン勉強会 「違いを力に」

https://acrobat.adobe.com/link/review?uri=urn:aaid:scds:US:362d1498-4291-3a41-bce0-7b770d1a3d06

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チームの力を開放させる感情マネジメント 

これからの組織ゼミ

「これからの組織ゼミ」は、
COVID-19を経て急激に働き方と生活様式の変化が求められる中で、
企業はいかに現在の変化に合わせた組織づくりをしていくべきか?
について学びを深めるポッドキャストラジオ番組です。
今回、パーソナリティの中村真広さんにお声がけいただき、
「チームのポテンシャルを開放させる感情マネジメント」として
番組に出演させていただきました。

ポッドキャストラジオ⇒AnchorとSpotifyでどなたでもご視聴可能です。
■Anchor

anchor.fm

Spotify

open.spotify.com


■対話を可視化する「emochan」

実は、パーソナリティの中村真広さんとは、互いの「感情」
への関心からご縁がつながりました。
「場の発明」として不動産ソリューションなどを展開する㈱ツクルバを立ち上げ、
企業活動の中で自身の感情やメンバーの気持ちと向き合うことの大切さに気付かれます。この気づきを、書籍としてまとめて出版されています。
『自分とつながる。チームとつながる。
 :エモーショナルなつながりがつくる幸せな働き方』
 

自分とつながる。チームとつながる。: エモーショナルなつながりがつくる幸せな働き方


同時に、ご自身の体験から、リモートワーク上でチームの対話を
オンライン上画サポートするツール「emochan(えもちゃん)」を開発し、
今月リリースされたばかりです♪
emochan ⇒ https://emochan.jp/

昨年秋に共通の知人から
「池照さんと同じようなことを考えて発信している方がいる」と
紹介いただき、早速書籍を手に取ってびっくり!
まさに、同じようなことを感じ、考え、発信をしていた方が
いらっしゃった!と。
そして、実は中村さんも私の書籍を手に取って下さり、
同じように感じて下さっていたとのこと。
恐縮しきりですが、嬉しかったです。

中村さんは経営者として第一線でマネジメントを「直で」
実施されてきています。その方が気づく「感情」と向き合う大切さには、
チームをゼロからつくってきたからこその工夫と試行錯誤が
ありました。理論からの検証でなく、まさに現場からの創出による
感情マネジメントの実践者です。

■超感情的なチームづくりを目指そう 

ポッドキャストでは打ち合わせからかなり意気投合し、
互いに「組織における感情の大切さ」で持論や事例を紹介し合い
話が盛り上がりました。

最終的に共感したのは、
「超感情的なチームづくり」をもっと世にひろめること!
「感情的」は、ネガティブにとられがちですが、
これから私たちが目指すのは「超感情的」なチーム作りです。
自分の気持ちを見失い、人を意図せず攻撃してしまう”感情的”でなく、
自分とメンバーの気持ちを知り、意図をもって働きかけて行動することで
感情を活かすことが”超感情的”です。
これからのチームには、”超感情的”なチーム作りを目指すことが、
互いの感情を活かして心豊かに働くことに繋がります。

人事コンサルタントではない、現場のプロである経営者が
現場で気づいた自分と、チームとエモーショナルなつなががりを
つくる視点、ぜひ気になる方は中村さんの本をお手にとってください!
私も、次の3連休にあらためて読み返してみたいと思います。

 

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ノーブルゴールとか夢とか、もってる方がいい?

2022年年明けという時期も重なり、
複数の企業で「夢」や「目標」についてのワークショップを
担当させていただいています。 

それぞれがグループになって対話を進める中、気付いたことがあります。

夢、目的、目標・・・・ 様々な言葉ありますが、
同じ組織にいても定義がバラバラです。
主語が「会社」や「組織」であれば同じ定義がありますが、
個人の夢や目標では、何を話したらいいのか、、、と
一瞬困ってしまうということです。 

■ 夢はもつべきだろうか? 

昨年からプロジェクトをご一緒しているチームでは、
現在「EQダイアログ」と称して組織開発を目的とした対話のセッションを
継続的に実施しています。
毎回、正解のない「問い」をたて、対話を通してEQ発揮を実践していくものです。

今回の「問い」は、【夢はもつべきだろうか?】です。

・夢って子供の頃になりたかった職業?
・子供と居酒屋でお酒飲みたいな、でもこれは夢じゃないか。
・かわいいおじいちゃんを目指している 
・温泉にいつでも入れる家にすみたいなぁ 
などなど、様々な発言が出てきます。
時間軸、レベル感、大きさなど、皆バラバラです。

皆さんが話しているのを拝見し、私が気づいたことが一つあります。
それは、誰もが「夢(のようなもの)」を語る時、
そして誰かの「夢(のようなもの)」を聴く時、
双方がとっても嬉しそうで笑顔だということです。

夢はあってもなくてもいいと思います。
ですが、夢とか、夢のようなものを語る時、
人は皆未来を見ていて、総じて笑顔であることが事実です。 

夢はあってもなくてもいい、でも
夢(のようなものも含め)を語り合う時間はあった方がいい、
これはイキイキとした表情で話す皆さんをみて感じた 私なりの回答です。

■ ノーブルゴールの追求 

EQのコンピテンシーの一つに『ノーブルゴールの追求』
があります。ノーブルゴールとは、”人生の道筋となる目標”のことです。
ノーブルゴールについては、すでにブログを書いていますので
こちらもご覧ください
→ 

数年前にシリコンバレーで世界から集まるEQトレーナーの皆さんと
ご一緒した際、ノーブルゴールについても対話する時間がありました。

そこで聴いたそれぞれのノーブルゴールは、

・孫と一緒にうちの庭で野菜作りをして一緒に料理をする(アメリカの方)
・EQの概念を私の国の教育改革メニューに入れる(南アフリカの方)
・子供たち誰もが自分を肯定的に語れる世界をつくる(ハワイから来た方)
・家族を一番大切にした時間の使い方を選択できる仕事をする(カナダの方)
・小さい時から海辺で暮らすのが夢だった(アメリカの方)
・・・・
こちらも、時間軸も、レベル感も、大きさもバラバラでした。
日本人のチームとの違いは、互いに話すまでの時間です。
このようなことを話すことに慣れている彼らは、躊躇なく、すぐに
話し始めた方が多かった。そして私達日本人チームと同じように、
ノーブルゴールを語る人は笑顔であり、
聴く人も嬉しそうな笑顔だったことが印象に残っています。

つまり、私が昨日、日本のチームの対話で聴いた話と
ほぼ同じだったのです。

ノーブルゴールはそのままで訳せば「崇高な目標」になります。
”崇高な”と言われると、視座高く立派な目標を言わなければならない
と想いがちでが、必ずしも社会や世界に向けた崇高さである必要はありません。
自分にとって”崇高な”目指す姿があなたのノーブルゴールなのです。

別の企業のワークショップでも同じような話になり、
夢、目的、目標など様々な言葉とノーブルゴールの関係を
こんな風にまとめてみました。
いろんな大きさ、広がり、レベルの言葉がありますが、
どのレベルで語っても良いのです。
それが自分にとって感じ考えるだけで心があったかくなる、
思わず笑顔になる、あなたにとって”崇高な”もの、それが
あなたのノーブルゴールです。

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そんなカッコいいもの、全然描けてない、、、という方もいます。
ノーブルゴールとか夢とか、もっていても いなくてもいいです。
あれば追求し続けることで自分自身がワクワクします、
なければ誰かの夢やゴールを聴き、協力や応援ができます。

でも一人ひとりがノーブルゴールや夢(みたいなもの)を語る
機会をもつことで、互いが互いを知り、関心を持ち、聴くことができます。

おそらく、多くの組織や企業で目指しているのは、
この互いを知り、関心を持ち合い、聴きあう機会から共に何かを
創り出すことではないでしょうか。 

みんな一斉に今年の目標を書き出し始めたこの時期に、
あらためて思い出した夢の話でした。 


自宅近くの材木座海岸から綺麗な富士山です
こんな景色を見ながらだと、夢って語りたくなっちゃうかも

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